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「手のかからない作物」さといもが病害に!近年報告が相次ぐ”さといも疫病”にはジーファイン水和剤で早めの防除

「手のかからない作物」さといもが病害に!近年報告が相次ぐ”さといも疫病”にはジーファイン水和剤で早めの防除

近年、急速に広まり、有効な防除対策が確立されていない”さといも疫病”。2019(令和元)年には、福井県のさといも産地、大野市でも初発が確認されました。初めての疫病に生産者とJA・県が協力し、手探りで防除対策をスタート。県内一の作付面積を誇る「農事組合法人グリーンコーポ麻生島」では、初年度から『ジーファイン水和剤』を使用して、3年目には防除体系が確立し、本年も防除を徹底していると同法人代表の竹田善和さんは話します。現在も使用しているというその効果を伺いました。

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口コミで人気が広がる福井県大野市の「越前さといも」

福井県北東部に位置する大野市は、さといもの栽培が盛んな地域。水はけのいい土壌と、霊峰白山の支脈に囲まれた内陸型気候により昼夜の寒暖差が大きいため、さといもの実が締まり、煮崩れしないのが特徴です。

「農事組合法人グリーンコーポ麻生島」は、福井県のブランド「越前さといも」の産地として知られる大野市富田地区にあり、さといも(3ha)を中心に、水稲(46ha)、麦そば(25ha)、ネギ(3ha)、ナス(10a)を栽培しています。

地域の生産法人として2006年に設立され、2008年からさといも栽培をスタート。当初、30aだった作付面積は現在ではその10倍に。福井県随一の広さです。年間収穫量は約32トンで、うち約30トンはJAに出荷。残りの約2トンは通販用として卸し、どちらも全国の消費者に届けられています。同法人で栽培された「越前さといも」は、煮崩れしないうえに、冷めてもやわらかく「また食べたくなるおいしさ」と口コミで広がり、年々リピーターが増えています。

「大野の気候と土壌はさといもの栽培に適していて、これまで農薬は全く使ってきませんでした。病気もなく、本当に手のかからない作物なんですよ」と竹田さんは話します。

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農事組合法人グリーンコーポ麻生島 竹田善和代表理事

それが一変したのは、2019年のことでした。さといもの国内主要産地である九州で被害が広がるさといも疫病の初発が、福井県大野市で確認されました。

さといも疫病の菌は感染力が強く、雨や風などで被害が拡大します。市では初めての疫病で誰もが知見がなかったため、管轄であるJA福井県奥越基幹支店では、壊滅的な被害を受けた愛媛県のJAに出向いて対策方法を求めると、『ジーファイン水和剤』の使用を推奨されました。

地域一丸となって防除を試行錯誤 たどり着いた「ジーファイン3回」の効果

『ジーファイン水和剤』は、さといも疫病の登録薬剤として最初に登録された薬剤です。また、20年以上前に野菜類で登録のある殺菌剤として発売され、農家から根強い支持を集めるロングセラー商品です。

『ジーファイン水和剤』の大きな特長は、安全性が高く、日本農林(JAS)規格に適合し、有機農産物の生産にも使用できます。使用回数や散布時期に制限がなく、収穫の前日まで散布できる使いやすさで、うどんこ病をはじめ、多くの病害で高い効果を発揮しています。近年ではさといも疫病対策で注目を集めています。

「全国各地で、うちのさといもを楽しみに待つリピーターさんが増えているので、消費者のことを考えると安全性の高い薬剤を使いたいです」と竹田さんは話します。また、JAを通じて竹田さんと長年付き合いのある、農薬や資材などを販売する株式会社上田五兵衛商店の前川さんは「グリーンコーポ麻生島さんは、食の安全・安心には人一倍力を入れているので、使用回数に制限のない安全なジーファインには安心感を寄せていました。それと他の栽培作物であるナスやネギにも使える点もよかったそうです」と導入当時を回顧します。

大野市では、JAの営農指導員や福井県の普及員が圃場を巡回して、時期に応じたアドバイスや対策方法を周知し、一丸となって防除に取り組みました。しかし翌2020年はさらに被害が拡大し、最適な剤は何で、いつ何回散布すればいいのかと試行錯誤が続きます。竹田さんも積極的に協力したそうです。
その結果、竹田さんは「ジーファインの使用方法として、発病時期の前に散布して、その後、3回ぐらい散布するといいようだ」と手応えをつかみ始めていました。

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茎や株元に重点的に散布することでより効果を実感できます

例年、大野市では7月20日頃にさといも疫病が発病していたので、6月下旬に予防散布。その後、肥大期である8月下旬まで約3回散布し、安定した防除効果を得ていました。特に茎と株元には重点的に散布しているそうです。

発病する前に食い止める 3年目には収量回復、さらなるブランド力向上へ

対策を始めて3年目には収量が徐々に回復し、目に見える減収はなくなってきました。しかし、防除対策はまだ完全ではないと、竹田さんはJAの指導のもと種イモの消毒も始めました。
「疫病対策で、今までよりも手がかかるようになりましたが、さといもを守るためにも“心配するくらいならやった方がいい”と思うようになりました。今ではこれが当たり前になっています」と竹田さん。

さといも疫病の発生により、県内のさといも生産量や作付面積が減少する中、同法人では、2021年に約1.7haだった作付面積を翌年には3haに拡大。福井県随一の産地として益々の発展を目指しています。

「『ここのイモはうまいんや』という言葉を聞くと、また頑張らないと、という気持ちになりますね」と竹田さん。手探りではじめた疫病対策でしたが、『ジーファイン水和剤』を使用しながら、本来の収量・大きさ・品質などを取り戻し、今後もブランドを守り続けていく意気込みをみせてくれました。

現在、『ジーファイン水和剤』は無人航空機(ドローン)に適した薬剤としての登録取得準備中です。来年の栽培時期には「もっと使いやすくなる」と竹田さんは大きな期待を寄せています。メーカーでは、作付面積と農家さんの労力を考慮し、直接散布とドローン散布のどちらでも対応できるような開発に取り組んでいるとのことでした。

早めの散布で、発病前に食い止める。
安全性の高い『ジーファイン水和剤』は、予防段階から使用し、定期的な散布により高い予防効果を発揮する感染予防対策にうってつけの殺菌剤です。さといも疫病の防除対策にお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

【取材協力】

農事組合法人 グリーンコーポ麻生島
株式会社上田五兵衛商店

【お問い合わせ】

ジーファイン協議会事務局・日本カーリット株式会社
電話:03-6685-2046(土日・祝日・年末年始を除く9時~17時)

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