海陽町の魅力は何と言っても海。太平洋を望む海岸線は絶好のサーフポイントとして有名で、サーフィンの他にもシーカヤックやサップ、スキューバダイビングといったマリンレジャーのスポットとして賑わい、その青く美しい海に魅了されて移住した人も多いといいます。
また、2021年12月に阿佐海岸鉄道株式会社が線路と道路の両方を走る「DMV(デュアル・モード・ビークル)」の本格営業運行を世界初でスタートさせるなど、海陽町は大きな注目を集めています。
海陽町の移住者支援 5つのポイント
「移住」と一口に言っても、知らない土地に飛び込むのは大変です。せっかく移住したのに「イメージと違った」というようなことが無いように、さまざまな角度から移住先を知る必要があります。
そこで海陽町では、「移住体験住宅」の整備をはじめ、生活の基盤となる「求人や空き家などの情報提供」、移住者が安心して暮らせるように「空き家改修支援補助金」などのさまざまな支援体制を整えています。ここでは、そんな移住者支援の具体的な内容を5つのポイントで紹介します。
ポイント1 移住体験住宅でお試し移住
「移住体験住宅」は、長期滞在で海陽町に慣れ親しんでもらうための体験施設です。家族で住める「家族棟」と単身者用の「単身棟」があり、月々の利用料は家族棟で3万円、単身棟で2万1千円とリーズナブルです。どちらも建築デザイナーによるリフォームが2018年に行われており、快適に暮らすことができます。
※光熱水費や通信費は別途必要です
入居できる期間は最長1年間ですが、単に場所を貸すだけではありません。地域住民との交流の機会も用意されており、移住希望者が自然と地域に溶け込めるようなサポートを行っています。コロナ禍で世の中の働き方も変わるなか、拠点を海陽町に移し、テレワークで仕事をしながら移住を考える方も出てきているそうです。
ポイント2 求人情報の提供
移住希望者にとって、「住む所」と同じくらい大切なのが「仕事」です。海陽町では、海陽移住促進会議に登録している企業と協力体制をとっており、希望すれば業務説明などを受けることができます。また、海陽町役場が毎月発行している「広報 海陽」には町内の求人情報を一覧で掲載。こちらも移住・定住のための就職活動に欠かせない情報源になっています。
ポイント3 空き家バンク制度・空き家改修支援補助金
暮らしの拠点を決める際は、海陽町の「空き家バンク」を利用するのもお勧めです。空き家バンクの情報には賃貸と売買の物件があるので、希望に合った住まいを探すのに便利です。もちろん、物件の見学も可能です。更に「空き家改修支援補助金」も要チェック。トイレやキッチンといった水回りやライフスタイルなどに合わせたリフォームに補助金を活用することができます。
ポイント4 起業支援も充実
移住した海陽町で、会社などへの就職ではなく、自分で起業したいと考えている方には「海陽町ふるさと創造戦略補助金」という支援制度が用意されています。人生設計に応じたさまざまなサポートがあるのも海陽町の魅力です。
ポイント5 移住者に寄り添うアフターフォロー
移住を検討中の方はもちろん、移住を果たした方にも海陽町役場の移住担当者や移住者を支援するNPO法人の担当者がしっかりとフォロー。
希望者には、地域コミュニティへの参加などにも協力し、安心して地域へ馴染むことができるようなサポートもしています。特に家族連れでの移住の場合は、子どもの教育環境も気になるところ。海陽町では教育委員会や福祉部門と連携しながら、移住者がいち早く打ち解けるような支援体制を整えています。
NPO法人あったかいよう http://attakaiyo.org/
海陽くらし https://kaiyo-kurashi.com/
先輩移住者に聞く!海陽町の魅力や仕事
移住して就農。先進的なキュウリ栽培に挑戦する満尾匡記さん
移住5年目になる満尾さんは、大阪生まれの大阪育ち。移住前は10年ほどシステムエンジニアとして大阪で会社勤めをしていました。子どもの頃から農業には関心があり、アウトドア好きということもあって、興味本位で訪れた移住・就農相談会で海陽町と出会いました。
「農業への憧れがあって、いつかは…と考えていましたが、それは遠い将来のことでした。すぐに移住して農業を一から学ぶことに迷いもありましたが、子どもが小学校に上がる前というタイミングでもあり、これはチャンスなのかも…と思うようにしました」と笑います。
海陽町への移住就農を決める前に、他の地域の農業も視察したと話す満尾さん。そこで気づいたのが、海陽町のキュウリ栽培の先進的な取り組みでした。
「キュウリは土耕が一般的なのですが、海陽町では養液栽培に挑戦していました。まだ確立されていない栽培方式なのですが、“ハウス内の環境を制御しながら栽培していくという農業”はこれまでのシステムエンジニアの経験が生かせるのでは…と感じて挑戦することにしました」と話す満尾さん。現在は15aのハウスを夫妻二人で運営しています。
海陽町の子育て環境について伺うと、「近所の人たちに見守ってもらえている感じがする」という答えが返ってきました。「こちらの子どもはすれ違う大人に『こんにちは』って挨拶するんですよ。それには驚きましたね。知らない大人には近づかないほうがいいという考えではなく、ご近所さんは知り合いという感覚を子どものうちから自然に養えるのは子どもにとっても良い環境だと思います」と話してくれました。
豊かな自然や人に魅せられて移住。イナタ マルセロ カズオさん・陽子さん
イナタさん夫妻も大阪から海陽町へ移住してきました。自然に恵まれたところに移住したいという思いはありましたが、移住先を決めるには仕事の確保が重要なポイントになりました。
陽子さんの母親が海陽町(旧 宍喰町)出身ということもあり、海陽町のことは以前から知っていましたが、偶然参加した移住フェアで、現在の職場である株式会社丸本の前会長と出会い、「うちで働いてみたら」と声をかけてもらったことが大きなきっかけだったと話してくれました。
株式会社丸本は、地鶏の「阿波尾鶏(あわおどり)」の加工販売をはじめ、海陽町で幅広い事業を展開しており、イナタ夫妻も、それぞれのもつ技術や得意分野を生かしながら働いています。
海陽町の魅力を伺うと、「水がおいしくて、星空も綺麗。大阪と比べると不便さはありますが、それを引き換えにしても海陽町がいいですね。会社の人や周りの人のやさしさも魅力です。1年間通勤で同じ道を通っても、桜の季節、田植えの風景、真っ赤な彼岸花、稲刈りの風景など四季折々に豊かな表情を見せてくれるこの町が大好きになりました」と、穏やかに答えてくれました。
将来は空き家を購入し、自分たちで補修しながら、海陽町暮らしを堪能したいと語るお二人の笑顔が印象的でした。
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マイナビが主催する【マイナビ農林水産FEST/大阪会場3月2日】に海陽町がブース出展します。「移住までの道筋」や「暮らし・仕事」のことなど、さまざまなご相談に対応。関西圏の方は、是非ご来場ください!
開催日時
2024年3月2日(土)13:00~17:00
会場
グランフロント大阪 南館(タワーA)31F
大阪府大阪市北区大深町4-20
◆お問い合わせ
〒775-0295 徳島県海部郡海陽町大里字上中須128番地
海陽町役場海南庁舎2F 産業振興課 移住担当
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