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テレワーク+農家=テレノーカー。多様な働き方で一次産業の人手不足解消を目指す一般社団法人が設立

テレワーク+農家=テレノーカー。多様な働き方で一次産業の人手不足解消を目指す一般社団法人が設立

テレワークと農業を行う人たちの活躍をサポートすべく、2023年9月、一般社団法人テレノーカー協会が設立されました。テレワークと農業が組み合わさることで、どのようなシナジーが生まれるのでしょうか。

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一般社団法人テレノーカー協会が設立

農業従事者の高齢化や新規就農者数の減少により、慢性的な人材不足が大きな課題となっている日本の農業。そうした一次産業の人材不足の解決を目指し、一般社団法人テレノーカー協会が設立されました。
「テレノーカー」とは、テレワークと農家(ノーカ)を組み合わせた造語。都会で働きながら農業事務を支援、あるいは地方で農家を本業としながら企業のテレワークをするなどの柔軟な働き方により、多方面で活躍する人たちのことを指します。
代表理事を務めるのは、ノウタス株式会社の髙橋明久(たかはし・あきひさ)さん。理事はキタイチ果樹園や、マイナビ農業らが務めます。会員企業には、農業法人やグローバルECを支援する企業など、さまざまな企業が参画しています(2023年9月現在)。

テレノーカーのメリットとは

農業を本業としながら、ノウタス株式会社で事業開発の業務支援を行う小坂部さんによると、テレノーカーには大きく5つのメリットがあるといいます。
1点目は、自由なスケジュール管理ができるところ。集中して仕事をしたい時には休みを減らしたり、休みたい時には連休を作ったりすることができます。2点目は、多くの人と関わり視野が広げられること。畑で一人で作業していると閉鎖的になってしまいがちですが、異業種の人と話す機会があると、新しい知識が得られ農業に活かすことができます。3点目は収入の増加。農業は不作だと収入が減る可能性もありますが、農業以外の仕事をすることで金銭的な不安が解消できます。4点目は、場所にとらわれない働き方ができること。そして何より、自然のある暮らしを謳歌できることが最大のメリットだといいます。

設立発表会では、テレノーカーを実現する2名によるプレゼンテーションがおこなわれた

今後の活動予定

テレノーカー協会では、毎月定例会を行い、勉強会やディスカッションを行います。パラレルワーク推奨企業の仕事内容・求人などの紹介や、農業の生産性向上につながるアウトソース事例・サービスなどの紹介、制度や提言のディスカッションを予定しています。加えて、テレワーカー、就農希望者、農家、企業、協会認定コーディネーターによるコラボレーション企画や、兼業を前提とした新規就農のサポートも行う予定です。
そのほか、会員企業のサービス紹介や兼業求人、会員農家の農作物のネット販売やアルバイト、ボランティア募集などの情報、農業ワーケーションなどのイベントを会員向けに随時発信していきます。将来的には大型の農業フェスの開催も計画中だそう。
こうした活動をを通じて人びとが農業に触れるきっかけを作り、一次産業の人手不足解消につながることが期待されます。

 

<編集協力>三坂輝(三坂輝プロダクション)

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