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水耕栽培におすすめの野菜10選!水耕栽培の選び方や管理のコツも紹介

水耕栽培におすすめの野菜10選!水耕栽培の選び方や管理のコツも紹介

比較的育てるのが簡単な水耕栽培は、家庭菜園でも人気があります。身近な道具を使って育てられるので、野菜を育てたことがない人でもチャレンジしやすいでしょう。水耕栽培といえば豆苗を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はさまざまな種類の野菜を水耕栽培で育てられます。この記事では、水耕栽培におすすめの野菜を紹介します。

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水耕栽培とは?


水耕栽培とは土を使わず、水や液体肥料で植物を育てる方法です。水耕栽培はビニールハウスや工場だけでなく、自宅で簡単に作れるのが魅力です。家庭菜園用の道具を購入する必要はなく、家にあるものと狭いスペースを使って育てられます。

水耕栽培におすすめの野菜10選

1. ミニトマト

水耕栽培に向いている野菜の一つは、ミニトマトです。適度な栄養を与えることができれば、場合によっては地植えよりも収穫量が増え、甘いトマトが収穫できる可能性があります。家庭用の水耕栽培キットが販売されているので、家庭でも育てやすいのも嬉しいポイントです。

2. 豆苗

水耕栽培といえば、豆苗を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。店頭に並んでいる豆苗は、水耕栽培で育てられたものです。スーパーなどで購入した豆苗を切り落とした後、水を入れた容器で育てると、2〜3回程度収穫できます。

3. 水菜

水菜は、種から育てるのが一般的です。しかし、購入した水菜の根を水に浸けて再生栽培することもできます。

4. リーフレタス

リーフレタスも水耕栽培で育てられます。種から育てられますし、根を利用して再生栽培することも可能です。種をまいてから収穫まで、1ヵ月〜2ヵ月程度かかります。

5. ネギ

スポンジと根元がついているネギを購入すると、使った後に水耕栽培をすることが可能です。水に入れた容器に浸しておくだけで、簡単に育てられます。

6. バジル

バジルも水耕栽培におすすめです。バジルの茎を水に刺しておくと、新しい株としてしっかり育ちます。約2週間で根を張り、1ヵ月程すれば収穫できます。

7. パセリ

パセリは、種から育てられます。他の野菜と比べて収穫時期が長く、コスパが良いのが魅力です。水耕栽培でパセリを育てると、葉が柔らかくなり食べやすくなるといわれています。

8. パクチー

タイ料理などで使われるパクチーも、水耕栽培に向いています。スポンジを使って種から育てると、約2ヵ月で収穫することが可能です。花が咲くと味や香りが落ちてしまうため、開花前に収穫するようにしましょう。

9. 人参の葉

料理の際に切り落とした人参の上部を利用して、人参の葉を育てることも可能です。人参の上部を水に浸しておくだけで葉が伸びてきます。

10. ブロッコリースプラウト

ブロッコリースプラウトとはブロッコリーの新芽のことで、栄養価が高い食材として注目されています。水を含ませたスポンジを使って種から育てると、数日ほどで収穫することが可能です。短期間で収穫できるので、水耕栽培初心者が育てるのに適しています。

選び方のポイントは?

葉物野菜

葉物野菜は、水耕栽培初心者におすすめです。特に初心者におすすめの野菜は、レタスや大葉、サンチュといった種から育てられるタイプで、基本的に葉物野菜は簡単に育てられます。発芽から1〜3週間程度で収穫できるものが多い傾向にあります。

生命力が強い野菜

生命力が強い野菜も簡単に育てられるのでおすすめです。ミニトマトのように株が大きくなる生命力が強い野菜は、液体肥料を適度に与えつつ、株が大きく広がらないように気をつけて育てましょう。

キッチンハーブ

キッチンハーブも水耕栽培に適しています。バジルやイタリアンパセリ、ローズマリーなど、さまざまな種類のハーブを栽培できます。キッチンハーブは水に挿し木するだけで簡単に増やせるのがメリットです。キッチンハーブはスーパーなどで買うと高いですが、自分で育てると使いたい時だけ収穫して、新鮮なものを料理に使えるようになります。

再生栽培

なるべくお金をかけずに水耕栽培を始めたいなら、再生栽培が最適です。豆苗や大葉の葉、ネギなどの野菜を使って育てます。普通は捨ててしまう野菜の根を使って育てられるので、ほとんど初期費用がかからないのが魅力です。根の部分を水に浸しておくと、自然に再生していきます。特に豆苗やネギは再生力が強く、料理にも使いやすい食材なので育てるのにおすすめです。

根菜類は難しい

水耕栽培ができる野菜の中でも、根菜類は難しいといわれています。例えば、じゃがいもや玉ねぎ、人参、大根などです。根菜類は育つまでにたくさん栄養が必要で、水耕栽培で育てると時間と手間がかかります。ただし、人参や大根などの葉を収穫するだけなら、水耕栽培でも問題なく育てられるでしょう。

水耕栽培の始め方は?

準備するもの

水耕栽培で準備するものは、適度な大きさの容器と水、液体肥料、腐敗防止剤です。場合によっては、スポンジも必要になります。水耕栽培では特別な道具を用意する必要はなく、自宅にあるもので始められます。容器は、タッパーやプラスチックの空き容器などで代用可能です。

種から育てる場合

水耕栽培初心者には、種から育てる方法がおすすめです。種から育てる場合は、スポンジを用意しなければいけません。100均で売られているスポンジでも問題ありませんが、硬いメラミンスポンジは避けましょう。スポンジに2cm角程度の格子状に切り込みを作り、種を入れます。スポンジを容器に入れて、容器の3分の1程度まで水を入れましょう。容器は明るい日陰に設置し、毎日水替えを行います。種が発芽して大きくなったら、スポンジを苗一つ分ずつ切り離して、別の容器に移して育てます。

苗から育てる場合

ホームセンターなどで売っている苗から育てることも可能です。植物の種類によって少しやり方が異なるので、今回は基本的な方法を紹介します。苗ポットから苗を取り出したら、バケツなどに水を入れた上で苗についた土を落とします。幼苗の場合は3分の1程度、成苗の場合は2分の1程度を目安に、根を短くカットしましょう。容器の底が見えなくなる程度に腐敗防止剤を入れます。根の下から3分の1程度まで水を入れて育ててください。

管理のコツは?

置き場所

水耕栽培を行う際は、置き場所に気をつけましょう。水耕栽培の場所は、直射日光が当たらない明るい日陰がおすすめです。根元は日光に弱く、日光で水が温まると不純物が発生する可能性があります。窓際に置く場合は、レースカーテンなどで直接日光が当たらないように気をつけてください。

水替え

水耕栽培は、定期的な水替えも必須です。冬場は2日に1回のペース、夏場は毎日水を替えると腐敗を防げます。水の量は、根元の下から3分の1程度まで入れるのが適しています。根の部分が全て水に接していると、根が呼吸できなくなり枯れてしまう可能性があるので注意が必要です。

腐敗防止剤

水耕栽培で最も心配なのが根腐れです。根腐れを防止するために、腐敗防止剤を入れておくと安心です。腐敗防止剤を使うことで、腐敗の原因となる不純物を取り除いてくれます。腐敗防止剤の交換は、頻繁である必要はなく、半年に1回程度で問題ありません。

手軽に育てられる水耕栽培にチャレンジしてみよう

水耕栽培で野菜を育てると、いつでも必要な分だけ新鮮な状態のものを収穫できるようになります。普通の家庭菜園と比べて、専用の道具を揃える必要がないので、植物を育てたことがない人でも始めやすいでしょう。部屋の中で育てると、インテリアグリーンとしても活用できます。家にある道具を使って、水耕栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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