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こんなに”軽い”のに栄養分はずっしり!「水稲用ロックウールマット」の実力に迫る。

こんなに”軽い”のに栄養分はずっしり!「水稲用ロックウールマット」の実力に迫る。

春は植物が芽を出し、新たな生命が誕生する季節。稲作農家にとっての春は、播種から育苗、田植えと、秋の収量にかかわる大事な作業が続きます。農作業の機械化が進んでいるといっても、育苗の際には人の手を要する工程が多く、稲作農家にとって如何に効率的に作業を進められるか、そして、如何に丈夫な苗を育てられるかが課題とされていました。
その中でも悩みの種だったのが、育苗箱の重さです。大規模に展開している稲作農家ならば、運搬する育苗箱は数千枚単位に及びます。しかも、農家の高齢化が進み、女性の作業者も多い中、育苗箱の重さによる負担は見過ごせない問題でもありました。
そこで、「作業の軽減につなげたい」、さらには「丈夫な苗づくりのサポートをしたい」と開発されたのが、日本ロックウール株式会社の「水稲用ロックウールマット」です。商品の特長と、利用した感想について、山形県鶴岡市の稲作農家の実例をもとに紹介しましょう。

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季節は春へと移り、本格的な稲作のシーズンが始まろうとしています。播種、育苗、そして田植えと、休む間もなく春の作業が続きますが、最初の工程である「播種」は資材の購入・運搬・保管、播種後の育苗箱の積み下ろしなどの重労働を伴…

“2㎏の差”が、作業負担を劇的に改善

最初に、「水稲用ロックウールマット」(以下マット)に使われているロックウールとはどのような材料なのでしょうか?日本ロックウール株式会社 農材営業部部長・北島 滋宣さんに伺いました。

     

「ロックウールとは、鉄鉱石から鉄分を抜き、繊維状に形成した人造鉱物繊維です。鉱物繊維といえばアスベストを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、全くの別物であり、危険性はありません。ロックウールは主に、断熱材や不燃吸音板などの建材として使われていました。ですが、昭和50年代から農業資材としても利用できるのではないかと開発に着手。数年の研究期間を経て、昭和60年に農業用の製品が誕生しました。現在は水稲育苗の他、トマトやイチゴ、バラの栽培など、身近な場所で幅広く利用されています」。

マットの最大の魅力について、北島さんは“軽さ”だといいます。
「種蒔き後の育苗箱の重さは、培土の場合は6㎏から7㎏になります。それに対してマットを利用すると、育苗箱の重さは覆土をしても4kg少々に抑えられます。実は、この“2㎏の差”が非常に大きいのです。身近なもので例えるなら、2ℓのペットボトル。ずっしりとしたあの重さがなくなると想像してみてください。作業がだいぶ楽になります。約4kgのマット苗は人に優しい。そこが一番の魅力だと思います」。

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ケイ酸が40%、カルシウムが30%含まれるロックウール。マット表面には窒素、リン酸、カリを塗布。

また、マットには、軽量であるだけではなく、丈夫に育つために欠かせない成分が含まれているというメリットもあります。

ロックウールの材質は、ケイ酸とカルシウムを主成分としています。ケイ酸には植物の環境耐性を高めて生育を促進する作用があり、特に水稲では必須元素のひとつ。茎が太くなり、シャキッと立たせる効果があるといわれています。ロックウールには、ケイ酸が40%、カルシウムが30%も含まれています。さらに、肥料の成分である窒素、リン酸、カリをマットの表面に塗布し、寒冷地用、一般用、暖地用、肥料なしの4種類をご用意しています」。

「農業は重労働」の原因は、重さと工程数

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父・松浦 廣喜さん(左)、息子・憲さん(右)

今回、お話を伺ったのは、山形県鶴岡市で稲作に励む、松浦廣喜さん・憲さん親子と、佐藤誠一さん。松浦さんは専業農家として半世紀以上従事、佐藤さんは30年程前に就農しました。松浦さんと佐藤さんは親戚関係であることから、佐藤さんの就農以降、共同で作業しています。
 
マットとの出会いは、発売から間もない昭和60年頃のことでした。佐藤さんは、就農時に感じた農作業のギャップを解消するためには、このマットこそベストだと思ったと振り返ります。

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佐藤誠一さん

「就農したばかりの頃は、未知の世界に踏み込むワクワク感と、やる気に満ちていました。当時はまだ30代でしたし、体力にも自信がありました。ところが、いざ作業をしてみると、私の自信は粉々に砕かれました。育苗箱が重いのです。特に、育苗器に入れた後は、水分を吸ってさらに重くなります。農業はどうしてこんなに重労働で、辛いんだろうと思いました。でも、早々に諦めるわけにもいきませんので、どのようにしたら作業が楽になるのかを考えました」。

育苗の際に重労働だと思わせていること、それは育苗箱を「置く」、それを「持ち上げる」動作だということに佐藤さんは気付きます。箱が軽くなれば、それだけ作業も楽になるはずでは?そう思っていた矢先、マットが良いらしいと噂を聞きました。実際に利用してみたら、とても軽くて使いやすく「これだ!」と感じたそうです。

        

「また、作業を楽にするために工程数も見直しました。それまでは、土詰め、播種、育苗器に入れたり、苗代までトラックで運ぶなどの工程があり、合計で6回から7回も、育苗箱を置いたり持ったり繰り返していました。いくら育苗箱が軽くなったとしても、工程が多くては負担が減りません。試行錯誤の結果、ハウスに播種機を持って行くことで、2回持ち替えるだけで済むようになりました。マットは、軽さはもちろんのこと、育苗箱にセットする時にスッと入れられますので、作業の効率化にもつながっています」。

重要なポイントは、水分量

マットの利用によって、作業効率を改善することができた佐藤さん。しかし、苗の生育面においては、コツが必要だったと語ります。

「マットのおかげで重さを軽減することはできたのですが、発芽や生育を最初からうまくできたかといえば、そうではありませんでした。発芽がまばらだったり、発芽の直後にハウス内が高温になって蒸れてしまったり。マットの特性を掴むまでに、4年程かかりました。私の場合、就農したばかりで農業自体に慣れていないことも影響していたと思います」。

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水稲用ロックウールマットについて語るひとコマ

育苗の中でも細心の注意を払わなければならないのが、種を播いて芽が出てからの緑化の時期です。マットの使い方の重要なポイントとして、北島さんは「水分量」と「温度管理」をあげます。マット内の水温は、気温の上昇とともに上がりやすく、なかなか冷めない。極端な高温に遭わせるとその状態が長く続いてしまう。低温の場合も同様です。水の影響を受けやすいところが培土との違いです。

マットには、水を必ず2ℓかけてください。通常の培土ならば1ℓから1.2ℓで十分なのですが、マットは満水にすると約2ℓ入ります。失敗事例のおよそ8割が水不足で、1.5ℓを下回るとほぼ確実に発芽ムラができてしまいますし、根の刺さりも悪くなります。逆に、マットに2.5ℓ以上かけたとしても、水が溢れ出てしまい表面の肥料も一緒に溶け出してしまいます」(北島さん)。
 
マットを採用したものの、最初の4年は失敗の連続。それでも、佐藤さんと松浦さんは諦めませんでした。
マットをやめようとは思いませんでした。軽さや運びやすさに魅力を感じていましたし、失敗にはきっと理由があるはずで、それは自分たちの技術次第で改善できること。結果的に5年目からは成功しましたし、諦めなくて良かったです」。

親和性の高い、「マット」×「密苗」

商品の発売から36年余り。マットは現在も進化を続けています。ユーザーからの「もっと薄くてもよいのでは」の声に、厚さを16㎜から13㎜までカット。コストダウンに加え、一度に運べる枚数を増やせるようになりました。一方で、いろいろと調べた結果、「最初のかん水はタップリ2ℓ!」というフレーズは変えていません。

最近では、ヤンマーの「密苗」が登場。播種・育苗の際に、通常催芽モミ(※)で120g~180g播くところを、310g~375gという高密度で播くことが可能。大幅な省力化、低コスト化、労力軽減につながることから話題を集めています。松浦さん親子と佐藤さんも、昨年導入しました。
(※)催芽モミ・・・水分を与えて温度をかけ、発芽寸前にしたモミ

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13㎜という驚異の薄さを実現

今までは育苗箱の枚数が、10aあたり25枚でしたが、『密苗』を導入したら 10枚まで減らすことができました。苗を水田まで運ぶ時に、枚数が少ないと楽ですし、時間も短縮になりました。それに、苗の上からローラーをかけるのですが、負荷をかけることによって茎が強くなるし、根張りも良くなりました。導入して良かったですね」と憲さん。

    

北島さんは、「マット」と「密苗」の親和性の高さに注目しています。
「密苗によって育苗箱が減るということは、マットの枚数も減るということですので、営業的にはダメージに感じる部分もあります。しかし、高密度になるということは、今までよりも育苗箱は重くなりますので、マットを利用して軽量化を図ろうとする動きがあるのでは?と考えています。また、密苗によって育苗箱の枚数が減り、コストダウンになった分、コスト面からマットの導入をためらっていたお客様が購入を検討するチャンスがあるともいえます。密苗とマットの相性の良さを、多くの方々に知っていただきたいです」。

女性はもちろん、男性でも苗の受け渡し時の姿勢はつらいもの

最後に、これからについて佐藤さんに伺いました。
「私たちも年齢を重ねていくことで、次第に無理ができなくなっていきます。叔父さん(廣喜さん)は78歳ですが、今も現役で頑張ってくれています。でも、細く長く続けていくには、農作業を楽にするには、どうしたらいいかという視点が大事です。マットと密苗を使いこなして、これからも作業の負担を軽減していきたいと思います」。
 
「水稲用ロックウールマット」を導入し、作業の“苦”を“楽”に変えてみませんか?

水稲用ロックウールマットの魅力

  • 育苗箱が約2㎏軽量化され、辛い作業の負担を軽減
  • 水稲の生育を促進するケイ酸を40%含有
  • 育苗箱が汚れず、洗う作業が楽になる
  • 保水性が高く、かん水回数を軽減できる
  • 「密苗」・「密播」との親和性が高い

■お問合せ先■
日本ロックウール株式会社
〒104-0042
東京都中央区入船2-1-1 住友入船ビル3F
TEL 03-4413-1223 / FAX 03-3552-6178

『日本ロックウール株式会社』HPはコチラ

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