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肉用牛生産関係者の方は必見!3/22開催『和牛経産牛肉の機能性成分等分析事業シンポジウム』

肉用牛生産関係者の方は必見!3/22開催『和牛経産牛肉の機能性成分等分析事業シンポジウム』

3月22日(水)13時30分より「和牛経産牛肉の機能性成分等分析事業シンポジウム(オンライン形式)」を開催いたします。
Zoomでの開催となりますので、ご自宅や職場からお気軽にご参加いただけます。
この機会にぜひお申し込みください。

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【お申込みいただいた方へ】
ZoomのURLは「和牛経産牛肉の機能性成分等分析事業シンポジウム(オンライン形式)へのご予約ありがとうございます。」という件名のメールにてご案内しております。メールの届いていない方は、お申込みが完了していない可能性がございますので、再度お申込みいただくか、事務局(agri-nikuyougyu@mynavi.jp)までお問い合わせください。
なお、講演資料は3/21(火)~シンポジウム終了まで本ページにて掲載予定です。(※資料の無断転載は厳禁です。)

和牛経産牛肉の機能性成分等分析事業シンポジウムとは

・生産者の皆さま
・農協、都道府県、畜産関係団体の皆さま

「和牛経産牛肉の機能性成分等分析事業シンポジウム(オンライン形式)」は、上記の皆さまを対象に実施するオンラインイベントです。

同シンポジウムは、流通量が増加する輸入牛肉に対抗するため、消費者ニーズに応じた和牛肉の供給体制構築の確立を目的に開催いたします。

和牛肉の供給体制を市場評価の高い脂肪交雑(霜降り)に特化した和牛肉の生産・流通から、消費者が求めている品質や価格等で実現するためには、出荷月齢の早期化や和牛経産肉の再肥育を進めていくことが必要であると考えています。

シンポジウム当日は大学教授や専門家による講演を通じ、本事業での分析結果や検証結果を報告するとともに、講師の皆さまによる意見交換会を実施予定です。

Zoomを使用したオンライン開催のため、職場やご自宅からでも気軽に参加いただけます。
現場で使える知識や技術、昨今の情勢等、詳しくご紹介しますので、ぜひお気軽にお申し込みください。

なお、今回のシンポジウムは完全予約制となっております。
下記、申込ボタンよりご予約をお願いいたします。

お申し込みはこちら

2023年3月22日(水)のプログラム

■ 開会 13:30~

■ 講演①
「和牛経産牛の現状と課題等について」
国立大学法人北海道国立大学機構 帯広畜産大学 生命・食料科学研究部門 家畜生産科学分野 教授
撫 年浩 氏
【講演内容】
1.和牛経産牛の位置づけ
経産牛はお産(分娩)を経験した母牛(繁殖牛)のことであり、繁殖の役目を終えた牛である。この牛を肥育し、適度に脂肪交雑が含まれる「和牛経産牛」として流通しており、国産大衆肉としての価値が十分あると思われる。また、最近の消費者の牛肉に対する嗜好は脂肪交雑中心から、適度な脂肪交雑、赤身、うま味などへ多様化しており、赤身と脂身のバランスがいい和牛経産牛肉の注目が高まっている。

2.経産牛を導入するにあたってのポイント
廃用雌牛の平均年齢は約10歳であり、5から16歳の範囲の牛を肥育することになるが、幅が10歳程度と大きく、適正年齢など今後調査する必要がある。
和牛経産牛の血統は、繁殖雌牛として供用されていたため、能力の高い牛が多い。一般的に産肉能力、特に脂肪交雑の能力が高い牛は繁殖性が劣ることがあり、早期に廃用になると言われている。
和牛経産牛は粗飼料が多給されている期間が長くなれば粗飼料からの色素を多く摂取したことになり、体脂肪の黄色化が生じることがある。年齢を経ている場合、粗飼料からの色素の沈着が重度であり、濃厚飼料を多く摂取することによる脂肪白色化は難しいと思われる。

3.和牛経産牛の肥育技術の普及
和牛経産牛の年齢と導入時年齢、出荷時体重、肥育期間増体量、DG、枝肉重量、BMSとの間に負の相関関係がみられた。また、年齢と肥育日数の間には正の相関関係がみられた。このことから、年齢が経ているほど増体性とBMSが低下していくことが示された。また、年齢が経過している牛は、肥育後期の増体量が低下していたことから、高齢の牛は長期間肥育しない方が経営的に有利と考えられる。
和牛経産牛は通常の若齢肥育に比べ肉色が濃く、きめが粗い、また流通量が少なく品質にばらつきがあることなどを解決するとともに、食味性などの特徴を見いだすことなどで、さらなる価値の向上につながると思われる。

■ 講演②
「和牛経産牛の肥育実証試験について」
独立行政法人家畜改良センター 企画調整部 管理課 改良技術専門役
阿部 剛 氏

【講演内容】
家畜改良センター管理課芝原地区で飼養される廃用候補の黒毛和種経産牛を用い、一般的な肥育管理用として市販されている配合飼料ならびにイナワラを用いた再肥育飼養試験を実施した。
その結果、特に高齢の経産牛では長期に渡って再肥育を実施しても増体や肉質の向上は余り期待できないため、食い止まりの発生等に注意しながら管理を進めつつ、6ヶ月間程度の再肥育期間を経て出荷する事が好ましいことが示された。

■ 講演③
「実証試験牛の理化学分析等について」
国立大学法人北海道国立大学機構 帯広畜産大学 生命・食料科学研究部門 食品科学分野 教授
島田 謙一郎 氏

【講演内容】
黒毛和種の経産牛を再肥育して肉質を向上させる技術が確立すれば、国内頭数の増頭に役立てられるだけでなく、生産者の増収も望めるかもしれない。そこで本事業では家畜改良センターによる再肥育の実証試験の実施により最適な肥育条件の決定ならびに既に再肥育を実施している生産者の経産肥育牛肉の理化学分析により肉質および機能性成分の実際を把握することを目的として実施した。
第1に実際の生産者が生産している経産肥育牛20頭、慣行肥育牛(去勢肥育牛)5頭、肥育してない経産牛6頭を分析すると、経産肥育牛は慣行肥育牛と遜色ないほど粗脂肪が増加した。粗脂肪の増加に伴い軟らかくなることわかった。色調では色合いの色相も経産肥育牛が慣行肥育牛と同等になった。旨味を呈する遊離アミノ酸も同様の傾向を示したが、総量には変化なかった。機能性成分であるミオグロビンは粗脂肪量の増加により相対量が低下し、共役リノール酸は肥育すると減少した。
第2に、飼料タンパク質が標準(実験1)・高濃度(実験2)、再肥育開始月齢が若齢(2~7歳)・高齢(7歳以上)、再肥育期間(4ヵ月、6ヵ月、8ヵ月)の試験を実施した。実験1で再肥育開始月齢には関係なく肥育期間が長くなると粗脂肪含量が増加した。実験2では再肥育月齢・肥育期間に関係なく粗脂肪量は20~25%程度であった。物性値および色調値は実験1・2に関わらず影響がなかった。遊離アミノ酸量は実験1・2のそれぞれの中ではそれほど顕著な変化は見られなかったが、総じて実験2の方が含量は多くなった。脂肪酸組成では実験1では肥育期間が長くなると共役リノール酸の著しく低下したが、実験2ではいずれも濃度の低下は見られなかった。またオレイン酸・一価不飽和脂肪酸の割合も実験1に比べて高くなった。以上の結果から、飼料タンパク質が高い場合に幾つか興味深い結果も得られたものの、食いどまりなども発生したようなので、実験1の結果でまとめると、再肥育開始月齢に関係なく肥育期間は6ヵ月以上が望ましいが、粗脂肪含量の増加により機能性成分の増加があまり期待できないが、慣行肥育牛と同等の肉質となることが示唆された。

■ 意見交換
【座長】
国立大学法人北海道国立大学機構 帯広畜産大学 生命・食料科学研究部門 食品科学分野 教授
島田 謙一郎 氏

■ 閉会

講演者プロフィール

国立大学法人北海道国立大学機構 帯広畜産大学 生命・食料科学研究部門 家畜生産科学分野 教授
撫 年浩 氏

1967年6月生まれ 大阪府出身
1990年3月 近畿大学農学部卒業
1990年4月 農林水産省白河種畜牧場(現 (独)家畜改良センター) 入省
1992年より 肉用家畜の肉質肉量に関する業務開始
2005年4月 農林水産省農林水産技術会議事務局出向
2006年4月 日本獣医生命科学大学応用生命学部 採用
2015年8月 宮崎大学地域資源創成学部 採用
2020年4月 帯広畜産大学生命・食料科学研究部門 採用超音波診断技術を用いた肉用牛生体における肉質・肉量の評価
ビタミンAコントロールを用いた肉用牛肥育技術
飼養管理と肉質・肉量との関係など
独立行政法人家畜改良センター 企画調整部 管理課 改良技術専門役
阿部 剛 氏

1971年北海道生まれ。北里大学畜産学科修了後、1998年から家畜改良センター技術部技術第三課にて黒毛和種の遺伝子育種技術開発研究に従事、2009年に九州大学大学院より博士(農学)の学位を授与。2011年より2年間、家畜改良センター長期派遣制度によりドイツミュンヘン工科大学で子牛の代謝的インプリンティング研究に従事。2018年より現在まで、家畜改良センター管理課芝原地区において、黒毛和種の飼養管理技術開発研究に従事。
国立大学法人北海道国立大学機構 帯広畜産大学 生命・食料科学研究部門 食品科学分野 教授
島田 謙一郎 氏

1968年生まれ。神奈川県出身。
帯広畜産大学家畜生産科学科卒業後、北海道大学大学院農学研究科で博士課程修了後に、1998年帯広畜産大学 生物資源科学科の助手に採用される。
2003-2004年にアメリカのウィスコンシン州立大学マジソン校に文部科学省在外研究員とし従事し、帰国後、2005年に助教授となり、2018年に研究域 生命・食料科学研究部門 食品科学分野の教授となり、現在に至る。畜産物利用学の食肉分野を専門とし、食肉科学に関する教育研究に従事する。

イベント詳細

詳細 内容
日程 2023年3月22日(水) 13:30~15:30
会場 Zoom開催
※予約締切後、和牛経産牛肉の機能性成分等分析事業シンポジウム運営事務局(運営:株式会社マイナビ)から視聴方法についてのマニュアルをご案内します。
※Zoomにて実施いたしますので、Zoomに接続できる環境をご準備下さい。
※「和牛経産牛肉の機能性成分等分析事業シンポジウム(オンライン開催)へのご予約ありがとうございます。」という件名のメールが届いていることをご確認ください
定員 200名程度
参加費 無料
※要予約
お問い合わせ先 (1)本シンポジウムの実施内容に関すること
一般社団法人 全国肉用牛振興基金協会 事業部
担当:松田、矢吹、大木
(TEL:03-5801-0773 E-mail:shinko@nbafa.or.jp)
(2)本シンポジウムへの参加方法及びWebサポートに関すること
株式会社マイナビ 地域活性CSV事業部 農業活性事業統括部
担当:谷藤、森
(TEL:070-4847-3405、メール:agri-nikuyougyu@mynavi.jp)

※当日のプログラム内容の一部は予告なく変更となる場合がございます

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【お申込みいただいた方へ】
ZoomのURLは「和牛経産牛肉の機能性成分等分析事業シンポジウム(オンライン開催)へのご予約ありがとうございます。」という件名のメールにてご案内しております。メールの届いていない方は、お申込みが完了していない可能性がございますので、再度お申込みいただくか、事務局(agri-nikuyougyu@mynavi.jp)までお問い合わせください。
なお、講演資料は3/21(火)~シンポジウム終了まで本ページにて掲載予定です。

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