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世界が注目!有明海がもたらした「乳酸菌」を使った資材。農家や畜産農家を「コスト減・手間減・減病」でサポート

世界が注目!有明海がもたらした「乳酸菌」を使った資材。農家や畜産農家を「コスト減・手間減・減病」でサポート

農家や酪農家にとって、もっとも避けたいのは「病害」です。カビなどの菌類やダニをはじめとする虫が原因で作物が病にかかると、収量や品質が落ち、収入ダウンに直結してしまいます。酪農家にとっても同じで、家畜の病は体重減につながり、競りで思うような価格がつきません。そのため、多くの生産者が手間とコストをかけて防いでいます。そんな病害を「手軽に予防することができ、自然に優しい資材を製造している会社が九州・熊本にある」と聞き訪ねました。その名も『株式会社 安藤通商』。代表取締役の安藤千治さんに、商品の秘密、開発に至った想い、そして今後の展望などを伺いました。

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SDGsの時代が来ることを約30年前から予見。
先見の明で、業績拡大中

豊饒の海として知られる有明海を挟んだ長崎県の向かい側。熊本県熊本市に株式会社安藤通商はあります。意外にも創業当時は全くの異業種からスタートしており、女性用ストッキングをメインに販売する問屋として、代表の安藤さんご兄弟が1982年に設立したそう。当時はまだ衣料品店でしか扱っていなかった時代。いち早く食品スーパーやホームセンターに営業をかけ、自社の陳列棚を置いてもらうことで業績をうなぎ上りで伸ばしてきました。

2021年に熊本県地域未来牽引企業にも選定されている優良企業

「長年、営業マンとして培った読みが見事に当たり、創業から15年間は絶好調でした。そんな時に大型店舗の出店に関する規制緩和が行われ、今後の雲行きが怪しくなってきたんです。そこで『今度は卸しではなく、誰も作っていないオンリーワンのものを作り、消費者に喜んでもらいたい』と一念発起。今につながります」と振り返ります。
会社の社運をかけた方向転換ですから、十分に情報を収集し、どんなオンリーワンに挑戦するかじっくりと検討したそう。その中で着目したのが、農・畜産農家が置かれている現状でした。当時使われていた農薬や家畜の病を治す動物薬はとても強烈なもので、土壌や大気、水などの環境や、口にする消費者に及ぼす健康被害が少しずつ問題になり始めていました。安藤さんは「今後、必ず規制がかかるはず」と考え、自然に優しく作業効率を高める資材の開発に舵を切ったのです。

着目したのは海底土壌の「乳酸菌」!?
実は長崎地方では昔から使われてきたスゴイ菌なんです

情報収集のためにアンテナを張っていた安藤さん。そんな時に、「長崎県工業技術センターで有明海の干潟の土壌から乳酸菌などの微生物を抽出し培養しており、それが農・畜産物の育成に有効だという研究成果が出た」ことを伝えるニュースを目にしたそう。実は、有明海に面した諫早地方の一部の農家や酪農家では、干潟の泥を畑に撒いたり、家畜に与える伝統農法が昔から行われてきました。現在は、県の条例で海底土壌を採取することはできなくなりましたが、土壌に含まれる有効な微生物を長崎県工業技術センターが培養技術を開発して商品化が進み、それを利用する農家は少なくありません。
「有明海は貴重な生物の宝庫。ここにしかない生態系、命の連鎖が見られ、その一番底にある目に見えない小さな世界に存在する乳酸菌が土を養い、野菜を育て、私たちの健康を育んでいくのに役に立っているなんてスゴイでしょう?そのニュースを見た瞬間、自分が探していたのはコレだ!と直感しました。でも、菌や培養に関しての知識はゼロでしたから、毎週、長崎に通って一から勉強し、1996年に熊本で培養させてもらう許諾をいただき、現在は土壌から植物を元気にする『やさい専科』や、家畜用の土壌培養液『バイオパワーデラックス』、ペット用消臭スプレー『ラクトシャワー』などを展開しています」。

人気製品「やさい専科」は、ほ場の土がふかふかになり、減肥効果を望めるそう。安藤さんが試算した金額は、10丁当たり35万円の経費削減になるそう。屎尿槽の臭い消しとして畜産農家から絶大な支持を得ている「バイオシャワー」。悪臭を発生させる腐敗物質を分解して、有効な有機堆肥として再利用することもできる。

同社で培養される種菌の特徴を伺うと、「強酸性」という答えが返ってきました。普通はpH4.5前後ですが、同社の製品はpH3位とその差は歴然。そのため資材を水に溶かす濃度を変えることで、大腸菌による家畜の下痢を抑える際の対処に使ったり、農作物にうどんこ病などを媒介する糸状菌類の予防として使ったり、肥沃な土づくり、光合成を促進したり、消臭剤としても使えると言うから驚きです。しかも自然界で作られて天然の生菌ですから、生産物や環境に優しい点も魅力です。

ベトナムでは国が予算を捻出。
技術提供を行うことに!

画期的な製品は国内外で注目を集め、JICA2019年度第2回中小企業・SDGsビジネス支援事業に選定されました。その結果、ベトナムで技術支援を行うことに。しかも「スピーディに事を運びたいから」と、ベトナム政府肝煎りの政策として予算がつき、国が製造工場を建設し人員を集め、同社は種菌と培養技術を提供することで提携が決まったそう。
他にも中国からオファーが来ており、海外への販路拡大につなげる次の一手として、製品の「粉体化」を開発中です。これまでの液体製品10ℓ分を、粉にすることでわずか33gまでコンパクトにできるそう。重さ、量を減らすことでよりスピーディに流通させることが可能になるため、一早い製品化が期待されます。また国内では、北海道を中心に農・畜産農家から熱視線が集まりつつあります。
「サイレージ飼料の中に発酵基材として投入しますと、発酵臭が食欲をそそり食いつきが良いですし、しっかり発酵しているので効率よく吸収されるから消化作用にも効果的。少ない餌で体重を増やすことができるので、農家にとっては一石二鳥です。さらに、スラリー堆肥は有効な資源です。北海道では、屎尿槽に家畜の糞尿を貯めて年に2回牧草地に撒くのが一般的ですが、臭気や環境汚染という面で問題視されています。当社商品(バイオシャワー)を投入しますと、有効微生物(乳酸菌等)の力でアンモニア臭などの悪臭物質を軽減させて有効な有機堆肥に変わりますし、ぜひ試して欲しいですね」と、安藤さん。
「今後は全世界に乳酸菌と微生物の良さを広げていきたい。そして、化学肥料と農薬の過剰投与で砂漠化が進んでしまった地域での食糧増産に寄与し、環境面だけでなく経済的にも持続可能な農畜水産業に貢献していきたい」。そんな思いを胸に、さらなる販路拡大をめざします。

サプリメント、口腔ケアなど
新たな商品開発にも注目

2000年に農業用・畜産用・水産用・環境対策用製品を順次販売開始し、肥沃な土づくりや減農薬栽培のお手伝い。さらに家畜の健康維持や食欲維持などの効果で治療費、衛生費の削減をサポートしてきた同社。2015年には「農作物の病原真菌類に効果を示すのではないか?」と考え、熊本高専の木原先生に研究を依頼。すると、「人にも有効な働きをするのではないか?」との見解を示され、2016年からは人用として開発するための研究を崇城大学の西園研究室でスタートしました。今後は、結果を踏まえて長崎県立大学の田中一成研究室でも追加研究をしてもらい、機能性表示食品として1年後のサプリメント発売を目指しているそうです。


「これからも減農薬栽培のお手伝いや、家畜の健康維持、食欲維持などを通して治療費、衛生費の削減につながるように製品を磨き上げていきたい」と熱い思いを語ってくれた代表取締役の安藤千治さん

「実は私は、10年以上前から歯磨きにも使っているんですが、歯石がつかないし歯周病もない。80歳を超えても自分の歯でおいしくご飯を食べられています。ゆくゆくは口腔ケア商品も開発したいですね」。
乳酸菌をはじめとした微生物の力を借りて、多くの生命と我々人間が共生する地球をもっと良くしたい。熱い思いを持った安藤通商の挑戦はまだまだ続きます。

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【問い合わせ先】
株式会社 安藤通商
〒861-4125
熊本県熊本市南区奥古閑町1423番地2
TEL:096-223-3320
FAX:096-223-3321

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