漁業の働き方を知るための基礎知識|マイナビ農業
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漁業の働き方を知るための基礎知識

漁業の働き方を知るための基礎知識

漁師の仕事を調べるときや漁師から話を聞くときに、知っておきたい言葉や概念があります。ここでは水産業の世界に飛び出す前に知っておくと便利な漁師の基礎知識を紹介します。

漁師求人を読み解くポイント

漁師の求人を見てみると「歩合給」や「時化休み」など、あまり見かけない言葉が登場します。まずは、それぞれの言葉の意味や考え方などを理解しましょう。

\字面が似ていても、意味は全く違う/
✅組合員と乗組員
漁業協同組合や漁船組合に加入していることを「組合員」といいます。組合員になるということは、何かしらの漁業を行う権利を所有するということでもあります。一方で「乗組員」は、操業する船の一員(船員、乗り子)のことをいいます。

\休みは天候、売り先、資源管理に紐づく/
✅時化(しけ)
自然相手の漁師の仕事。海が暴風雨で荒れることを「時化」といいます。特に雨や雪よりも風や波の高さの影響を受けやすく、風が強い日は操業見合わせ(休み)となります。
※同義語:荒天、悪天候

✅魚市場カレンダー
せっかく水揚げを行っても、漁獲物の売り先が機能していなければ意味がありません。漁船漁業の漁師は操業に関して「魚市場カレンダーに基づく」と書くことがあり、魚市場の休みに合わせて操業を休みにする場合が多いです。

✅禁漁期・休漁期
水産資源を保護するために、漁業が禁止される期間をいいます。魚の産卵期や生育期に設けられることが多く、地域ごとに漁師が自主的に行うことも。その期間はまるっとお休みの場合もあれば、網直しといった陸作業を行うところもあります。
※反対語:漁期、操業期間

<アドバイス>
目に見える休みがないと言われる漁師の仕事ですが、最近は若い人も働きやすいように操業日数を決めたり(目安を提示したり)、繁忙期以外は積極的に休みを取らせるようするなど、職場環境の改善に取り組む漁師も出てきています。もちろん独立して個人事業主となれば、自由に操業をコントロールをして休みを決めることも可能になります。

\気になるお金のこと/
✅歩合給・歩合制
歩合給(歩合制)とは、本人の業績や成果に応じて給料が支払われる成果報酬型の給与制度をいいます。特に漁船漁業の場合は、漁獲高を一定の比率 (歩合) で、漁業経営者と乗組員の間で配分することが多いです。ひと昔前までは漁師の給与は「完全歩合給」というところも多くありましたが、漁獲高の低迷または働く人へ最低保証を提示するために、「固定給+歩合給」とする求人が多くなっています。いいときもあれば、悪いときもある。それが漁業です。給与を見るときは、最低保証の金額を確認し、歩合給を含んだ参考月収や年収を確認すると良いでしょう。

✅大漁手当・切り上げ手当
業績が良かったときに、ご祝儀とばかりに「大漁手当」を出す場合があります。養殖業の場合も、漁期終了後に水揚げ業績によって手当(通称:切り上げ手当など)を出す場合があります。漁師にとっての臨時ボーナスともいえます。

\気になるキーワード/
✅社会保険・船員保険
社会保険とは、医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険の総称で、公的な費用負担により、被保険者や被扶養者が疾病や介護、失業、労働災害などのリスクに備えるための制度です。また、漁船漁業の乗組員には「船員保険」という健康保険があります。その名の通り船員として働く人が加入する保険で、船長をはじめとする船舶の職員や乗組員とその扶養家族が対象となります。陸上勤務の方の健康保険と同等のサポートが受けられるほか、船員ならではのリスク(行方不明手当金など)に備えた給付もあります。

✅乗組厚生共済(ノリコー)
水産業協同組合法にもとづき、全国の漁業協同組合(JF)や水産加工業協同組合、JF共水連が漁業者(組合員および家族)や地域住民の方々の暮らしの保障を提供・運営する事業を、JF共済といいます。JF共済のうち、漁船乗組員、漁業従事者などの不慮の事故による万一の場合と後遺障害を保障する制度が「乗組員厚生共済(ノリコ―)」です。特約を付加することで、入院・手術、通院や病気による万一の場合についても保障され、沿岸漁業の漁師の多くが加入しています。

漁師仕事百科

漁師の仕事のことをもっと知りたい!という人のために、漁師がよく使う仕事道具や言葉、ちょっぴりおちゃめな「漁師あるある」を紹介します。

仕事道具

漁師が使う道具は普段聞きなれない名前も多く、やっかいなことに漁師によって呼び方が異なる場合もあります。最初は戸惑うこともあると思いますが、今この場面で何を必要としているのかを想像しながら、一つひとつの名前を覚えていきましょう

実は手先が器用な漁師が多く、網やロープなど自分でアレンジして作ります

漁師の手の代わりとなる必須アイテム

仕事に欠かせない漁師のさまざまな「箱」。用途もさまざま

漁師言葉

道具だけでなく、漁師特有の仕事言葉もあります。ここで紹介するのは会話によく出てくる漁師言葉の基本。地域によっては漁師言葉のほかに、方言も覚えなくてはなりません。

✅時化(しけ)⇆凪(なぎ)
時化=海が荒れること
凪=海が穏やかなこと
※海が大荒れの場合は「大時化」、最高に穏やかな海の状態を「ベタ凪」といいます

✅沖⇆岸
沖=岸から遠く離れた海上(沖合)のこと
岸=海と陸が接する付近のこと
※沖、岸は位置や方向を指示するときにもよく使います例:「ロープ1本、岸側に寄って!」など

✅オモテ⇆トモ
オモテ=船の前方
トモ=船の後方

✅番屋(ばんや)
漁があるときに寝泊まりする場所。もしくは作業小屋

おまけ「漁師あるある」

ここまで読んでくれた皆さんに、「漁師あるある」をご紹介。近付き難いイメージの漁師たちですが、ちょっぴりお茶目な一面も持ち合わせています。

愛すべき漁師あるあるは、仕事柄の特性も

漁師の言葉や道具をはじめ、仕事で覚えることはたくさんあります。そして、漁師ならではの「気質」は、彼らの仕事の特性と直結しているものばかり。知られざる漁師の世界を楽しみながら覚えていきましょう。

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