パイナップルをリボベジする方法
パイナップルをリボベジする方法を紹介します。私は熱帯の中央アメリカに2年住んだことがあり、パイナップルを育てていました。パイナップルは大きな葉の中央に花が咲き、その花がパイナップルの実になるんですよ。
パイナップルをリボベジする手順
まずは、パイナップルをリボベジする手順を紹介します。順調に育っても収穫まで2年~3年ほどかかるので、気長に育ててください。
1. パイナップルのヘタを取る
2. パイナップルのヘタを水につける
3. パイナップルのヘタから根が生えたら、植木鉢に植える
4. 冬は室内で育てて、春から秋は屋外で育てる
5. 2年~3年ほど育てると花が咲いてパイナップルが実る
パイナップルの実とヘタは包丁で切り離してもいいですが、手で持ってねじると奇麗に取れますよ。
ヘタを水につけると早くて1週目、遅いと5週目くらいで根が生えてきます。根が10cmくらい伸びたら土が入った植木鉢に植えてください。そのまま水で育てると途中で元気がなくなって枯れてしまうので、土に植えてください。
パイナップルの実の方は好きな食べ方で召し上がってください。ちなみに私のおすすめはパイナップルとゴーヤーのサラダです。パイナップルの甘酸っぱさがゴーヤーの苦みをマイルドにしてくれます。
パイナップルをリボベジする時期
パイナップルをリボベジする時期は、春から夏がおすすめです。暖かい時期の方が根が生えやすく成長が早いからです。秋から冬に育て始める場合には、室内の暖かい場所に置いてください。
パイナップルをリボベジするときの注意点
パイナップルをリボベジするときの注意点は、根が生えてこない場合があることです。根が生える確率は100%ではないので、5週間ほど水につけても根が生えてこなければ諦めて別のヘタを使いましょう。
また、パイナップルは葉がとがっていて、鋭いトゲが生えている場合があります。そのため、植え替えなどの作業をするときは軍手をはめて手を保護した方がよいでしょう。水やりなどの日頃のお世話をするときでも、葉が目などに刺さらないように注意してください。特にお子さんがいるご家庭では、けがをしないように注意が必要です。
パイナップルをリボベジするコツ
パイナップルをリボベジするコツを紹介します。パイナップルのリボベジは難易度が高いので、こちらのコツを参考にしてください。
パイナップルから根を出させるコツ
パイナップルから根を出させるコツは、ヘタの芽が元気なパイナップルを選ぶことです。ヘタの芽が枯れていたり、切り取られていたりするとリボベジができません。ヘタの芽が青々として元気な物を選んでください。また、ヘタを水につける前にヘタの葉を5〜10枚ほどはがすと根が生えやすくなります。ヘタの下の部分についている葉の付け根から根が生えるので、邪魔になる葉をはがしてください。
パイナップルを冬越しさせるコツ
パイナップルは寒さに弱いので、冬越しは工夫する必要があります。パイナップルが耐えられる温度は5〜10℃ほどなので、関東では最低気温が10℃以下になる11月に植木鉢を室内に取り込んでください。室内でも最低室温を5〜10℃程度に保つようにしてください。冬でも5℃以下にならない暖かい場所に住んでいる方は、露地の地面に植えても構いません。
パイナップルは葉が大きく育つので、室内に取り込んだときに葉が邪魔になります。葉が邪魔であればハサミで切って剪定(せんてい)してください。葉を小さくした場合や、温度が低いと水の消費量が減るので、水やりを減らしてください。冬は根腐れが起きやすいので、土を乾かし気味にした方が根腐れを予防できます。もし、冬の間に中央の芽が枯れてしまっても、代わりに脇芽が大きく育つことがあります。中央の芽が枯れても捨てずに、3週間ほど様子を見てください。
一つ、みなさんにどうしてもお伝えしたいことがあります。それはパイナップルをリボベジするのが楽しいからといってたくさん育ててしまうと、冬越しのときに部屋がパイナップルに占領されてしまい困るということです。私は葉の長さが1mほどのパイナップルが5鉢あり、葉をはさみで短く切ったとしても小さな部屋の4分の1くらいのスペースをパイナップルに占領されています。パイナップルをリボベジするときは、部屋のスペースを考えてから育て始めてください。
パイナップルの実を収穫するコツ
パイナップルの実を収穫するコツは、大きな植木鉢で育てることです。パイナップルは実を収穫するために2年~3年ほど育てるので、大きな植木鉢で育てる必要があります。最初は小さな植木鉢で育ててもいいですが、葉が大きくなったら大きな植木鉢に植え替えましょう。植木鉢のサイズは直径30cm程度の10号鉢がおすすめです。
培養土はブルーベリー用の培養土がおすすめです。理由はパイナップルは酸性の土の方が根がよく育つからです。ブルーベリーも酸性の土の方がよく育つので、ブルーベリー用の培養土がパイナップル栽培に向いています。
肥料は春と秋に野菜栽培用の緩効性肥料を与えてください。窒素:リン酸:カリが8:8:8などバランスよく含まれている肥料がおすすめです。量は1回にひと握り程度で充分です。肥料が早く溶ける速効性肥料は根が痛みやすいので、緩効性肥料を使ってください。有機肥料でも化成肥料でも構いませんが、冬に室内に取り込むので臭いが強くない肥料がおすすめです。
花が咲いても人工授粉をする必要はありません。パイナップルは自然に実ができる単為結果性だからです。花が咲いてから4カ月ほどで実が熟すので、実の根元を切り取って収穫してください。収穫した後の株の付け根から吸芽(きゅうが)という新しい芽が出てくるので、それをそのまま育てるともう一度収穫できます。
パイナップルのリボベジに挑戦してみよう
今回はパイナップルのリボベジのコツと冬越しの方法を紹介しました。パイナップルのリボベジは難易度が高めですが、パイナップルは沖縄以外では栽培されていないので珍しく、育てるのが面白いと思います。スーパーでパイナップルを買ったときには、ぜひリボベジに挑戦してみてください!