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究極の時短料理とは? そのコツは農家だけが知っていた!

究極の時短料理とは? そのコツは農家だけが知っていた!

日々忙しい現代人。料理は手間なくささっと済ませたいという時短ニーズは高い。そのニーズを満たす「生産者だけが知っている野菜の料理方法」を掲載している本がある。「生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方」(ダイヤモンド社刊)だ。著者は産直ECの食べチョク。本書にはシンプルな野菜の食べ方や栄養などの情報がたくさん掲載されている。しかし、この本を読んで料理法などを実践した筆者は、それ以外のメッセージも感じ取ってしまったのである!

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夕食の支度は時短が命!

平日の夕食。会社から帰宅するとすでに夜も更け、とてもじゃないけど自分で作る気力も体力もない、という人は多いだろう。何を隠そう筆者もその一人なので、自分の仲間は多いはずという思い込みも多少……。
しかし疲れているからこそ、栄養があって胃に負担が少ないものを食べたい、という欲求もある。できればお総菜をチンする手間プラスアルファで、せめて1品でも野菜料理を作って食べることができれば、栄養も取れるし、自分でちゃんと料理したという満足感も得られる気がする。

そんな筆者の目に、ある本のタイトルが飛び込んできた。
「そのままおいしい野菜の食べ方」

生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方

生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方(食べチョク著、ダイヤモンド社刊)

野菜をそのまま食べる? 確かにそのままなら手間はない。
いやいや、トマトとかレタスとか、種類が限られ過ぎるだろ~!!!
と思って帯に目を落とすと「なるべく料理しないで、そのままおいしく食べるコツ」と書いてあった。

「なるべく」ね。
文字通り「そのまま」ではないらしいが、「なるべく料理しない」という言葉に、ちょっと心が軽くなる。
タイトルのすぐ上を見ると「生産者さんだから知っている」とも書いてある。そうか、農家は自分が作ったものを楽においしく食べてるんだな~とやけに納得。

マイナビ農業の編集という仕事をしている筆者は、生産者の皆さんから「野菜は鮮度が命」という言葉をよく聞く。例えばスイートコーンなら、とれたては生でも甘くておいしい。農業体験で子供が野菜好きになるという話も話題に上る。もちろん自分がとった野菜という愛着もあるだろうが、鮮度の良さが野菜をおいしくしているというのもあると思うのだ。

さて、パラパラとページをめくると、ちょうどアスパラガスのページで手が止まった。

アスパラガスのページ

アスパラガスのページ。本を開いて置いてもページが閉じないので、料理中に見やすいのがありがたい(ちなみに、電子書籍もある!)

ページの下の方には「旬」とか「保存方法」など、アスパラに関する情報が並んでいる。そして「栄養」のところにはなんとうれしいことが書かれていた。

アスパラガスから発見されたアミノ酸の一種・アスパラギン酸は疲労回復、肝機能の改善に効果的といわれています。

慢性疲労でしょっちゅうお酒をたしなむ筆者には、これこそうってつけの野菜ではないか!
ということで、この本を参考に、栄養補給&時短料理に挑戦することにした。

旬のアスパラガスで時短料理

早速アスパラガスを購入。本の中でアスパラの食べ方を紹介していた、栃木県のYOZE FARM(ヨゼファーム)さんからのお取り寄せだ。

アスパラガス

旬のアスパラガス。ちょっと多かったかな?

野菜の面倒なところは何かというと、たいてい「下処理」みたいな工程があるところだ。
アスパラの場合、茎の下の方をちょっと切って、ピーラーで皮をむいたりする。結果、包丁とピーラーとまな板を洗う羽目になる。
が、こちらの本で紹介されていたのは、実に簡単だ。

根元と中ほどを持ってしならせると、自然にポキっと折れます。

早速実践!

アスパラ下処理

しならせると……

アスパラ下処理

ポキっと折れた!

なんだかおもしろくなって、どんどん折ってしまった。何よりうれしいのは、何も調理器具を使わないので洗い物が出ないこと!

さて、紹介されていたものの中で、一番簡単そうなレシピを実践。本の中で生産者のYOZE FARMさんが「うまくてびっくりしますよ」と激推ししていた方法だ。
それは「魚焼きグリルにアスパラを並べ、焼くだけ」というもの。ゆでなくていいので鍋が汚れないのもうれしい!

アスパラグリル焼き

筆者宅のグリルでは弱火で7~8分焼いてこんな感じに

皿に並べて塩少々とオリーブオイルをかけて完成。ここまで10分ちょっと!

アスパラのグリル焼き

デコレーションのセンスのなさはご愛嬌(あいきょう)

ゆでる、という工程に比べれば非常に手軽。タイマーをかけておけば、焼き過ぎることはない。
さて肝心のお味だが、実に美味! 新鮮なだけあってジューシーだし、加熱されたことで甘みも引き出されている。個人的には、塩がかかっていないところでも十分食べられる。味変で粉チーズをかけてみたところ、これもまた相性が良かった。このレシピは簡単だから、定番料理になりそう!

さらに、グリルしている間にもう1品作ることができた。なんと「塩もみ」でアスパラが食べられるとか! 筆者は「アスパラは加熱必須」と思っていたのだが、そんなイメージを見事に覆された。

アスパラの塩もみ

目分量で塩をかけてもみ、しばらく置いたもの

「置く」という時間はかかるものの、手間は切るだけだ。筆者のおすすめは穂先。漬物とは違う新しい食感で、加熱した時よりもしっかりした歯ごたえがあり、非常に食べやすい。
茎の部分は青臭さが多少残るので、気になる人はレンジでチンして加熱したほうがより食べやすいかもしれない。

大量に買ってしまったので、食べきれない分の保存も大事。軽くゆでてから冷凍するのが一般的だが、根元を湿らせたキッチンペーパーでくるみ、その上からラップをして、野菜室で立てておく方法が紹介されていた。

アスパラ保存

冷蔵庫の野菜室で保存

この本に載っていた情報で、10分ちょっとの間にアスパラ料理2品と保存までできた。ありがたや! きっと栄養もとれたに違いない!

今回はアスパラで試してみたが、この本にはほかの野菜の情報も満載だ。この調子で1日1品目試してみるのもいいかも⁉

野菜にかける生産者の思いが詰まった本

この本を読んでいると、生産者自身が持っている情報が野菜のおいしさを引き出すことがわかる。そして、私たちがいかに野菜のおいしい食べ方を意識せずに料理してしまっているかもわかり、ちょっと反省した。

おいしいアスパラを届けてくれたYOZE FARMの後藤啓介(ごとう・けいすけ)さんにも話を聞いた。

YOZE FARMの後藤啓介さん

YOZE FARMの後藤啓介さん

今回この本に情報を寄せた理由について聞くと、「食べ方は、購入された方の自由です。しかし生産者には『是が非でも、まず、こうやって食べてほしい!』という食べ方があります。それは、生産物のおいしさを一番引き出す食べ方です。その一番に伝えたい食べ方を掲載させていただきました」とのこと。それがあの魚焼きグリルのレシピというわけだ。

さらに後藤さんは「新鮮さ」が大事と強調する。
「自分で育てたアスパラを初めて収穫して、グリルして食べた時のあの感動! それをまだ知らない消費者に伝えたい。ぜひ、新鮮なアスパラを用意してレシピを試してほしいです」

生産者がとれたてを消費者に届け、それを新鮮なうちにちょっとした手間をかけて食べるのが一番おいしい。後藤さんは時短料理としてそのレシピを打ち出しているわけではないが、結果的に消費者には時短料理になる。そんな食べ方が生産者・消費者双方にとってWin-Winなのだ。

時短料理が生産者の応援につながる⁉

今回紹介した「生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方」の著者は、産直ECの食べチョクだ。出品している生産者は9700軒余り(2024年5月現在)。本書の制作にも携わった食べチョク事業企画担当の大嶋恵里(おおしま・えり)さんは「食べチョクには生産者が多く集まっていて、サービスを利用する消費者も『生産者と直接つながることでおいしい野菜の食べ方や保存法を知ることができる』と感じているよう」と話す。

さらに、制作にあたっては、世の中の料理に対するニーズも意識したという。「昨今時短が叫ばれる中で、料理をより簡単に便利に、でもおいしいものを食べたいというニーズがあります。究極の時短って、素材がおいしいものをなるべくシンプルに食べること、ということもこの本では伝えていきたいと思っています」(大嶋さん)

新鮮な素材を買うには生産者と直接つながり、その生産者が教えてくれるシンプルな方法で料理するのが一番、というのが本書のメインメッセージのようだ。
もちろん本書の内容は、スーパーで買った野菜にも応用可能。ぜひ生産者の存在に思いをはせながら、実践してみてほしい。それが一番の生産者への応援になるだろう。

「生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方」(食べチョク著、ダイヤモンド社刊)

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