【vol.1 岩手で農業を始めませんか?】Uターンしてサラリーマンから就農を実現!トマト生産で農業経営者の道を追求する|マイナビ農業

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【vol.1 岩手で農業を始めませんか?】Uターンしてサラリーマンから就農を実現!トマト生産で農業経営者の道を追求する

【vol.1 岩手で農業を始めませんか?】Uターンしてサラリーマンから就農を実現!トマト生産で農業経営者の道を追求する

南北に長い岩手県の県南地域に位置する奥州市江刺は、西は北上川流域に拓けた平坦地から、東は北上山系と連なる山間部。温暖な気候で、豊かな自然と肥沃な大地は農業に大変適しています。農畜産物を組み合わせた複合型農業が特徴で、担い手対策や就農サポート体制も充実しています。
2018年にサラリーマンから転職して就農した佐藤健さん。実家がある江刺でトマト栽培を軌道に乗せ、年間約45トン(2021年)の出荷量を誇ります。将来を期待される若手農業者として注目される佐藤さんに、就農から農業経営、就農者へのサポートなどについてお聞きしました。

取材協力いただいたトマト農家/佐藤 健さん・紫帆さん

佐藤さんご夫妻

【プロフィール】
年齢:健さん35歳 紫帆さん29歳
就農年数:5年目(2018年就農)
出身地:岩手県奥州市江刺・岩手県宮古市
地域:岩手県南地域・奥州市江刺
規模:トマト35a/ハウス13棟 (就農時8a/ハウス2棟)
活用資金・事業:農業次世代人材投資資金(国事業)、地域経営資源継承支援事業(岩手県農業公社事業)※現在は終了しました
営農形態:6人(本人、妻、母、パート2人、技能実習生)
※2022年7月現在

生産している品種は大玉で食味の良い「りんか」

情熱を注げる仕事 それが農業だった

――岩手県で就農したきっかけは?

専門学校卒業後、東京の企業に就職しました。サラリーマンをしながらも、何らかの事業をして経営者になりたい、と思っていたことが岩手に戻ってきた理由の一つです。Uターン後も一度は会社勤めをしましたが、やはり経営者になりたかった。経営者という選択肢の一つが農業でした。
今、仕事として農業をやっているわけですが、生涯、情熱を注げることを仕事にしたいと思っていたので、それを実現しているという実感があります。

就農相談は近所の同年代と農業改良普及センター

――就農に向けた準備は?

最初に近所の同年代の農家に就農の経緯を教えてもらい、地元の農業改良普及センターに相談に行きました。そこで、何の作物を作りたいか、いつから始めるかなど、話を詰めて農業普及員の方と一緒に事業計画を作成しました。
実家の田んぼはありますが、ハウスを建てられる平らな広い農地ではありません。近所の人に農地を貸してもらえないか、売ってもらえないかと声を掛け、顔見知りなので農地取得はすんなりできました。

就農時は中古ハウス2棟からスタート。費用は建設費の半額助成を受け、不足分は自己資金で補いました。サラリーマン時代の蓄えがあったので足りない分を自分で出しました。ハウスの他に、就農時に購入したのは、薬をかける動力噴霧器と管理機です。

岩手県奥州市江刺の山間地に並ぶトマト栽培用ハウス

先進農家が身近に存在 トマトをやれば間違いない

――栽培作物、技術の習得は?

トマトを栽培作物に選んだ理由は、同年代で就農した人たちが全員トマト栽培で成功しており、栽培技術が確立していたということもあります。「トマトをやれば間違いない」と思いました。現在栽培しているのは「りんか」という品種です。

1年間、近くの先進農家のもとで研修を受け、年間を通して栽培技術を学び、1年後に自分で始めました。就農1年目は週に1回、先進農家が「師匠」として巡回してくれて、この週は何の作業、今やる作業はこれ、と指示を出してもらいました。肥料の調節や樹勢の判断、見方など栽培しながら教えてもらうサポートのおかげで、日々のやるべき作業の見極めを覚えることができました。

形や色づきを1個1個確かめながら収穫

「農業をしたい」と思える姿になりたい

――農業経営の特徴・こだわりは?

自分が持っていた「農業は稼げない」というイメージを打破したいと思っています。自分のトマト栽培を見て「農業をしたい」と思える姿に自分はなりたい。
生産者から言うのもどうかと思いますが、うちのトマトはうまいです。いいものを作るために土づくりにはお金や手間をかけているので、それが収量や味に現れているのだと考えています。
1年の作業は、2月に根が出たばかりの小さい苗を買って、育苗ハウスでポットに移し替え、1カ月ぐらい育苗します。その後、4月から5月にかけてハウスに定植します。収穫は6月20日頃から10月末まで、単価の高い時期を狙った「Uターン+4段摘心+側枝3段収穫栽培方式」(※)を導入しています。

(※)主枝が支柱の高さに達しても摘心せずに、反対側に垂らすように伸ばす仕立て方「Uターン栽培」をし、摘心枝を4段目の花房の上で摘心し収穫後に切除。さらにUターン後に脇芽も伸ばして二股にすることで脇芽からも3段収穫できる方法とを組み合わせた栽培方式。

初夏から秋までの収穫を続けるために適正な樹勢の管理は欠かせない

朝「今日も頑張ろう」
夜「今日も頑張ったな」と思える仕事

――農業の面白さ、やりがいは?

毎年、「来年はここを改善して良くしよう」と思って翌年、改善。一つの課題が解決しても新たな課題にぶつかって、なかなか「今年は良かったな」という年にならないし、思い通りにいかないのですが、それがまた面白く奥が深いので、ずっと農業を続けたいと思える理由です。
農業を始めて間違いなく良かったと思っています。
朝起きて「今日も頑張ろう」という気持ちになりますし、1日終わって「今日も頑張ったな」と思えます。そういうやりがいを常に感じられるのが農業です。

就農してからは、自分のタイミングで仕事をしていくので、時間にとらわれない働き方ができるようになりました。自分で選択した道なので、すべての選択権があり、自分がやりたいように経営できることが魅力でもあり楽しいです。ただ、失敗したら家族や雇っている方々に迷惑をかけるという怖い面もありますが。

主に首都圏へ出荷されるため運送の時間を考慮した完熟前のトマト

趣味やプライベートの時間も充実

――就農前と今、暮らしは変わりましたか?

Uターンして改めて人と人との距離感が近い地域だと感じます。生まれ育った土地だからなのか、過ごしやすく今の暮らしが体に合っています。
冬場は自分の時間を確保できるので、趣味のゴルフを楽しみます。ゴルフ場に行くことができるのは収穫が落ち着く10月ごろから。繁忙期はたまに打ちっ放しに行くだけで我慢です。
農業のことを考える時、次 の策に移る前にリセットしたいので、自分が打ち込めるゴルフをやって気持ちを切り替えます。結婚してからは夫婦共、温泉が好きなので、冬は温泉旅行に行くと決めて毎月積み立て貯金をしています。冬はリフレッシュする季節であり、オフの楽しみがあります。

趣味のゴルフは冬の農閑期の楽しみ

江刺のトマトをブランドに 高品質をPRできる産地を発信

――今後の目標や挑戦したいことは?

江刺には、コメは「江刺金札米」、果物は「江刺りんご」、牛も「江刺牛」というブランドがありますが、野菜だけがブランドを確立できていません。これから地域の農業を担っていく生産者たちで、トマトをブランド化してPRし、高品質で届けられる産地を自分たちでつくっていきたい、というのが今一番強い思いです。

近隣のトマト農家が集まり定期的に栽培についての勉強会を開催

岩手・江刺でトマト農家になりませんか

~就農希望者へメッセージ~

江刺では、私をはじめ若い世代がどんどんトマト栽培に参入しています。就農に至るまでのプロセスや技術面のサポートもしっかりしています。また、JAや農業改良普及センターの支援だけでなく生産者仲間で勉強会をして、みんなで切磋琢磨しながらトマト産地として盛り上げようという良い循環が生まれています。
江刺でトマト栽培を始めれば、リスクを減らせますし、高い栽培技術を習得できるので、ぜひ、ここでトマトをつくる方が増えるとうれしいです。

健さんはトマトのブランド化と高品質で届けられる産地づくりを目指す
紫帆さんは規格外のトマトでジュース加工を計画中。

奥州市・金ケ崎町で農業を始めたいと思ったら

■新規就農の相談窓口
農業体験から就農準備、就農後のサポートまで細やかに対応しています。
岩手県や市町、JA等の関係機関が連携して就農・農業経営をサポートします。

■就農に関するお問い合わせ
胆江地方農林業振興協議会 担い手育成支援班事務局
(奥州農業改良普及センター 地域指導課)
〒023-1111 岩手県奥州市江刺大通り7-13
電話番号:0197-35-6741 FAX番号:0197-35-6303

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