- ヒトの代わりに24時間稼働。静かに作業し、充電も自動
- 異常時は通知で即お知らせ。設定~管理もスマホで簡単
- 凸凹道も樹間も刈ムラなし。24度の斜面もグングン登る
手間も時間も…。果樹農家を悩ませる下草管理
芝刈機のリーディングカンパニー、ハスクバーナが生み出したロボット芝草刈機『オートモア』は全世界で200万台以上の導入実績を誇るヒット商品です。個人宅から学校、工場、ホテルなどで活用されてきましたが、新たなフィールドとして注目されるのが果樹園です。
リンゴやナシ、ブドウなどの果樹は栽培に手がかかる上、技術を要することでも知られていますが、中でもナシは4月の花粉つけから11月の収穫まで作業が続き、冬場も剪定・誘引・接ぎ木などに時間を要します。更にその合間を縫って下草管理も行わなければならず、放置すればあっという間に雑草が生い茂り、作業の邪魔になるばかりか病害虫の温床に。鳥取県米子市の大山(だいせん)キララファームの十倉宏幸(とくらひろゆき)さんも、そんな下草管理に頭を悩ませるお一人でした。
最先端栽培×オートモアで効率化と省力化に成功
「以前は乗用草刈機と肩掛け式刈払機を併用していましたが、当社のナシはジョイント仕立てで樹間が狭い。乗用や刈払機では樹を傷つける恐れがあり、手間も時間もかかるのが課題でした」と十倉さん。そんな時、目にしたのが『オートモア』の広告です。
ずっと頭を悩ませてきた下草管理の課題を何とか解決したいと藁にも縋る思いで問い合わせたところ、オートモアの営業担当者がすぐに訪れ、目の前でデモンストレーションを行ってくれたといいます。
対応の細やかさ、他にはない機能が決め手となり、2020年11月に2台を購入。事前に下草を6cmほどに切りそろえたほ場にオートモアを放ったところ、ほどなく変化が現れました。「こまめに刈り続けてくれるから集草いらずで、気づけばほ場がまるで緑のじゅうたんのようになっていました。機体が小さいので樹の根元の雑草もきれいに刈り取ってくれるので助かります」と十倉さん。
人間が操作しなくても自動で動き回り、バッテリー切れになる前に自らステーションに戻って充電してくれるオートモア。障害物があれば方向転換するようプログラミングされており、仮に動けなくなったとしてもスマートフォンに通知が来るので心配無用。下草管理の手間と時間を削減できるだけでなく、浮いた時間を栽培作業に充てることで、より甘くておいしい果実を生産することも期待できます。
鳥取県でいち早くジョイント仕立てを取り入れ、挑戦を続けるファームは来年もほ場を拡大する予定。「栽培の手間や下草管理に悩む方にこそ、ジョイント仕立てとオートモアのワンセット導入を勧めたい。これらが揃えば作業が一気に効率化でき、ラクになると思います」と、十倉さんは力強く話します。
GPSでスムーズに稼働。次世代モデルもリリース予定
果樹園を囲むように境界ワイヤーを埋設して作業区域を指定、充電ステーションを設置し100V電源に差し込めばオートモアを使う準備は完了です。稼働時間の設定や状況確認などはスマートフォンでの操作や管理が可能で、エラーなどのイレギュラーがあればメールなどで知らせてくれます。盗難防止機能も備えており、不審な動きには警報音で即反応。万が一持ち去られてもGPSで追跡可能となっています。
「スマホで管理できる手軽さ、プログラミングとGPSによるスムーズな稼働は当社ならでは。四輪駆動タイプがあるのも強みです。今後は果樹農家への拡販に力を注ぎ、ナシはもちろん、斜面での作業に課題を抱えるブドウ農家さんにも貢献したい」と、ハスクバーナ・ゼノアGSP推進チームの小柳愛三(こやなぎよしみ)さんは話します。GPSのみで稼働する次世代モデルの開発も進められており、下草管理をより簡単に行える未来はそう遠くなさそうです。
●取材協力/農業法人 大山キララファーム
平成28年設立。『新甘泉』『秋甘泉』『王秋』など、鳥取が誇るブランド梨を2.1haで栽培する。そのほかにも『輝太郎(きたろう)』『富有』などの柿も栽培。
TEL:0859-21-0909
『オートモア』について
商品名 | ロボット芝草刈機『オートモア』 |
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価格 | 19万740~64万7900円(税込) |
作業エリア | 600~5000 m² |
充電時間 | 30~60分 |
※果樹園の金属製の棚線では、ループ信号を正確に受信できないエリアが発生し、オートモアが正常に稼働できない可能性もあります。ご購入の際は、事前に販売店にご相談ください。
[問い合わせ先]
ハスクバーナ・ゼノア株式会社
〒350-1165 埼玉県川越市南台1-9
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