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アボカドの食べごろは?  食べごろの見分け方、おいしい食べ方を紹介

アボカドの食べごろは?  食べごろの見分け方、おいしい食べ方を紹介

中南米原産のアボカドはメキシコが世界最大の輸出国。エキゾチックな果実の一つですが、近年は日本国内でも少しずつ栽培され、国産アボカドも出回るようになりました。野菜のようで実は果物。その魅力は栄養価の高さと濃厚な風味で、「森のバター」と例えられています。アボカドがもっと身近な果物になるように、その食べ方を紹介します。

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アボカドの食べごろのサイン

アボカドは未熟なうちに収穫し、追熟させたものが出荷されます。しかし、熟し方には個体差があり、店頭で一緒に売られていても熟度はさまざま。未熟なものは果肉が硬すぎて味が青臭く、熟しすぎると果肉が茶色に変色して崩れやすくなります。食べごろのアボカドを見極めるポイントを紹介します。

アボカドバスケット

果皮の色の変化で見分ける

果皮が緑色のものは未熟な状態です。熟度が進むにつれて徐々に黒く変色していきます。青みがなくなり全体的に黒くなったら完熟です。購入済みのアボカドなら、手に持ってみてやや弾力を感じるくらいが食べごろです。

アボカド未熟から完熟まで

左は未熟、中央は追熟中、右は完熟したアボカド

ヘタと実の隙間(すきま)で見分ける

アボカドは熟度が進むにつれて果肉の水分が抜け、ヘタが沈んでいきます。ヘタと実の間に隙間ができて、ヘタがぐらついてきたら食べごろです。輸入アボカドはヘタを短く切って出荷されていますが、国産はヘタ付きで出荷されることが多いので見分けやすいでしょう。

熟したアボカドをヘタで見分ける

左は未熟、右は熟したアボカド。ヘタの付け根がへこんでいる

未熟・硬いアボカドの食べ方

アボカドは、すぐに使いたいときは熟したものを選び、すぐに使わない場合は熟成中や未熟なものを買い、少し青みがかっているものは3日ほど、まだ緑のものは1週間ほど追熟させます。未熟なアボカドの成熟を早めたい場合と、実を切ってみたものの硬くて熟していなかった場合の対処法を紹介します。

未熟果はバナナと一緒に袋に入れておく

アボカドは果物から発生されるエチレンガスによって成熟が進みます。特にバナナやリンゴはエチレンガスを多く発生するので、未熟なアボカドはこれらの果物と一緒にポリや紙の袋に入れて口を閉じ、常温に置いておくと追熟の進みが早くなります。アボカド自体もエチレンガスを発生するので、複数個を一緒に袋に入れておいてもいいでしょう。

リンゴやバナナとアボカドを入れておく

電子レンジで加熱する

食べごろの見極めが難しいアボカド。包丁を入れてみたら硬かったというときは、電子レンジで加熱しましょう。半分に切り、種を取り除いて皮がつきのまま耐熱皿に切り口を下にして置きます。ふんわりとラップをかけ、600wで30秒~1分、様子を見ながら加熱するとやわらかくなります。

ラップをかけたアボカド

アボカドの食べ方

皮はゴツゴツして、果肉はやわらかく、種が大きいアボカド。一見難しそうな切り方も実は簡単。皮をむいて種を取れば、いろいろな食べ方ができます。

むき方

1.アボカドは流水で洗い、キッチンタオルなどで水分を拭き取ります
2.種を中心にして縦半分に包丁を入れます
3.両手でねじって二つに分けます
4.種に包丁のあごを刺して抜き取ります(スプーンですくい取る方法もあり)
5.手で皮をはがします(ミカンをむくように)

種と皮を取ったアボカド

食べ方

熟したアボカドはいろいろな切り方ができます。横または縦にスライス、ダイスカット、スプーンで実をくりぬいたり、種を抜いた穴をいかして器のようにしたり、フォークなどでつぶしてペースト状にもできます。

アボカドの切り方

好きな切り方で、そのまま楽しめるのもアボカドの魅力。軽く塩をふると味が引き立ち、ワサビじょうゆやマヨネーズなどの調味料とも相性のいい果物です。

アボカドを調理して食べる

濃厚でクセのない味わいで、なめらかな口当たりのアボカドは、いろいろな料理に取り入れやすい食材です。ここでは、アボカドを使って手軽に作れる2品のレシピを紹介します。

ワカモレ(作りやすい量)

ワカモレ

アボカドをベースにしたソースでメキシコの伝統食の一つ。トルティーヤチップスやバゲットを添えてディップにしたり、サラダやタコス、肉料理に添えてソースにするなど、使い方は自由。まずは辛くないレシピを紹介します。

材料
・アボカド   1個
・トマト    小1/2個
・タマネギ   小1/8個
・パクチー   適宜
・レモン汁   小さじ1
・塩      少々

作り方
1.種を除いたトマト、タマネギ、パクチーをみじん切りにして塩をふる
2.アボカドは皮と種を取り、ボウルに入れ、レモン汁を振り、フォークなどでつぶす
3.2のアボカドに1を加えて混ぜ合わせる

辛くしたいときは青唐辛子(タネを取り薄い輪切りにする)を少々加えてもよい

アヒポキ丼

アヒポキ丼

ハワイ語でアヒはマグロ、ポキは切り身。アボカドとマグロの切り身を調味料であえたハワイの伝統料理、アヒポキは白ご飯と好相性です。

材料(2人前)
・アボカド     1個
・マグロ(刺身用) 150g   
・しょうゆ     大さじ2
・みりん      大さじ1
・ごま油      大さじ1/2
・わさび      少々
・ごはん      茶わん2杯
・青ねぎ(小口切り)適宜
・白ごま      少々

作り方
1.ボウルにしょうゆ、みりん、ごま油、わさびを入れ、混ぜ合わせてタレを作る
2.アボカドとマグロは1.5cmの角切りにし、1のタレに10分ほど漬け込む
4.丼にごはんを盛り、2をのせて、万能ねぎと白ごまをかける

マグロの代わりにサーモン(刺身用)を使ってもよい

アボカドの保存方法

アボカドは完熟するまでは常温に置き、完熟したものは冷蔵庫で保存します。その際、おいしさを長持ちさせるポイントや、切ったあとのアボカドの上手な保存方法を確認しておきましょう。

冷蔵保存

完熟した皮つきのアボカドは、乾燥を防ぐためポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で4~5日。アボカドは5度以下になると低温障害を起こすので冷蔵室ではなく野菜室で保存します。また、15度以上で追熟するので完熟を遅らせたいときも、この方法で保存します。
また、切ったアボカドは、切り口の変色を防ぐためにレモン汁かオリーブ油を塗り、空気にふれないようにラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保存し、1~2日で食べきりましょう。

アボカドにレモン汁をかけておく

冷凍保存

完熟したアボカドは冷凍保存もできます。その場合は、皮つきのまま丸ごとラップで包み冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で1カ月程度。カットしたものはレモン汁を塗って、同じくラップで包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で1カ月程度。いずれも常温または冷蔵庫の野菜室で自然解凍して食べられます。

まとめ

食べごろの見極めが難しかったり、切り方や保存方法がわからなかったりして、アボカドを使いそびれていたのならもったいない。生でそのまま食べられるだけでなく、ペースト状にもなり、クリーミーな味わいで、いろいろな料理の食材に使えます。しかもビタミン・ミネラルが多種類含まれて栄養豊富なアボカド。メキシコ産は安定的に入手しやすく、国産アボカド栽培もじわじわと盛り上がっています。食卓に取り入れてみてはいかがでしょう。

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