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知らなかった! ナスの「黒いブツブツ」はまだ食べられる!

知らなかった! ナスの「黒いブツブツ」はまだ食べられる!

夏野菜の代表格といえば、トマト、キュウリ、ナス。ほかの時期に生産される野菜と比べると、水分が多いのが夏野菜の特徴。「ついつい冷蔵庫のなかで腐らせてしまった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。なかでも、食べられるか食べられないかの判断がつきにくいのがナス。切ってみたら、 「黒いブツブツ」が……。もう食べられないと思って捨ててしまったなんていうことはありませんか。

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ナスの「黒いブツブツ」の正体は!?


トマトやキュウリが傷んでしまった場合、見た目で判断が簡単につきますが、食べられるか食べられないかの判断がつきにくいのがナス。いざ切ってみると、何やら黒いブツブツが……。食べるのを諦めてしまう人もいるかと思います。しかし、これはまだ食べられる状態なのです。

Twitter上で農家の投稿が話題になっていましたが、実はこの「黒いブツブツ」の正体はナスの種が熟して変色したもの。鮮度が落ち始めたサインになりますが、まだおいしくいただけます。

ナスは冷やしすぎると低温障害を起こしてタネが黒く変色したり、断面が茶色っぽく変色したりすることがあります。無駄なくおいしく食べるための、正しい保存方法を紹介します。

ナスは冷凍保存もできる!?  正しい保存の仕方

推奨されるナスの保存方法は2種類 出典:農林水産省「5 おいしさをもっと長持ちさせる 「夏野菜&果物の保存術」」より

農林水産省によると低温障害が発生する可能性がある温度域は5℃以下。湿度を保つことで腐食を抑制できることもわかっています。

もともとナスはインドが原産の野菜。暑い環境下で採れる野菜だからこそ、冷蔵庫のような低温が苦手なのです。農林水産省が推奨するナスの保存方法は、ナスを2〜3本ずつキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する方法。この方法だとおよそ1週間保存できます。
また、丸ごと冷凍庫で保存も可能。冷凍用保存袋に入れて冷凍しておけば、2カ月ほど賞味期限を伸ばせます。料理に使用する際は、5分ほど室温にさらしてあげると良いでしょう。

正しく保存して食品ロスを軽減

日本の食品ロスの状況出典:農林水産省日本の食品ロスの状況(令和3年度)より

環境省が2023年6月に発表した令和3(2021)年度の食品ロス量は523万トン。そのうち、家庭から発生する家庭系食品ロス量は244万トンと、全体の半数近くを占めています。

「まだ食べられるものを捨てていないか」「保存方法は間違っていないか」などを確認して、食品ロスを少しでも減らせるよう各家庭での心がけが求められています。

いつもの食事に野菜をプラス1皿

出典:農林水産省「野菜を食べよう」プロジェクト・1日に必要な野菜料理の例(野菜摂取目標量350g)/写真提供:一般社団法人ファイブ・ア・デイ協会)

1日当たりに推奨される平均摂取量は350g 。しかし調査によると、現在の成人の1日当たりの野菜摂取量は平均280gとなっており、約7割の人が野菜不足という結果に。350gといわれてもピンとこないかもしれませんが、ほうれん草のおひたしやきんぴらごぼうなど小鉢料理を1皿70gとカウントすると、小鉢5皿分ということになります。いつもの食事に野菜を1皿(70g)プラスするイメージで献立を考えてみるとよさそうです。
2023年8月30日に発表された資料によると、9月以降もナス、キャベツ、レタスなどの出荷量が増加し、お買い得になるとのこと。秋ナスなど、まだまだナスの旬は続きます。正しい保存方法を知っておいしくいただきたいものですね。

<参考>
農林水産省「野菜摂取量の見える化の取組について」
農林水産省「「もっと野菜を食べよう」野菜摂取量の見える化の取組結果について」
農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し」

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