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害獣による農作物の被害を未然に防ぐ! ZETA通信で捕獲情報をリアルタイムで受信

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害獣による農作物の被害を未然に防ぐ! ZETA通信で捕獲情報をリアルタイムで受信

省電力・長距離無線通信規格ZETAによる害獣捕獲監視システム『マタギっ娘』。
基地局と罠検知ボックス間に中継器を設置するだけで、通信距離の延伸が可能!
監視範囲を容易に拡大!

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  1. 省電力・長距離無線通信(LPWA)の新規格ZETAを採用。小型・軽量でわなへの設置が簡単!
  2. 中継器設置で電波が届きにくい山間部でも通信可能。監視範囲が拡大できる。
  3. マクセル製CR電池による長期稼働で電池交換の省力化を実現。管理者負担を大幅軽減

農家を苦しめる野生鳥獣被害の現状

ニホンジカ、イノシシをはじめとする有害鳥獣による農家への被害は甚大です。農林水産省農村振興局の調査によると、被害総額は近年、200億円前後を推移。その莫大な数字からも問題の深刻さがうかがえます。農作物への被害のみならず、生産者の営農意欲の減退、更には森林破壊や希少植物の食害を引き起こす獣害への対策は、わが国が抱える大きな問題と言えます。

鳥獣被害対策には、猟友会が行政の鳥獣被害防止の取り組みに協力しているのが一般的です。しかし、狩猟免許所持者数の減少や高齢化が進み、鳥獣の増加に捕獲が追い付いていないのが現状。 また、山間部にわなを仕掛けたり、その見回りをしたりなど、自治体担当者の負担増も課題になっています。

こうした現状を打開するべく、省電力・長距離無線通信規格ZETAを用いた害獣捕獲監視システム『マタギっ娘』を開発したのが、産業機器向けシステム製品の受託開発・製造などを展開する『マクセルフロンティア株式会社』です。実証実験を行う岩手県住田町の実験結果から、『マタギっ娘』がもたらす鳥獣被害対策の革新的技術をひも解いてみましょう。

ZETA通信で通信距離の延伸が可能に。省力化&効率化を実現

『マタギっ娘』の実証実験を行う岩手県住田町は、野生鳥獣の被害を受けやすい中山間地域に位置し、長年にわたって鳥獣被害に悩まされてきました。

「農地と居住地が隣接する住田町では、農家が獣害によって営農意欲を失い、離農や耕作放棄地が増えると、居住地が荒れることに直結します。鳥獣被害は、農家だけでなく、町全体が抱える大きな問題です」と、話すのは住田町農政課の堀尾昌史さん。

同町では猟友会による捕獲・駆除、防護網や電気柵による対策を行ってきたものの、その効果は十分ではなく、鳥獣被害による作物損害は2020年度だけで500万円以上にものぼりました。そこに光明をもたらしたのが『マタギっ娘』です。

無線通信の新規格「ZETA」は低消費電力で双方向通信や小型の中継器を用いた通信距離の延伸を可能とする、IoTに適した通信技術です。その特性を最大限に生かすことで従来の鳥獣被害対策に省力化と効率化をもたらすと、同社設計部製品技術課の高橋輝明さんは話します。

『マタギっ娘』

リアルタイムに捕獲と場所を通知。端末毎に複数人に通知する事も可能

「従来のわなによる害獣の捕獲は、わなを仕掛けたら1日に1回狩猟者が見回りをしなければいけませんでした。ニホンジカやイノシシなどが生息する山間部へのわなの設置は容易ではなく、そこへの見回りも負担になっていました。『マタギっ娘』は、基地局と罠検知ボックスの間に中継器を設置することで携帯電話エリア圏外の山間部の深い谷間でも通信を可能にしました。これにより、広範囲にわなを設置することができ、小型・軽量であることから、中継器や罠検知ボックスも簡単に設置することができます。また、通知がくることで見回りの順番、道具の準備など、事前に段取りが可能になります」。

基地局と罠検知ボックス間の通信距離は約30km。その間に中継器を4台接続することができるため通信距離を約150kmに延伸可能。基地局を中心にすると直径約300kmという広範囲に罠検知ボックスを仕掛けることができます。害獣がわなに掛かると罠検知ボックスに接続された磁石が外れ、メールで捕獲と位置情報を通知。リアルタイムで捕獲を知ることができます。これまで見回りでしか確認できなかった捕獲の有無を確実に検知できることから、作業負担の大幅な軽減が期待できます。

『マタギっ娘』

中継器を4台つなぐことで半径約150kmの通信も可能。通信範囲の拡大も実現

「仕掛けたわなを確認する作業には毎月60時間を要していました。『マタギっ娘』を導入することで作業の省力化が可能となり、より多くの箇所にわなを設置できることが大きな収穫です」と、堀尾さんもその精度を高く評価します。
また、中継器の電源に使用するマクセル製CR電池は中継器1台に罠検知ボックス10台を設置した場合、稼働時間は約6年と長寿命。電池交換の手間を省けることも大きなポイントです。

小型軽量、簡単設置、電池長持ちで捕獲を確実に

赤外線カメラによる害獣捕獲監視はモニタリングと定期的に電池交換をする必要があります。電源供給をソーラーパネルとした場合は、設営に大掛かりな工事を要し、導入費用も高額になりがちです。小型軽量の『マタギっ娘』は設置が簡単かつ、電池交換が長期にわたって不要なことに加え、導入コストは144万円以下、ランニングコストも月額1万8500円前後と、コストパフォーマンスに優れていることも大きな魅力です。

『マタギっ娘』

コストパフォーマンスにも優れる『マタギっ娘』

「今後は機能の充実はもちろんのこと、更なる低コスト化を目指し、手軽に有害鳥獣対策ができる商品を開発する方針です」と、今後の展望を語る同社新事業企画開発部の髙野響さん。

捕獲の時間と場所を瞬時に検知し、通知する『マタギっ娘』は、害獣の活動時間や出没場所など、生態を知ることもでき、より効率的なわなの設置場所の分析が可能。

九州や関西地方での実証実験が増えていることからも、今後の更なる展開が期待されます。2021年4月に正式リリースされた『マタギっ娘』は、鳥獣被害から日本の農業を守る救世主となることでしょう。

『マタギっ娘』

(左)マクセルフロンティア社 髙野響さん (中)同社 高橋輝明さん (右)岩手県住田町役場農政課 堀尾昌史さん

お問合せ先

マクセルフロンティア株式会社

〒244-0801
神奈川県横浜市戸塚区品濃町549番地2 三宅ビル

電話:045-443-5840
zeta-support@maxell.co.jp
URL:https://www.frontier.maxell.co.jp/lpwa/index.html#matagi

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