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パッションフルーツの食べ頃を見分けるには?おいしい食べ方やおすすめレシピを紹介

sato tomoko

ライター:

パッションフルーツの食べ頃を見分けるには?おいしい食べ方やおすすめレシピを紹介

甘酸っぱく爽やかな味と香りのパッションフルーツ。南国の果物としておなじみのフレーバーですが、産地以外で生の果実を食べる機会は意外と少ないかもしれません。もっと身近な果物になるようにその食べ方を紹介します。

パッションフルーツのの食べ頃

追熟で甘みが増す


パッションフルーツは収穫時点ですでに熟していますが、まだ食べ頃の状態ではありません。収穫直後は皮が赤紫色でツルツルしており、この状態では酸味が強く感じられます。
より甘い味わいを楽しむためには、常温で数日間置いて追熟させる必要があります。
追熟が進むと皮にシワが出始め、全体的にシワシワになった状態が最も甘みが増した食べ頃です。追熟が進むにつれて酸味が弱まっていくので、酸味のあるパッションフルーツが好みな人は追熟の途中で食べるのもおすすめです。

追熟させる方法

1.パッションフルーツの熟度

写真右が追熟した果実

追熟させる方法は、果実を常温に置いておくだけ。常温とは外気温度を超えない温度のことで、室内であれば問題ありませんが、乾燥が気になる場合は新聞紙などで包んでおくといいでしょう。追熟期間は果実の状態や温湿度によって異なりますが、3〜7日が目安です。

食べ頃のサイン

3.熟したパッションフルーツの中身
皮の表面にシワが出てきたら食べごろのサイン。香りも強くなります。

未熟・甘くないパッションフルーツの食べ方

追熟を早める方法

パッションフルーツの未熟な果実は緑色です。この状態で収穫または落下した果実でも、常温に置いておけば、熟して皮の表面が赤紫色になってきます。追熟を早めたい場合は、エチレンガス(青果物が放出する植物ホルモンの一種)を当てるといいでしょう。例えば、エチレンガスの放出量が多いリンゴと一緒にポリ袋に入れておくなどの方法があります。
4.リンゴと一緒に袋に入れたパッションフルーツ

他の食べ物の材料にする

もし、甘くない果実に当たったときは、アイスクリームやヨーグルトのソースにして食べるといいでしょう。ハチミツをかけたり、バナナなどの甘い果物と一緒にスムージーの材料にする食べ方もあります。

パッションフルーツのおいしい食べ方

スプーンですくって食べる

パッションフルーツは、表面を洗い、二つに切って、果実をスプーンですくって食べます。切るときは、横半分に包丁を入れると果汁がこぼれ出るので要注意。ヘタから1〜1.5cmの位置でカットすれば、果汁がこぼれにくくなります。中身のゼリー状の果肉は、スプーンですくって種ごと食べられます。
5.上部を切ったパッションフルーツ

ピューレやソースにしても

種が気になる場合は、果肉をザルや茶こしで裏ごしして取り除き、ピューレやフルーツソース、ジュースにして食べるといいでしょう。
6.ヨーグルトソースにしたパッションフルーツ

凍らせてシャーベットにも

冷やして食べたい場合は、好みの程度に熟した状態で、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。カットしてから、ラップをかけて冷凍すれば、シャーベットとして楽しめます。
7.凍らせてシャーベットにしたパッションフルーツ

パッションフルーツを使ったレシピ

独特の甘みと芳香を持つパッションフルーツは、生食のほか、ゼリーやシャーベット、ジュースなどにも適していますが、果汁が多いという特徴を生かして、デザートや料理の香りづけ、ソースやドレッシングにも利用できます。ここでは、デザートとサラダのレシピをご紹介します。

パッションフルーツとオレンジ果汁の寒天ゼリー

8.パッションフルーツとオレンジ果汁の寒天ゼリー
中身を取り出した皮を器に、風味と色の相性がよいオレンジジュースを加えてボリュームアップ。南国系の果物はゼラチンでは固まりにくいので寒天を用います。

材料(作りやすい量) パッションフルーツ…2個
オレンジジュース…150ml
砂糖…大さじ1
寒天…2g
    作り方
    1.パッションフルーツはカットしてボウルに果実を取り出す。好みで裏ごしして種を取り除いてもよい。
    2.鍋にオレンジジュース、砂糖、粉寒天を入れ中火にかけて混ぜながら、沸騰したら寒天を溶かして火を止める。
    3.粗熱が取れたらパッションフルーツを加えて混ぜ合わせ、容器(皮)に流し入れて冷やす。余ったゼリー液は別の容器へ。

常温でも固まりますが、冷蔵庫で冷やすと清涼感がアップします。

パッションフルーツドレッシングのサラダ

9.パッションフルーツドレッシングのサラダ
パッションフルーツ特有の爽やかな酸味と甘さ、種のつぶつぶ感はドレッシングの材料にもぴったり。どんなサラダにも合います。

材料(作りやすい量) ードレッシングー
パッションフルーツ…1個
オリーブオイル…大さじ1
酢…大さじ1
ブラックペッパー…少々
ーサラダー
フルーツトマト…小1個
ラディッシュ…1個
キウイ…1個
モッツアレラチーズ…1個
サラダチキン…1個
ベビーリーフ…適宜
クルミ…適宜
    作り方
    ードレッシングー
    1.パッションフルーツはカットしてボウルに果肉を取り出す。
    2.オリーブオイル、酢、ブラックペッパーを加えて混ぜ合わせる。
    ※甘みが足りない場合は、砂糖やハチミツを加えてもよい。
    ーサラダー
    1.フルーツトマト、キウイ、モッツアレラチーズ、サラダチキンは食べやすい大きさに切る。
    2.ラディッシュはスライスする。
    3.ボウルに1.2.とベビーリーフを入れて混ぜ合わせ、器に盛る。
    4.粗く刻んだクルミをトッピングし、ドレッシングをかけてできあがり。

パッションフルーツの保存方法

パッションフルーツは南国の果物なので完熟するまでは常温で保存できます。熟した果実のおいしさを長持ちさせるには、冷蔵または冷凍保存します。

冷蔵保存

好みの甘さに熟したパッションフルーツを、乾燥を防ぐためポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。皮の表面がツルツルの果実は2週間程度、追熟して表面がシワシワの果実は4~5日間保存できます。

冷凍保存

丸ごと冷凍する場合は、好みの甘さに熟したパッションフルーツを、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で約2カ月間。食べるときは常温または冷蔵庫で自然解凍します。解凍したパッションフルーツは劣化しやすいので早めに食べましょう。

まとめ

10.一つだけ追熟されたパッションフルーツ
トロピカルな味と香りが特徴的なパッションフルーツですが、生の果実も独特です。手に取ってみると意外と軽く、割ってみると果汁たっぷりで種ごと食べられる。こんなフルーツは他に類がありません。

果物のなかでも「珍味」とされていますが、その用途は広く、いろいろな食べ方が想像できます。実は、栄養も豊富でβーカロテンの含有量は果物の中でもトップクラス。ビタミンB群、葉酸のほか、各種ミネラルもバランスよく含んでいます。まずは自分の好みに合った食べごろを見つけることから。いろいろな食べ方で食卓に取り入れてみてはいかがでしょう。

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