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漁師さんと共に 「漁業創生」に向けたくら寿司のチャレンジ

漁師さんと共に 「漁業創生」に向けたくら寿司のチャレンジ

近年の国内漁業は、漁獲量の減少や担い手不足といった厳しい環境にあります。海の貴重な恵みである魚を守り育てていくことも重要な課題で、SDGsの目標の1つにも掲げられています。こうした中、くら寿司では、多くの水産物を扱う企業として、漁業の持続可能な発展や限りある水産資源の保全につなげる「漁業創生への取り組み」を進めています。

私たちの食卓や魚食文化を豊かにする漁業の衰退に歯止めをかけ、持続可能な発展につなげるために、全国の漁師さんと共にくら寿司が進めている取り組みをご紹介します。

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「子や孫の代まで日本の魚が食べられる未来へ」漁業創生にかける思い

「子や孫の代まで日本の魚が食べられる未来にしたい」。そのために、くら寿司では漁師さんとの共存共栄を図る取り組みを進めています。日本の漁業従事者は、減少と高齢化の一途を辿り、2010年からの10年間で約6割も減少。その背景の1つに、収入の不安定さがあります。気候などの影響を受けて、豊漁だったり不漁だったりするため、魚の価格が一定ではないためです。そこで始めたのが、国産天然魚の「一船買い(いっせんがい) 」。定置網で獲れた魚を年間契約で重量に応じた価格で買い取るものです。漁師さんにとっては、市場価格に左右されないため収入安定につながり、くら寿司にとっては、豊富な魚種を安定して仕入れることができます。

このほか、国内約110か所の漁港・漁協様からの直接仕入れも行っており、美味しいにも関わらず、あまり流通していない「シイラ」や「ボラ」といった低利用魚の活用も進めています。くら寿司の充実した自社加工体制や商品開発のノウハウによって商品化することで、魚の付加価値が高まり、漁師さんに還元することができます。

魚は貴重な海の恵み―― すべて活用し、おいしいお寿司に

こうして仕入れた国産天然魚を、くら寿司ではすべて使い切ります。この「さかな100%プロジェクト」では、商品にできない部位を魚粉にし、養殖魚のエサの一部に活用。このエサに柑橘類の皮やオイルを混ぜて育てた魚「フルーティーフィッシュ」を大手回転寿司で唯一、販売しています。
そして、定置網にかかる寿司ネタにできない未成魚を養殖生けすで育てたり、磯焼けの原因とされ、駆除の対象となっている低利用魚「ニザダイ」にキャベツを与え、独特のにおいを取り除き、商品化する「天然魚魚育(うおいく) プロジェクト」という取り組みを行ったりしています。海の貴重な資源である魚を最大限活用し、付加価値の高い魚として新たに出荷することができるため、漁師さんにも還元できます。

持続可能な漁業の発展のために―― 新たな水産経営モデルの創出

2010年に開始した漁業創生に向けた歩みをさらに加速させるため、2021年11月、業界初の水産専門会社「KURAおさかなファーム」を設立し、国際的基準をクリアした「オーガニックフィッシュ」の自社養殖や卸売りを開始。また、AIやIoTを活用する「スマート養殖」で委託養殖先から中長期契約で全量買い取る仕組みにより、生産者の方々の収入安定につなげるとともに、人手不足を解消し、生産効率を向上させることで、養殖業への新規参入を促し、地方創生への貢献にも取り組みます。

漁業従事者の方々のおかげで、私たちの食卓や魚食文化は支えられています。多くの水産物を扱う企業として、限りある海洋資源の保全や漁業の持続可能な発展といった「漁業創生への取り組み」をこれからも推進していきます。

企業情報

くら寿司株式会社
〒597-0021大阪府貝塚市小瀬188
広報・マーケティング本部 広報部
0120-989-014

くら寿司公式HP
 
くら寿司「漁業創生への取り組み」

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