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ランブータンとは?ライチとの違いや美味しい食べ方など

ランブータンとは?ライチとの違いや美味しい食べ方など

ユニークな見た目で話題を集める「ランブータン」をご存知でしょうか?ランブータンの見た目は赤色をベースとし、小さな毛のようなものが全体を覆っている不思議な外見をしています。日本ではあまり馴染みがありませんが、トロピカルフルーツの代表格の一つとして、特に東南アジア地域で人気のある果物です。今回の記事では、ランブータンの基本情報に加え、美味しく食べる方法、旬の時期、栽培方法などについて紹介していきます。

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ランブータンとは?

ランブータンは主に東南アジアが原産と言われており、東南アジアでは一般的な果物として知られています。
また、赤く、毛のようなものが全体に生えた外見から、別名”ヘアリーフルーツ”とも呼ばれます。

その味は甘く、多くの人から好まれており、栄養価が高く、ミネラルやビタミンが豊富に含まれているため、健康志向の高い人々にも注目されている果物です。

ちなみに、「ランブータン」という名前は、「ランブート」(毛)+「アン」(の〜もの)をあわせて、毛のようなものという意味からなっています。

見た目

ランブータンの外皮は鮮やかな赤色で、柔らかくて短い毛のようなものが無数に生えており、ランブータンが熟すと、この毛のようなものはより目立つ色彩に変わっていきます。

実の大きさは3〜5cmほどで、毛のようなものは1〜2cmほどです。
この独特な見た目から、市場やフルーツ店で並んでいると、他の果物より目を引く果物となっています。

外皮の下には、白くて透明感のある果肉があり、その食感はぷるぷるで甘くてジューシーです。
味はライチに似て甘味と酸味がある一方で、独特の風味があります。

中には白くて大きな種があり、肉質の部分はこの種の周りにびっしりとついています。
また、糖度が高いため、デザートとしてだけでなく、飲み物やさまざまな料理の材料としても用いられています。

栽培されている環境

ランブータンは熱帯気候を好む果樹で、特に東南アジア地域で広く栽培されています。
その中でも、インドネシア、マレーシア、タイが主な生産国として知られます。
ランブータンは高温多湿の環境を好み、豊富な雨量が必要です。

世界的には、東南アジアの生産国から輸出される形で認知が広がっており、アジア市場だけでなく、欧米や他の地域のスーパーマーケットでも販売されているようです。

ただし、季節によって供給量に差があり、また輸送中の品質保持が難しいため、時期によっては価格が高騰することもあります。

ランブータンとライチの違いは?

外見の違い

ランブータンとライチの大きな違いは外見です。
ランブータンは外皮に毛のようなものが生えていて、一方でライチの皮には細かい凹凸があり硬いです。皮つきであれば、間違えることはないでしょう。

また、ランブータンの色は赤や黄色で、ライチは赤色が一般的ですが、緑色のまま熟す品種もあります。
中身はどちらも共通して白くて透明感のある果肉ですので、中身が取り出された状態で比べると違いが分かりづらいかもしれません。

風味の違い

ランブータンとライチはどちらも甘く、ジューシーですが、微妙な違いがあります。
ランブータンは水分が豊富でサッパリとした甘さが特徴的であり、対照的にライチはより強い甘みと芳香が感じられる点が特徴です。

一部の人々はライチの風味を「薔薇のような香り」と表現することもあります。
また、食感にも少し違いがあり、ランブータンのほうがややザクザクした食感があります。

生産地の違い

ランブータンとライチはどちらも熱帯気候を好む果物ですが、その主な生産地は異なります。
ランブータンは主に東南アジア、特にインドネシアやマレーシアで生産されています。

対してライチは中国が主要生産国で、その他にタイやベトナムなどでも生産されています。
同じアジア地域でも微妙に生産されている国に違いがあるのです。

食べる方法の違い

ランブータンとライチはそのまま食べられることが多いですが、料理やデザートに使用される際にも違いがあります。

ランブータンは独特な風味を生かしたフルーツサラダやアイスクリームのトッピングなどに利用されることが多いです。

一方、ライチはその強い香りと甘みを活かして、ゼリーやタピオカドリンク、カクテルなどさまざまなスイーツに使用されています。

ランブータンを美味しく食べる方法は?

そのまま食べる

ランブータンの一番シンプルかつポピュラーな食べ方は、そのまま食べる生食です。
調理することなくそのまま食べることで、フルーツ本来の味わいを堪能できます。
ランブータンを食べる際は、まず赤い外皮を軽く切り込みを入れて皮を剥きます。

中から現れる白い果肉が食べる部分ですが、中心には大きな種があるので、種に気を付けながら食べる必要があります。
果肉は非常にジューシーで、独特の甘さとほんのりした酸味が調和しています。

料理の組み合わせ

ランブータンは、その独特な甘さと食感から、さまざまな料理に組み合わせることができます。
例えば、サラダに刻んだランブータンを加えることで、南国風の風味をプラスすることができます。

また、ランブータンはフルーツやデザートのトッピングとしてもおすすめです。
例えば、ヨーグルトやアイスクリームにランブータンをトッピングすることで、デザートの美味しさと見た目を引き立たせることができます。
さらに、パンケーキやワッフルなどのメニューにも相性が抜群です。

このようにランブータンを料理に加える際は、その独特の風味を生かしながら、料理全体のバランスを考えることが重要です。

お酒に加える

ランブータンはお酒とも相性が抜群です。
特に、リキュールやカクテルにランブータンを加えると、独特の甘さと香りが加わります。
例えばお酒を楽しむ際に、サングリアやモヒートといったフルーツを使ったドリンクにランブータンを加えれば、お洒落な一杯を作り出すことができます。

また、ランブータン自体をお酒に浸し、砂糖を加えてランブータンリキュールを作るのもおすすめです。数週間〜数ヶ月置くことで、ランブータンの風味がお酒に移り、独自の飲み物を楽しめますよ。

ランブータンのおすすめレシピ

ランブータンの漬け物 | cookpad

材料 ・ランブータン
・塩
・砂糖
・ライム
・バワンメラ
・唐辛子
調理目安時間
費用目安

>>cookpadの「ランブータンの漬け物」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

簡単フルーツサラダ | 楽天レシピ

材料 ・アプリコット
・スターフルーツ
・ランブータン
調理目安時間 30分
費用目安

>>楽天レシピの「簡単フルーツサラダ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

ブルーベリーとランブータンのヨーグルトドリンク | 楽天レシピ

材料 ・ブルーベリー
・ランブータン
・無糖ヨーグルト
・スキムミルク
・はちみつ
調理目安時間 10分
費用目安

>>楽天レシピの「ブルーベリーとランブータンのヨーグルトドリンク」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

ランブータンのはちみつ煮 | 楽天レシピ

材料 ・ランブータン
・ハチミツ
・イシングシュガー
調理目安時間 30分
費用目安

>>楽天レシピの「ランブータンのはちみつ煮」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

ランブータンアイスクリーム | 楽天レシピ

材料 ・ココナッツミルク
・生クリーム
・コンデンスミルク
・ランブータン
調理目安時間 60分
費用目安

>>楽天レシピの「ランブータンアイスクリーム」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

ランブータンの旬の時期は?

ランブータンの旬は地域によって若干の違いはありますが、一般的には雨季の終わり頃から乾季の始めにかけて、つまり大体6月から10月の間が最も美味しいとされています。
この時期になると、ランブータンの木に実をたくさんつけるので、市場や果物屋さんでも新鮮なものが多く並びます。

旬のランブータンは、色鮮やかな赤や赤紫色をしていて、外皮の毛もしっかりとしていますが、旬ではない時期のランブータンは色褪せてみえたり、外皮が硬かったりすることがあります。

品ぞろえの良いスーパーマーケットや青果店では取り扱っているところもありますが、
確実に購入するにはネット通販がおすすめです。

旬を迎えたランブータンは、生食するだけでなく、デザートやジュース、さらにはサラダに加えるなど、幅広い食べ方があります。
特に旬のランブータンは甘みが強く、どんな料理にもよく合います。
そのため、旬の時期にランブータンを手に入れたら、さまざまな食べ方を試してみるのも良いでしょう。

ランブータンの栽培方法は?

栽培に適した環境の準備

ランブータンの栽培には、温暖な気候と高い湿度が必要です。
このフルーツは熱帯雨林の気候を好むため、気温が15度以下に下がる地域では屋外での栽培は難しいでしょう。
ランブータンは日光を好む植物なので、日当たりの良い場所を選びましょう。
また、排水性の良い土壌が必要です。
粘土質の土よりも、砂質や腐葉土を混ぜ合わせた土が適しています。

ランブータンの木は大きく成長するため、植える際には木同士の間隔を十分に取り、空間を確保することが重要です。
また、強風から守るために、風通しは良いが、直接風が当たりにくい場所を選ぶと良いでしょう。

苗から育てる方法がおすすめ

ランブータンを栽培する場合、苗木からがおすすめです。
種から栽培する場合は、直接土に蒔くか、発芽を促進させるために湿ったココナッツファイバーなどに包んでから植える方法があります。
ランブータンは発芽するまで数週間かかるだけでなく、実が生るようになるまで数年かかるので、種から育てるにはかなり時間が必要です。

苗木の選定

ランブータンの苗木を選ぶ際には、当たり前ですが健康な苗を選ぶことが重要です。
見極める方法としては、根や葉の色合いなどで判断します。
例えば、根がしっかりして強固であれば、栄養をしっかり吸収できますし、葉が濃い緑色で、ハリがあって健康的な形状であれば、それは質の高い苗木の証です。

健康な苗木を選ぶことは、ランブータンの成長に大きく影響を与えます。

苗木を植える

苗木を植えるには、およそ30cmぐらいの穴を掘って準備します。
そして苗木を穴に入れ、根がしっかりと固定されるように土を被せていきます。

苗木を植える際は、過度な力を加えないように、根の長さより掘った地面が深くならないように注意し、地面と苗木の間に空気が入らないようにしましょう。
植え付けた後はたっぷりと水を与え、土がしっかりと湿っていることを確認できたら完了です。

苗木の管理

苗木の成長には適切な水やりと肥料が重要です。
乾燥を避けるために、土を指で触ってみて、土の表面が乾燥している場合は水を与え、春から夏にかけての成長期には肥料を2ヶ月に1回やりましょう。
また、ハダニや褐斑病などの予防として、定期的に植物の健康状態をチェックし、必要に応じて適切な対策を行います。

実ができたら収穫

ランブータンの木は、植え付け後4〜5年で実をつけ始めます。
果実が完熟すると、外皮が赤や黄色になり、柔らかくなります。
この時期が収穫の合図です。
収穫時には、果実を傷つけないように注意しながら摘み取りましょう。

ランブータンはどこで買える?

国内のスーパーマーケットや果物屋

ランブータンは、日本では一部の品ぞろえの良いスーパーマーケットや青果店で販売されています。
特にコストコでは、夏から秋にかけて定期的に取り扱う店舗もあるようです。
確実に手に入れたい場合は、事前に電話などで確認してから出向くと良いでしょう。

注文を受けて取り寄せてくれる場合もあるようなので、どうしても手に入れたい場合は、店舗に確認してみてはいかがでしょうか。

ネット通販で購入

ネット通販では、ランブータンのような海外の果物をオンラインで購入することができるようになりました。
Amazonや楽天市場などの大型ネットショッピングサイトでは、国内外のさまざまな販売者からランブータンを購入することが可能です。

また、輸入食品専門のオンラインショップでは、より珍しい品種のランブータンも扱っていることがあります。
購入前には販売者の評価や商品のレビューを確認し、新鮮で品質の良いランブータンを選ぶようにしましょう。
配送方法や送料にも注意が必要ですが、自宅にいながら簡単に購入できるのは大きなメリットですよね。

ただし、海外からランブータンを購入する場合、送料や関税がかかる場合があるので、購入手続きを進める前に確認しておくことが大切です。

その他の入手方法

ランブータンを手に入れる方法として、果物の輸入代行を利用するのも一つの選択肢です。
輸入代行サービスを提供する企業は、顧客の要望に応じて海外から直接果物を輸入してくれます。
これにより、国内でなかなか見かけない珍しい品種のランブータンを手に入れることが可能になります。

その他にも、南国フルーツを専門に扱うイベントやフェアが開催されることもありますので、ランブータンの試食や直接生産者から購入できる可能性があります。

さらには、SNSやフルーツ好きの方々のコミュニティを利用して、新しい購入ルートを見つけるのも一つの手です。
フルーツ好きの方々の間で情報交換をすることで、意外な入手方法を知ることができるかもしれません。

まとめ

ランブータンは、とても特徴的な外見ですが、中身はライチに似ていて、甘酸っぱい独特な風味の果物です。
主に東南アジアで生産されており、日本でも一部の店舗で販売しています。
ランブータンが気になる人は、旬の時期である6月から10月頃に購入して食べてみてください。

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