増え続ける農地と終わらない作業。農業を続けるために、避けては通れない大きな課題
農事組合法人ファーム大江の菊地大道(きくち・ひろみち)さんも、どんどん増える農作業に悩んでいた農家さんの一人でした。
農業大学を卒業後、父親の始めた農業を手伝うようになって約6年、もともと所有していた田畑に加え、高齢の近隣農家からの受託量が年々増加し、現在では所有している水田の倍以上になる約55haの栽培・管理・受託を行うようになったそうです。
耕地面積は増えていきますが、ファーム大江の若手は菊地さん一人のまま。体力を使う仕事は必然的に集中してしまいます。中でもツラいと話すのが、農薬や除草剤の散布。
「農薬や除草剤の散布では、重い動噴を背負って何日も作業することになります。『高齢化が進めば受託はさらに増え、何十年もこの作業をするのは体力的に厳しい。なんとかせねば』と、農業を始めてすぐ不安に感じました。それが年を追うごとに耕地面積が増え、深刻な悩みになっていったんです」。
菊地さんが農業を営む山形県の大江町では、ヘリコプター組合に依頼し、農薬散布などを行っています。
ただ、利用する農家が多く、必ず希望通りの日程で散布できるとは限りません。悪天候などで散布時期が延びると、年間の作業スケジュールにまで影響が出る可能性があります。
「体力と効率のために、なにより農業を安定して経営するために、この状況を打破してくれる有効な策がないかと、様々な方法を探りました」という菊地さんがたどりついたのが、ドローンだったのです。
農薬散布ドローン『FLIGHT-AG』の導入が、大江町に起こした農業革命とは!?
「農業用ドローンなら私の悩みや課題を解決できるのでは、と思いました。3年も前のことですが、当時は日本の農家でドローンを活用しているところは少なく、展示会に参加する人も数人。機体も1台100~200万円程度と高額でしたから、浸透するには様々なハードルがある状況でした」と当時を振り返る菊地さん。
それでも、農作業の合間を縫って近県の展示会などに積極的に参加し、教習所に通って技能認定資格も取得。その中で「農業用ドローンこそ自分の抱える悩みの解決策だ」と確信し、導入を決意したと話します。
ただ、大江町の農家にとって、ドローンは未知の存在。「そんな高額な機体を買っても、どれほど効果があるのかわからない」と他の農家だけでなく父親も理解してくれませんでした。
「もうこれは自分で購入して実際の効果を見せるしかない」と考えた菊地さん。とはいえ、機体は高額。なかなか踏み切れずにいた時に出会ったのが、株式会社スリー・エスの農薬散布ドローン『FLIGHT-AG』だったのです。
「本体価格が100万円以下。それが背中を押してくれました。安価を達成できた理由を聞くと『機能を削ぎ落とし、必要なものだけに絞った』とのこと。FLIGHT-AGの機能を見て納得しました。様々なメーカーのドローンを見てきましたが、使うかどうか分からない機能もありますがFLIGHT-AGにはそういう機能は見事に無く、『これは必要』と思っていた機能はすべて搭載されているんです」。
さらに、一般的なスマートフォンやタブレットを駆使する操作ではなく、ラジコンのように機体を見ながら直感的に操作が可能だったのもよかった、と菊地さん。
軽量で持ち運びやすく、どこでも準備できるため、すぐに圃場で稼働させることができたと話します。
「農薬や除草剤を散布してみて、『農業用ドローンが悩みを解決してくれる』という考えが正しかったと感じました。1haの圃場に散布するのにかかる時間は、10分。もちろんですが、体は疲れません。今までなら、作業の後は疲れて何もできなかったけれど、FLIGHT-AGを導入してからは、作業後の時間を別の作業に充てたり、将来の計画や経営を考えることができるようになりました」。
実際に圃場でFLIGHT-AGの稼働を行うと、これまで懐疑的だった他の農家も次々と興味を示すようになったそうです。
「農薬や除草剤の散布依頼が次々と来るようになりました。そして、なんと大江町で15名がFLIGHT-AGの操縦資格を取得したのです。メンバーは若手から70歳まで様々。これも操作がわかりやすいからこそですね。いまでは大江町の空に、4台のFLIGHT-AGが飛んでいますよ」と菊地さんは笑って話してくれました。
農薬散布に留まらない!ドローンが広げる省力化・効率化・省コストの可能性
菊地さんは2台目のFLIGHT-AGを購入したほか、別売りのバッテリーや粒剤散布装置なども購入し、様々な可能性を探っていると言います。
「農薬はもちろん、除草剤や肥料の散布にも活躍しています。時間のかかる力仕事が、数時間で疲れることなく終わるのは本当にありがたい。言ってみれば、人力だと若手がやらざるをえない力仕事も、先ほど話した70代の農家さんでも同じ時間と精度でできる。これも農業用ドローンを導入する利点ですね」。
また、大江町では果樹園の農薬散布にも『FLIGHT-AG』を活用するなど、新しい試みを行っているそうです。
ドローンは上空からの散布になるので、葉の裏に薬剤がかかりにくい懸念があったものの、問題なく薬剤が行きわたり、収量や品質に差はなかったとのこと。
「これなら急斜面で重いホースをひっぱって散布するという労苦から解放される」と菊地さん。また、大面積の平地への散布はヘリコプターで、小面積や山間部などヘリが入り込みにくいところをFLIGHT-AGで、とこれまでの手法との棲み分けもうまくできているといいます。
価格と操作性でまず選ばれ、サポートの心強さでもう一度選ばれる『FLIGHT-AG』の魅力
菊地さんだけでなく、大江町の農業を大きく変えたFLIGHT-AG。安くて操作しやすいという理由も大きいが、これだけ大江町に浸透したのは、サポートがしっかりしているのも大きい、と菊地さんは話します。
「代理店はトラブルがあればすぐに駆けつけて助けてくれます。また、補償プランも『事故時の機体無料修理』や『全損時の機体新品交換』などがあり、充実している。この代理店と補償プランの両方のサポートがあるから、いつも安心して使用することができます。これらもFLIGHT-AGをリピートする理由にもなりました」。
実際に、FLIGHT-AGの代理店はほぼ全店がFLIGHT-AGのインストラクターの資格を取得しており、なかには整備技術を学んでいる代理店もあるなど、サポート体制の充実さが伺えます。
そんなFLIGHT-AGのサポート体制に関して、ご担当者にも詳しくお話をお伺いしました。
「株式会社スリー・エスでは、全国に代理店を置き、FLIGHT-AGの販売活動を行っています。導入前から購入後も、操作やメンテナンスのお問合せに親身にお応えしています」と話すのは、株式会社スリー・エスの平中辰弥(たいなか・たつや)さん。
各代理店はインストラクターの資格取得を通して操縦方法を身につけているため、お客様のご要望に沿った提案や、実際に機体を動かしながら操作の指導も行えることができるのがスリー・エスの強みでもあります。
「導入予定の方には、デモ会などを通じて、実際に操縦を体験してもらうこともできます。知識と技術があるので、購入後のトラブルや操作方法の疑問なども、現地に赴いて、操作しながら解決できます。大江町の方からは担当代理店へのお褒めの言葉をたくさんいただけました」と平中さん。
現地に赴いての操作説明・サポートは、必ずしも確約はできかねますことご了承ください。
メール、お電話での対応は可能です。
これらの導入時サポートに加え、充実したアフターサポートを用意していることも強みだと平中さんは話します。
保守サービスであるサポートパックは、機種と損害賠償補償支払限度額によっていくつか料金が異なるものの、どれにも共通しているのが「事故時の機体無料修理」と「全損時の機体新品交換」がついていること。
「ドローンは落下すれば壊れます。これは価格やメーカーにかかわらず、どのドローンも同じ。そこでお客様の農業を止めるわけにはいきませんから、スリー・エスでは迅速に新しい機体をお届けすることに注力しています。修理ができる場合は、愛着ある機体を長く使っていただくために、全力で修理してお届けします。そのスピード感も、リピートいただく大きな理由となっています」。
菊地さんも、まだ壊れたことはないが、このサポートの存在が安心感につながり、リピートの理由になったと話していました。
「FLIGHT-AGは、農業用ドローンの価格破壊を目指して開発しました。その実現のために機能を精査して削ぎ落としましたが、作業をスマートに行うための操作感と安定性にはとことんこだわって開発しています。それは一度、FLIGHT-AGを飛ばしてもらえれば実感いただけると思います。農業用ドローンをご検討されている方は、ぜひご相談ください」と平中さんは力強く話してくれました。
今後ますます必要性が高まるであろう、農作業の省力化や効率化。その有力な解決策として山形県西村山郡大江町で大きな結果を残している『FLIGHT-AG』。
購入ハードルも低く、拡張性も大きい農業用ドローンとなっているため、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。
会社情報
株式会社スリー・エス
〒231-0012 神奈川県横浜市中区相生町6-104 横浜相生町ビル9F
Mail:sales_drone@three-sco.jp