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就農支援充実のまち「北竜町」で伝統あるスイカ・メロン作りの技を継ごう

就農支援充実のまち「北竜町」で伝統あるスイカ・メロン作りの技を継ごう

「ひまわりすいか」と「ひまわりメロン」。それは北海道旭川市から車で約1時間の場所にある北竜町で栽培されている人気のブランドフルーツです。「ひまわりの里」の愛称で知られている同町では、移住して数十年にわたる先達の技術をイチから受け継いでくれる新規就農者を現在募集しています。実際に2年の研修期間を経て就農の夢を叶えた先輩とその師匠の話。さらに新規就農を応援する助成制度についても紹介します。

約23ヘクタールのひまわり畑が観光スポットとしても人気の北竜町。稲作が基幹作物となっている農業のまちでもあり、低農薬・有機肥料等のクリーン農業により生産されるお米は「ひまわりライス」の名で販売されています。また、北竜町は水田転作により果菜類の作付けも盛んで、道内でも有数の「ひまわりメロン」「ひまわりすいか」の生産地。新規就農した方も栽培しています。


「ひまわり」の名を冠した特産品が多く存在。「ひまわりライス」もその一つ

北海道移住&就農の夢を実現
農業法人を経て北竜町へ

小ぶりでかわいらしいサイズが「ひまわりすいか」の特徴

糖度は約12度。カットした断面は正にひまわりのような黄色

小ぶりの玉をカットすると現れるのは赤ではなく、黄色い果肉。かぶりつくとシャリっという心地よい食感と共に、瑞々しさと爽やかな甘さが広がり後を引きます。共に生まれも育ちも関東の井﨑倫義さん(40)、碧さん(38)ご夫婦が今年から作り始めた「ひまわりすいか」です。

今春、就農を果たし、マイホーム購入の夢も叶えた井﨑さんご夫婦

『大学時代からいつか北海道へ住みたいねとふたりで話していたんです。どうせなら自分で作ったもので生計を立てたいという点も一致していました』。卒業してから会社勤めをしていましたが2012年に退職。まず情報収集がしやすい札幌近郊の江別市へ引っ越しをして、基礎を知るために家から通える農業法人へ転職を果たします。『最初は大根を学び、トウモロコシや馬鈴薯は自分にまかせてもらうまでになりました』という倫義さん。新規就農への夢も現実味を帯びてきた頃に訪れたフェアで北竜町を知ります。2年間の研修を行えると知り、資金、リスクや収入の面までじっくりヒアリングをして「ひまわりすいか」での就農への第一歩を踏み出すこととなりました。

失敗も経験した研修期間
就農後も頼れる師匠との出会い

倫義さんはひまわりすいか組合長の渡辺俊成さんの下で研修を行いました。『3月から8月の期間は育成や収穫、出荷、それ以外での土作り、除雪やビニールハウス造り…。スイカ農家が1年を通じてどう働くかをじっくり学ぶことができました』。一方、札幌で仕事をしていた碧さんは週末に北竜を訪れて共に仕事を経験。『2年目には渡辺さんが私たちにハウスを1棟まかせてくれたんです。肥料のやりすぎで失敗してしまったのですが、手伝いだけでは身につかない経験をさせてもらえました』。研修期間中は渡辺さんの仕事ぶりをじっくり見て技術を盗み、どうしてもわからないことを尋ねるよう心掛けたそうです。『今年から独立して130mのハウス3棟でスタートしました。実は既に失敗した点もあるのですが(笑)、渡辺さんや諸先輩にアドバイスをもらいながら試行錯誤して良いスイカを作ります』。就農後もいつでも師匠に相談できる環境が心強いとふたりは感じているそうです。

紙粘土サイズに芽が膨らんだら決まった色の着果棒を刺す。それが毎朝の日課


師匠が何を、何故行っているか、考えながら研修に励んでいました

『若い人に持てる技術を伝えて地元の特産を未来へつなげたい』

ひまわりすいかの他にも水稲、蕎麦を栽培している渡辺俊成さん

『黄色いスイカは「ひまわりの里」を象徴するもの。ですが最盛期に20戸あった農家は現在6戸だけなんですよ。北竜町が誇る特産物ですからね。守っていかないと』という俊成さんは就農者を募集するイベントにも自らの意志で積極的に参加しています。「ひまわりすいか」40年の歴史の中で俊成さんが携わっているのはこの20年のこと。『私は農家の2代目。色んな先輩に多くのことを教わりました。だからこそ、私も後進に技術を伝えていきたいんですよね』。井﨑さんを卒業生として送り出したばかりの俊成さんの下では、全く農業の経験がないご夫婦が新たに研修を始めています。『やる気のある若い人と仕事ができるのは私にとっても楽しいこと。どんどん研修に来てほしいですね』。

俊成さんは96mのハウスを7棟所有。年15000玉を出荷している

『これからも後継者を育てたいです』と意欲的な俊成さん

厳しく温かく教わったメロン作り
師匠からのねぎらいの言葉に涙

1株で育てるのは厳選の4玉。厚い葉に守られながら育つ「ひまわりメロン」

札幌から移住、就農した金田絵利紗さん(40)は「ひまわりメロン」農家として3年目を迎えています。『30代になってから「食」について考えるようになり、軽い気持ちで半年間の農業実習に参加しました。自然を感じながら体を動かし汗を流し、育てた作物で生計を立てる。その素晴らしさを知って就農したいと思ったんです』。

3棟のハウスでひまわりメロンを育てている金田絵利紗さん

本格的な研修にあたり、数ある作物の中からメロンを選んだのは師匠となる渡辺靖範さんの人柄と仕事ぶりが決め手となったそうです。『技術の高さはもちろんですが、厳しいけれど本当に優しい。北竜の父だと思っています。就農して最初の年、収穫が終わった時に「頑張ったね」と言ってもらえて涙が出てしまいました』。今もまだまだ修行中と自分を厳しく律している金田さん。『渡辺さんがお世話してくださった思いを、私も後輩につないでいけるようになりたいです』。

『農業の素人だった私がここまで来られたのは師匠と町のおかげです』


『就農してからも常に気にかけてくれる師匠には感謝しかありませんね』

『栽培が難しいメロンだからチャンスも大きいんですよ』

美しいとすら思える表面の網目は熟練の技によって作られるもの

爽やかな香りと甘さ、肉質の良い青肉が特徴。日持ちが良くギフトでも人気のフルーツ「ひまわりメロン」。
金田さんの師匠である靖範さんはその存続に危機感を持っています。『最盛期は230戸ほどあった農家が現在は26戸。メロンは簡単な作物ではないんですよね』。着果のタイミングが限られ、表面にキレイな網目をつけるのにも技術が必要。細かな温度や水の管理も欠かせないそうです。「ですが、作っている農家が少ないことは新しくチャレンジする人とっては大きなチャンスだと思っています。金田さんのように真剣に取り組んでくれる方に出会えたら何でも教えますよ」。

『軍資金が少なくても挑戦しやすいのがハウス農家ですよ』と渡辺靖範さん

金田さんにとって渡辺さんは『師匠としても、人としても尊敬しかありません』

土地取得やハウス建築を助成
移住・就農を支える北竜町

スイカやメロン、また水稲での就農を目指す方を募集している北竜町では、支援制度を充実させています。今回紹介した井崎さんは、土地取得やハウス建築、住宅リフォームで制度を利用してゆとりのある移住、就農を果たしました。金田さんは実習する町を選定した際「資金面で北竜町の条件が一番良かった」と話しています。ここでその一例を紹介します。

北竜町の新規就農者向け 主な支援制度

【農用地等賃借料助成】
賃借料の1/5を5年間助成
【経営自立安定助成金】
農用地等の取得の際、
借入した制度資金の1/10を借入翌年度から5年間助成(上限250万円)
【住宅修繕等助成金】
居住用住宅の修繕・増築・改築等に係る費用の1/5を助成(上限250万円)
【ハウス助成】
メロン・スイカの栽培ハウス設置費用を8割助成(JA5割・町3割)

特にハウス助成は注目を集めていて、1棟150万円のハウス設置の場合、自己資金は実質30万円。就農時の初期投資を抑えられると喜ばれています。住居の面でも単身者向けの宿泊棟に続いて、家族居住用の2LDK、1棟2戸が年内に完成予定です。
新規就農を夢見ているなら、ぜひ北竜町に問い合わせてみましょう。


農業実習生用住宅「うえる・かる」。家族向け施設も建設予定


【企業情報】

北竜町役場
産業課農業担い手係(担当:櫻庭)
北海道雨竜郡北竜町字和11番地1
電話:0164-34-2111
FAX:0164-34-2118
メールアドレス:k-sakuraba@town.hokuryu.hokkaido.jp
北竜町ポータルサイト

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