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行政が自然栽培をバックアップ!? 就農希望者を呼ぶ市のブランディング

行政が自然栽培をバックアップ!? 就農希望者を呼ぶ市のブランディング

全国の農場を渡り歩いているフリーランス農家のコバマツです。今回は、石川県・能登半島の羽咋(はくい)市が積極的に自然栽培での新規就農をバックアップしているといううわさを聞きつけてやってきました。他の自治体ではあまりオススメされない印象の自然栽培。ここではどのようにバックアップしているのでしょうか。どんなメリットやサポートがあるのか、市役所の就農窓口と、自然栽培で新規就農した農家達に話を聞いてきました。

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市が自然栽培をバックアップ!? 新規就農相談に行ってみた

今回降り立ったのは、石川県羽咋市。なんと、ここでは行政が自然栽培を積極的に応援しているといいます。
コバマツも農業に関心を持った当初、自然栽培をやってみたい!と思い、さまざまな自治体や就農相談会に行ったところ、
「自然栽培は経営が安定しないからだめ」
「農薬を使わないと畑が雑草だらけで荒れちゃうからだめ」
など、なかなか受け入れてもらえないという経験をしました。
ほかの就農希望者からも同じような話を聞き、そんな自治体が多いのかな、と漠然と思っていました。そんな中で耳に入ってきた「羽咋市では自然栽培で就農可能」といううわさ。
ここでは「自然栽培をやりたい!」という人に対してどのような受け入れ体制があるのでしょうか? そもそも、なぜそのようなことをするようになったのか、市役所に就農希望者の一人として話を聞きに行きました。

対応してくれたのは、羽咋市役所農林水産課課長の清水吉朗(しみず・よしろう)さんです。

1_農林課のみなさん

羽咋市役所農林水産課の皆さん。写真中央が清水さん

コバマツ

自然栽培で就農を考えていて、相談に来ました!
自然栽培を希望する人には、自然栽培の入門としてJAが主催する「のと里山農業塾」への入塾をお勧めしています。

清水さん

コバマツ

(ほとんどの場合ここで話を聞いてもらえなくなるのに……!!)
はい、先日JAはくいでもお話を聞きました。市とJAが一緒になって、自然栽培を教えてくれる塾のことですよね!
「のと里山農業塾」について詳しくはコチラ
JAが自然栽培を推進するわけ~新たなJAの役割とは~
JAが自然栽培を推進するわけ~新たなJAの役割とは~
全国の農家を渡り歩いているフリーランス農家のコバマツです。今回は石川県・能登半島の羽咋(はくい)市に来ています。この地域、なんと、JAと市が自然栽培を推進しているという全国的に見ても非常に珍しい取り組みをしています。なぜ…
よくご存じですね! これから自然栽培を始めたい人を対象に、実際に自然栽培の講師を招き、自然栽培の考え方、栽培方法、経営についてなど、年12回のプログラムで開催しています。この塾には全国から自然栽培をやりたいという人が集まります。

清水さん

2_のと里山農業塾

羽咋市内外から多くの人が参加している

コバマツ

羽咋市には自然栽培で営農していく農業者の人材育成の受け皿があるんですね!
他の町ではあまり話を聞いてもらえないことが多かったのですが、どうして羽咋市では積極的に受け入れているのでしょうか?
「奇跡のリンゴ」の自然栽培で知られる木村秋則(きむら・あきのり)さんが講演に来たときに、1000人近い人が羽咋市内外から集まって、「これだけ人が集まるということは自然栽培は町にとって可能性があるものなのでは」と市とJAが感じたことが大きかったですね。市としても羽咋市全体で売り出せるブランド米を作ろうという動きがあり、ちょうどJAの動きと市の動きが合致して、連帯して動き出しました。

清水さん

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