何度経験しても慣れない
また、乳質がよくない牛も淘汰の対象になりますね。その判断の線引きは経営者によりけりです。
経営を続ける中で牛を選別し淘汰することも必要だ。牛舎の中で飼養できる頭数も決まっている。
今回のように病気やケガで牛を廃用にするときは、治療の経過を見てこのまま治療を続けるか諦めるか決めているよ。
あの牛は粘ったんだが繁殖障害が改善せずに妊娠できなかった。まだまだウチで活躍できる牛だっただけに落ち込むよ。
※繁殖障害とは…卵巣機能不全や病原菌による炎症、栄養の過不足などさまざまな原因で牛が妊娠しない、また妊娠を維持できない状態のこと。繁殖障害になり妊娠できなくなると生乳を生産することもできなくなるため、結果淘汰の対象となります。治療で改善することもあれば、今回のように治療の甲斐(かい)なく廃用になることもあります。
※漫画の中では廃用になった乳牛を「廃用牛」と呼んでいますが「乳廃牛(にゅうはいぎゅう)」という呼び方もあります。
※※※次回予告(毎月第3水曜日更新予定)※※※
お楽しみに!