マイナビ農業TOP > 農業ニュース > 日本一の和牛を育てた匠に聞く、畜舎冷房の重要性。チャンピオン牛の肥育に貢献した『霧』の存在とは!?

タイアップ

日本一の和牛を育てた匠に聞く、畜舎冷房の重要性。チャンピオン牛の肥育に貢献した『霧』の存在とは!?

日本一の和牛を育てた匠に聞く、畜舎冷房の重要性。チャンピオン牛の肥育に貢献した『霧』の存在とは!?

2022年に開催された全国和牛能力共進会で最優秀枝肉賞を獲得した和牛生産のプロフェッショナル・うしの中山。鹿児島県鹿屋市での肥育のみならず、直販や直営レストランで自社牛肉の魅力を発信している注目の畜産企業です。「牛の能力を最大限に引き出す」ことを社の使命とし、畜舎の環境整備に力を注いでいます。牛は暑さに弱いことから、高温多湿な鹿児島では特に配慮が必要。舎内には扇風機だけでなく、屋根への散水やミストを放出する機器が装備されています。ミストの粒の大きさまでこだわったという中山社長に、畜舎冷房の大切さを伺いました。

twitter twitter twitter

最新設備×牛への愛情で日本一に

「牛の持っている能力を最大限に引き出してあげたいだけ」と優しく笑う中山高司社長。その思いは牛飼いとして一人で独立した1950年から、4900頭を肥育する畜産企業となった今も変わっていません。血統だけにとらわれず、それぞれの牛のポテンシャルを見極めて育てる目と技術は、長年の経験と学び、研究で培われたもの。「うちに縁があって迎え入れた命だから、みんなに喜んでもらえる商品に育てる使命がある」と飼料の質を高め、ストレスを減らすべく相性のいい牛を同じ牛房に入れて育てる工夫も。これまで受けた数々の受賞が、牛に対する深い愛情を持ち、牛に寄り添った肥育の実践を物語っています。

中山社長は朝早く畜舎に顔を出し、牛に声をかけるのが日課。毎回3600頭ほどを見回るため、朝だけで1万3000歩も歩くそう。その間は体調の変化がないか、牛の表情や様子をチェック。現在は、牛の胃の中に入れたセンサーで体温や飲んだ水の量などを確認できるのですが、「やっぱり顔を見て安心したいからね」と根っからの牛好きな一面を覗かせます。

センサーやスタッフのまめな見回りで体調不良や病気に早く気づき、適切な対応を行う体制を整えている同社。それでも前述の使命をまっとうできない事態は起こります。暑さなどが原因で体調を崩し、緊急出荷になったり命を落としたり。そんな時、中山社長をはじめ、スタッフが感じるのは悔しさと牛に対する申し訳なさでした。一頭も欠かさず健やかに育てたいという思いは、畜舎環境のさらなる改善へとつながっていきます。

質の高い牛づくりを支える『霧』の存在

人間よりも体温が高い牛は暑さの影響を受けやすい動物です。そのため、夏季の暑さ対策には念を入れ、2017年に鹿屋市へ畜舎を移転した当初からミストによる畜舎冷房を行っていました。使用感について中山社長は「体感温度は多少下がったように感じたけれど、霧の粒が大きく、牛の毛が濡れてしまいました。牛床がぬかるみ湿度も上がり、居心地が悪そうに見えました」。使用感に納得がいかず、あまり活用できなかったと言います。ただ、暑さ対策は待ったなし。なにか良い設備はないか、と牛舎を手がける設計事務所に相談したところ、紹介されたのが『CoolPescon(クールペスコン)』という商品でした。

『CoolPescon(クールペスコン)』とは、”霧の専門家”として独自の装置を開発している「霧のいけうち」が手がける畜舎冷房&薬液散布システムのこと。霧の平均サイズが10〜30μmであるセミドライフォグを発生させ、それらが蒸発する際の気化熱で周辺温度を効率的に下げる特長があります。

「驚いたのは牛や床が濡れないこと。粒が極小だから床に着く前に蒸発してしまう。噴霧した畜舎内と外の通路では体感温度も確実に違っていて、これは牛だけでなく職場環境にも好影響だと思い導入を決断しました。畜舎移転から2年後の設備投資について融資を行う銀行からは、既存の装置があるのにどうして導入するのか、費用対効果はあるのかなど心配の声もありました。しかし、当社の信念と責務、理想のためにも採用するべきと説得したんです」と中山社長。

2019年、43棟ある畜舎すべてに『CoolPescon(クールペスコン)』を設置。その効果はすぐに現れました。牛は体内の熱を呼吸することで排出していて、体温が高くなると呼吸が荒くなります。呼吸が荒くなると体力を消耗し、食べる量が減ったり、体調を崩しやすくなったりします。ところが導入後は、健康体の牛であれば呼吸が荒くなることはなくなり、緊急出荷する牛もゼロになりました。

「きちんとデータを取ったわけではないですが、感覚としては20〜30kgの増体がある感じがします。これは飼料の配合を変えるなど複合的な要因もありそうですが、夏でも食欲が落ちずにしっかり食べて、ゆっくり眠っている様子を見ているので畜舎冷房の効果もあるはずです」。心配されていた費用対効果についても、体重増加やリラックスによる肉質アップで売上が上昇。導入以降は鹿児島県だけでなく、九州地区、そして全国区のコンクールで優秀な成績を収めたことも相まって、予想より早く2年ほどで採算がとれたそう。

暑さも乾燥も病気予防も。一年を通じて活躍する『霧』

霧を発するノズルから消毒液の噴霧もできる『CoolPescon(クールペスコン)』。うしの中山では、購入したばかりの仔牛の消毒、肥育中の疾病や防虫対策にも活用しています。病気になる牛が減れば、治療費やスタッフの負担が軽減でき、その分を世話に還元できるメリットもあるそうです。また、乾燥する冬季には霧で加湿を行う場合も。夏に限らず、一年を通して使える機能と実力を備えた頼れる存在です。

現場で働くスタッフからは「夏は私たちも畜舎から離れたくないほど快適です!牛たちも気持ちいいみたいで、食後に横臥して過ごしている姿をよく見かけます」。アニマルウェルフェアの観点からも、先進的な取り組みと言えるのではないでしょうか。さらに、システム導入から4年経過した現在で、ノズルの詰まりや装置の不具合は一切なし。中山社長は「確かな品質にも満足しています。当社のような肥育経営だけでなく、繁殖経営にもいい影響が出るんじゃないかと思い、同業者に『CoolPescon(クールペスコン)』を勧めていますよ」とも話してくれました。

『霧』の魅力を実感したことで施設園芸に関心が!?

コロナ禍・世界情勢などによるエネルギーや飼料の高騰。収束が見えないだけに、今後の影響に不安を抱いている農家も多いはず。実は中山社長もその一人です。「培ってきた経験やノウハウでは太刀打ちできない流れを感じ、畜産以外で利益を得られる事業に関心を持ち始めています。『CoolPescon(クールペスコン)』の導入をきっかけに霧の可能性に興味を持っていたので、これを活用した事業展開ができれば面白いですね。例えば、農業なら畜産と連携ができますし、霧を利用したハウス栽培なら天候に左右されず安定的な収穫を得られるかもしれません。実際に霧で育てたトマトが美味しかったんです。フルーツみたいな甘さでびっくりしました」。今後は飼育頭数の増加を目指すとともに、機会があれば肥育以外の事業展開も考えてみたいとか。日本一の和牛を育てた匠の次なる一手から目が離せません。

株式会社いけうちが手掛ける『霧』は、今後の一次産業にもたらす可能性はまだまだ秘めています。畜産以外にも活用できるため、気軽に相談も受けているそう。詳しくは下記よりご確認・お問合せください。

畜舎冷房/薬液散布システム CoolPescon® (クールぺスコン)
商品ページ・導入事例はこちら

フォグエンジニア 霧のいけうち
人の暮らしに潤いを与え、産業に貢献する「霧」を創り出すことが「霧のいけうち®」の使命です。

動画で見れる!うしの中山様インタビュー!

イベント情報

2023年5月24日(水)~26日(金)グランメッセ熊本で開催される九州農業Week(九州畜産資材EXPO)に出展します。
ブースでは、『CoolPescon® (クールぺスコン)』ほか、施設園芸用システムも展示。皆さまのお越しをお待ちしています。

【問い合わせ先】
株式会社いけうち
〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1-15-15第一協業ビル
TEL:06-6538-1075
FAX:06-6538-4023
Email:mist@kirinoikeuchi.co.jp

関連記事

タイアップ企画

公式SNS

「個人情報の取り扱いについて」の同意

2023年4月3日に「個人情報の取り扱いについて」が改訂されました。
マイナビ農業をご利用いただくには「個人情報の取り扱いについて」の内容をご確認いただき、同意いただく必要がございます。

■変更内容
個人情報の利用目的の以下の項目を追加
(7)行動履歴を会員情報と紐づけて分析した上で以下に活用。

内容に同意してサービスを利用する