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オクラと相性の良いコンパニオンプランツは? 混植してはいけない組み合わせや、前作・後作におすすめな野菜まで一挙解説

オクラと相性の良いコンパニオンプランツは? 混植してはいけない組み合わせや、前作・後作におすすめな野菜まで一挙解説

「共栄作物」や「共存作物」とも呼ばれる「コンパニオンプランツ」。異なる種類の作物を上手に組み合わせて一緒に植えることで、病気や害虫を予防したり成長を促進してくれたりといった良い効果を与え合うものです。この記事では家庭菜園でも取り組みやすいオクラをテーマに、オクラの栽培に適したコンパニオンプランツは何か、具体的な野菜やハーブの種類、植え方や注意点についても解説します。相乗効果が期待できる組み合わせでコンパニオンプランツを活用し、充実した畑作りにお役立てください。

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オクラと特に相性の良い野菜・ハーブなど5選

収穫前のオクラ

アオイ科トロロアオイ属のオクラ。北アフリカ原産で暖かい環境を好み、日本では冬を越せないため一年草とされています。基本的に育てやすい野菜と言われており、高温や強い日差しにも耐えるため、夏の野菜として家庭菜園でも人気です。気温が10℃以下の環境では育たないため、十分に暖かくなってから種をまいてください。オクラと特に相性の良いコンパニオンプランツには、下記の5種類があります。

エダマメ(大豆)

エダマメ

オクラは基本的にマメ科の植物との相性が良い作物です。マメ科の植物の根に繁殖する根粒菌が窒素を固定する働きをするため、土壌を豊かにしてくれます。成長を促進し、収穫量を増やしてくれる効果が期待できます。エダマメは比較的浅い場所に根を張るため、地中深くに伸びるオクラの根とは互いに干渉せず、栄養を取り合うこともなく相性が良いと言われています。

インゲン(つるあり/なし)

インゲン

エダマメと同様にマメ科のインゲンもオクラのコンパニオンプランツに適しています。つるありのインゲンの場合は、垂直に高く伸びるオクラの茎を支柱代わりに使える利点もあります。つるなしインゲンの場合は、オクラの株元の保湿効果も期待できます。

スナップエンドウ(サヤエンドウ)

スナップエンドウ

さらに、同じマメ科ではスナップエンドウ(サヤエンドウ)もオクラと相性の良い作物です。サヤエンドウは苗の状態で冬を越す必要があるため、オクラを収穫した後の茎を支柱として利用できます。

ニラ

ニラ

オクラにつきやすいアブラムシなどがニラの香りを嫌うため、虫よけの効果があります。ニラの根に共生する拮抗(きっこう)菌の活動により、土壌の病原菌が原因となる病気を防ぐ効果も期待できます。また、ニラは背丈が低いため、縦に伸びるオクラと競合せず育ちやすいという利点もあります。

バジル

バジル

オクラの余分な葉を取り除いた空間を活用して、シソ科メボウキ属のハーブであるバジルを育てるのもおすすめです。アブラムシはニラやネギのほかにバジルの香りも苦手なので、害虫よけの効果があります。ただし、バジルは日当たりの良い場所を好むため、オクラの陰になりすぎないように注意が必要です。

オクラと相性の良い作物と効果一覧表

コンパニオンプランツ 分類 成長促進 病害虫の予防 空間の有効活用
エダマメ マメ科
インゲン マメ科
サヤエンドウ マメ科
ニラ ヒガンバナ科
バジル シソ科

混植に適さない野菜

トマト

オクラは比較的まっすぐに上へ向かって伸び、株間をそれほど広く取る必要がないため、他の野菜類などと混植しやすい作物です。しかし、ニンジンやゴボウなどの根菜類との混植は、オクラが被害を受けやすいネコブセンチュウを増やす原因になるので避けてください。トマトやナスなどナス科の植物も同様で、ネコブセンチュウを増やしてしまうためオクラとの混植には適していません。

前作・後作に植えたい野菜・NGな野菜

ニンジン

オクラは連作障害を起こすことがある作物です。オクラを続けて作るほか、同じアオイ科のモロヘイヤなどを前作・後作するのも避けたいものです。また、ネコブセンチュウの被害を受けやすい根菜類はオクラとの相性があまりよくありません。ニンジン・ダイコン・ゴボウなどの根菜を前作・後作しない方が良いでしょう。
後作にはタマネギやソラマメなどが適しているとされています。それぞれヒガンバナ科とマメ科なので連作障害の心配がなく、秋に種まきができるため、夏にオクラを収穫した後に植えるのに向いています。

コンパニオンプランツを選ぶ際に押さえたいポイント

比較的育てやすいと言われているオクラですが、特性を理解した上でコンパニオンプランツを選びましょう。オクラは寒さには弱い一方で暑さに強く、日当たりと風通しの良い環境を好みます。一般的には5月から6月に植え付け、収穫は7月から10月ごろです。成長は早く、収穫のタイミングを数日間外すと実が大きくなりすぎ、食感も固くなってしまうので注意が必要です。

コンパニオンプランツを利用する際の注意点

輪切りのオクラ
病気や害虫の発生を防いだり生育を促したりとさまざまなメリットを得られるコンパニオンプランツですが、利用する上での注意点として下記の3点があります。オクラの場合に限らず、コンパニオンプランツを取り入れる際には広く注意しておきたい点です。

注意点①農薬について

コンパニオンプランツは農薬と比べると一般的に効き目は穏やかであり、植えた瞬間からすぐに効果が表れるものではありません。コンパニオンプランツを取り入れてもすぐに農薬の使用をゼロにできるわけではないので、農薬とうまく組み合わせて、それぞれの利点を生かすと良いでしょう。
また、それぞれの農薬には使用できる作物や使用して良い方法などが定められています。規定に沿って、適切に利用してください。

注意点②コンパニオンプランツの植え方について

コンパニオンプランツの植え方は、異なる種類の作物を一緒に植える「混植」が基本です。
オクラは日当たりと風通しが良い環境を好みます。コンパニオンプランツとの距離があまりに近すぎて日当たりや風通しを妨げてしまわないよう注意が必要です。弱った葉などはすみやかに取り除き、風通しの良い状態を保ちましょう。

注意点③コンパニオンプランツの効果について

コンパニオンプランツを植えてみても、期待したような効果が得られない場合もあります。前提として、コンパニオンプランツは肥料や農薬に比べて効き目が弱いという点を理解しておく必要があります。また、即効性のあるものではないので、植えてから根などが安定するまでしばらく様子を見るのも手です。
それでもあまり有用性を感じられない場合は、植え方に問題はないか、それぞれ適切な位置・距離にあるか、日当たりや風通しは問題ないかなどを確認してみてください。

オクラの栽培にコンパニオンプランツを取り入れよう

初心者でも育てやすく地植えのほかプランター栽培もできることから、庭やバルコニーなどの家庭菜園でも比較的取り組みやすいオクラ。混植もしやすいので、相性の良いコンパニオンプランツを活用して虫よけや病気の予防、生育の促進などを目指してみてください。

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