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「酪農するなら放牧」中学からの夢を猿払村で叶えた33歳の酪農家の暮らしとは

「酪農するなら放牧」中学からの夢を猿払村で叶えた33歳の酪農家の暮らしとは

広大な大地に放牧された牛。澄んだ空気と青い空。牧歌的な風景が広がる猿払村で、酪農家としての1歩を踏み出しませんか?今回は家族4人で牧場を経営する小原さんに酪農の仕事や支援制度についてお話を伺いました。

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日本最北の村・猿払村は放牧酪農のメッカ

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猿払村は放牧農家が多いエリア

猿払村は北海道の稚内市から車で1時間ほどに位置し、海も山もある自然豊かな村です。人口は約2,700人。最も北に位置する「日本最北の村」として知られています。基幹産業は漁業と酪農業。ふるさと納税の人気返礼品「ホタテ」も猿払村の名産品で、日本一の水揚げ量を誇ります。

猿払村の酪農の特長は、なんといっても広い牧草地でのびのびと牛を飼う放牧スタイル。北海道ではどこでも放牧をしていそうなイメージがあるかもしれませんが、広大な土地がないと実現できない経営方法です。猿払村では農地のほとんどが牧草畑であり、放牧を志す酪農家にとって憧れの村といえます。

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小原 佐満利さん

お話を伺った小原 佐満利さんは長野県出身の33歳。令和元年に猿払村で新規就農の夢を叶えました。「酪農を志すようになったのは、中学生の時にハマった牧場経営のTVゲームがきっかけなんです」と笑う小原さん。
地元の農業高校に進むものの、そこには乳牛がいなく、酪農をやるなら北海道だと決意を固め、帯広畜産大学に進学したそうです。

在学中は目立った就職活動はせず、どうやったら酪農家になれるのかと思案していたといいます。そんな時に友人からの紹介で猿払村を知り、大学卒業後に牧場の従業員として1年間働くことに。その後、十勝の放牧酪農家の元で短期実習を行い、今度は新規就農を視野に、再び猿払村へと戻り、酪農ヘルパーとして4年間経験を積みました。

酪農ヘルパーで実務経験を積み、新規就農へ

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4人家族の小原さん一家 奥様は現在3人目を妊娠中

酪農家が休みをとる際に、酪農家に代わって搾乳やエサやりなどの作業を行うのが『酪農ヘルパー』の仕事。規模や経営方針の異なるさまざまな牧場を回りながら、新規就農に向け毎日いろいろなことを吸収していったそうです。

村内で離農した牧場を譲り受け、12月に新規就農。45頭の牛からスタートさせ、そこから3カ月間、多い時は1日に5頭もの分娩があったといいます。「酪農ヘルパーとして地域の人たちとの人脈ができていたので助かった。わからないことは猿払村の先輩たちが何でも教えてくれた」と当時を振り返ります。

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小原さんの広大な牧場

現在は45頭に加え、分娩する2カ月前まで牛を育ててくれる公共牧場に25頭を預けています。猿払村には新規就農者に対し、この預託費用を1年間で100万円を上限に、最大3年間、助成してくれる制度が。小原さんはこれに加え、中古トラクターの購入も猿払村の営農環境整備補助金を活用しました。また、酪農について学べる研修制度も受講して知識を深めたそうです。このように、国からの交付金以外にも猿払村が独自に支援し、新規就農者をサポートしてくれます。

家族で「酪農」も「暮らし」も楽しむ充実した生活

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子牛への哺乳は裕美さんが行っています

新規就農を果たした令和元年は激動の1年だったと振り返る小原さん。同じ猿払村で小学校教諭をしていた裕美さんと出会い、結婚。お子さんの誕生と、一気に生活が変わっていきました。

全くの異業種から酪農の世界に入った奥様ですが、「この仕事の一番良いところは、家族がずっと一緒にいられること」だと話します。「会社組織で働いているわけではないので、作業の手を止める時間はたくさんあり、子どもに呼ばれれば面倒を見て、時に遊び、一緒に仕事をすることもあります。村内の保育園・学校には送迎サービスもついているので助かっています」と裕美さん。子育てと仕事を両立できるのが猿払村の酪農です。

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放牧地で牛と遊ぶ日常の風景

「北海道らしい風景の中でのんびりと生活できるのがこの仕事の魅力。正直、たまに寝坊しちゃう時だってありますよ」と小原さんは笑います。

手をかけた分、しっかりと牛が応えてくれるのが酪農の面白いところ。小原さんは毎朝5時に起き、搾乳をして牛舎をきれいに掃除します。牛の毛艶やエサの食いつきを一頭ずつチェック。病気の早期発見にも努めます。裕美さんもお子さんの世話の傍ら子牛の哺乳に大忙し。9時頃にやっと一息つける生活です。そんな日々の努力の結果、出荷する乳量も年々増え続けています。

酪農業でも休みは取れる!遊びも全力!

酪農は休みやプライベートな時間が取れないというのは昔の話。猿払村は酪農ヘルパーの体制が整っているので、しっかり休日も確保できます。小原さん一家も、1年に3日は必ず連休を取り、あちこち旅行するのが楽しみだそうです。

夏は同年代の酪農家が集まり、BBQで親交を深め、冬は牧草地をスノーモービルで走り回るそうです。近隣の農家さんは山を所有している方も多いため、スキーを担いで登山し、滑って帰ってくる、バックカントリーも楽しめるというから、遊びもダイナミックです。

まずは猿払村を訪れて実際に魅力を感じてほしい

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小原さんの牧場も積極的に研修を受け入れています

猿払村では移住・就労を検討されている方限定で、1日500円という格安で泊まれる住宅が用意されています。ヘルパー組合では経営者として独立を目指す方を対象に、各牧場でさまざまな知識や技術を習得できるよう、研修制度も整備。小原さんの牧場でも1週間ほどの体験を受け入れているそうです。
「まずは実際に働いて、酪農の仕事と猿払村の暮らしが自分に合うのか感じてほしい」と、これから新規就農を志す方にエールを送ります。

猿払村への移住や酪農に興味を持たれた方は、お気軽にお問い合わせください。北海道の雄大な自然が広がる猿払村で、豊かな暮らしを実現しませんか?

お問い合わせ

猿払村農業担い手育成センター
〒098-6232 北海道宗谷郡猿払村鬼志別西町172番地1
電話:01635-2-3134
HP:https://www.vill.sarufutsu.hokkaido.jp/

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