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10頭から2000頭規模まで、多彩な牧場が点在する浦幌町
浦幌町は帯広市から南東へ車で約1時間ほどの場所にあります。7割を深い森が占め、南は海に面した南北に長い町です。そのためオートキャンプ場を備えた『うらほろ森林公園』など自然を満喫するスポットが多彩なほか、町内には高いアルカリ性の泉質を持つ、美肌によく良質と評判の『うらほろ留真温泉』もあります。
JAうらほろは200戸以上の農家で組織されており、うち酪農を含めた畜産農家は約80戸を占めます。多くは酪農を営んでいますが、町内の特産品として年間100頭しか出荷されないブランド『うらほろ和牛』の牧場も。牧場規模は多彩で、10頭ほどの小規模経営から2000頭規模のギガファームまで様々です。町内には国内最大級規模の牧場もあり、浦幌町全体では年間約55万tの生乳を出荷しています。そのほかの牧場はつなぎ牛舎で50~70頭の乳牛を飼育するケースが多く、十勝エリア内ではちょうど中間にあたる牧場数と生産量を維持しています。そのうち39戸の牧場が家族旅行や法要へ出かける際、利用しているのが『酪農ヘルパー』です。
北海道酪農スタイルを学べる
浦幌町の酪農ヘルパー
酪農ヘルパーとは、その地域でサポートを希望する酪農家の “忙しいときの猫の手” になる仕事です。特に浦幌町のように50頭規模の乳牛を飼育する牧場は家族経営を行っていることが多く、不足の事態において急な人手を必要とするケースも少なくありません。例えば体調不良、家族行事、アルバイトが抜けた際の補填などがあります。そのため酪農ヘルパーは2人1組で牧場主が不在の間、注意すべき乳牛の把握、牛舎の清掃、搾乳、給餌、必要であれば仔牛への哺乳なども行います。しかし清掃、給餌、搾乳と一概に言っても、牧場によって手順も方針もさまざま。最初の1年は各牧場の手順を覚えるだけで精一杯であっても、いずれ「どのような意図があって作業を行うのか」まで理解していくことが理想です。数十ヶ所におよぶ牧場毎の対応を覚えていくのは大変な仕事ですが、牧場ごとのポリシーにも触れられる稀少な仕事だと言えるのではないでしょうか。また、家族経営規模が多いとされる北海道酪農のスタンダードを知るという点においても、現在新たな担い手を募集している浦幌町は最適な場所の一つです。
自在にカスタマイズ可能な3泊4日のインターンシップ
「とはいえ、いきなり就職はさすがにハードルが高いかも……」という方は、3泊4日のインターンシップに参加してみるのはいかがでしょう?移動日を除いた中2日で朝と夕方の作業を先輩ヘルパーと一緒に行います。3時間ほどの昼休憩の時間には『浦幌町酪農ヘルパー有限責任事業組合』事務局の中島拓海さんが町内観光も担ってくれます。景勝地を巡るほか、最新のロボット牛舎などを見学に行くのも良いでしょう。インターンシップは2泊3日の短期体験や1週間の長期体験にすることも可能で、酪農体験も観光も可能な範囲で希望に沿って組み立ててくれます。インターンシップのカスタマイズが『浦幌町酪農ヘルパー有限責任事業組合』の魅力と言えますね!
中島さんは「インターンシップでは牧場体験も多彩なスタイルを提案したいと思っています。浦幌町には様々な搾乳方法を行っている酪農家さんがいるので色々と体験してもらいたいですね。地域によっては酪農ヘルパーの導入が難しいケースもありますが、当町は酪農ヘルパーも働きやすい体制づくりが組合としての方針です。急遽、派遣先を変更しなければならない場合も快く納得してくれることが多いため、酪農ヘルパーの派遣先でも農家さんの人当たりの良さや働きやすさを感じれると思います」と笑顔で話してくれました。
先輩ヘルパーに聞く!仕事の魅力とポイント
続いて、現在浦幌町酪農ヘルパー有限責任事業組合で働いている先輩ヘルパーさん達にも、お仕事についてお話を伺いました!
■ 五十嵐 勝さん
千葉県生まれ。
畜産関連機械の整備士として10年経験を積み、足寄町内の牧場に転職。2007年浦幌町へ移住。2008年から酪農ヘルパーを始める。
■ 藤田 紘汰さん
滋賀県生まれ。
神戸市の動物系専門学校を卒業後、十勝管内酪農ヘルパー連絡協議会のインターンシップに参加。その後の合同説明会で浦幌町の募集を知り、就職。
■ 和賀 学さん
浦幌町生まれ。
農業高校を卒業後、陸別町内にある酪農ヘルパー組合に勤務。約3年前、故郷である浦幌町の酪農ヘルパーに転職。
Q.お仕事の魅力を教えてください!
五十嵐さん
藤田さん
和賀さん
Q.大切にしていることは何ですか?
五十嵐さん
藤田さん
和賀さん
Q.これからインターンシップに参加する後輩たちにメッセージをお願いします!
五十嵐さん
藤田さん
和賀さん
地域一体となった酪農ヘルパーへの理解が
働きやすさにつながる
浦幌町の酪農ヘルパーは現在3名。緊急対応も難なく行うには5人体制が理想とのこと。「今の状態でも1ヶ月前のシフト決めの段階で申し出があれば、1週間程度の連休なら問題なく取ってもらえます。しかし土日や家族行事にはどうしても予約が混みがち。もう少し余裕が欲しいかなというところです」と話すのは鳴海博組合長。地域としては受け入れ体制が強みだと言います。「地域として酪農ヘルパーさんの技量を共通認識にできているので、牧場としてもお願いすることの範囲が定まりやすく、トラブルの範囲を想定しやすいのではないかと思います。そのため、大きなミスにつながりにくいんです。酪農ヘルパーさんのおかげで助かっている認識が強いため、従業員や家族のように接する牧場も多いと聞いています」と話します。
インターンシップに対しては浦幌町に来て体験してもらうことが1番嬉しいと鳴海組合長。「牛を見て、エサを見て、搾乳を見て、浦幌町全体の環境を知って欲しい」と話していました。そんな鳴海組合長の牧場は放牧を取り入れた牧場で、牛にストレスがかからないような飼養形態になっています。酪農ヘルパーとして数ある牧場を見てきた五十嵐さんも驚くほど、鳴海組合長の育てた仔牛は毛づやも体型も美しく「どんな値段でも買い付けたい!」と言われるほどだそう。また、約5メートルの高さを持つ牛舎であっても蜘蛛の巣ひとつない清掃を心がけている牧場もあるとか。学びたい分野が決まっている人も、広く酪農を体験したい人も、記憶に残るインターンシップになりそうですね!
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【お問い合わせ】
浦幌町酪農ヘルパー有限責任事業組合
北海道十勝郡浦幌町字新町15番地1
浦幌町農業協同組合
TEL:015-576-4115
MAIL:chikusan@ja-ura.nokyoren.or.jp