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【農業法人あるある】雇用される側から見える!日本の農業法人の実態

【農業法人あるある】雇用される側から見える!日本の農業法人の実態

この記事では筆者が農業法人に8年間勤めた実体験をもとに、農業法人あるあるを紹介する。農業は独立する以外にも、農業法人に雇われるという形で始める方法があるのだ。雇われ農家の実態・心情に触れ、農業法人についてより理解を深めてもらえればと思う

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農業法人あるある|日常編

日常編では、農業法人の日常あるあるについて取り上げる。普段見えない農業法人の日常がのぞけるはずだ。

夏場は大きな水筒がずらりと並ぶ

2リットル水筒のイラスト
農家が猛暑を乗り越えられるのは、大容量の水筒があるから。夏の炎天下を耐え、そしてしのぐには、2リットル以上の水筒がマスト。作業する畑の端っこに水筒が並ぶ様子は、もはや夏の風物詩である。
水筒メーカーは、全国の農業法人と手を組めば大きな利益を得られるのではと筆者は思っている。

年末は餅つき・そば打ちで出勤しがち

網の上でお餅を焼いているイラスト
年末、世間が休みへ向かって慌ただしくなる中、農業法人では餅つき・そば打ちが開催される。年末独特の雰囲気をひしひしと体と心に受けながら、ついた餅は格別においしい。また、余った餅は揚げ餅に生まれ変わるので体重増加が必至だ。

空調ウエアを着る派・着ない派に分かれる

空調ウェアのイラスト
気温30℃超えの夏場の作業であっても、なぜか空調ウエアを着る派・着ない派に分かれる。お互いの主張は以下のようなものだ。

着る派:着ない理由がわからない! 空調ウエアを着るだけで体感温度は-2℃になる!
着ない派:バッテリーが重い! 熱風を受けるだけだ! ファンの部分が体に当たって邪魔!

空調ウエアを着ることは最終的には自己判断になり、強制されることはない。ちなみに筆者はノースリーブタイプの空調ウエアを6〜10月まで肌身離さず愛用していた。

圃場(ほじょう)でのトイレ問題

簡易設置型トイレのイラスト
農業法人永遠のテーマ、圃場でのトイレ問題。男性はまぁ……困ることはほぼない。困るのは多くの場合、女性になる。トイレに行くために農園や事務所に帰らなければならないこともしばしば。男性だって、トイレ環境が良いにこしたことはない。農業法人はトイレ問題に目を向けて、離職率低下の要因を一つでも減らしてほしい
そして、移動型のトイレを導入している農業法人は、すでに持続可能な経営体勢を築き上げているのかもしれない。

農業法人あるある|労働・業務編

次に、労働・業務視点からの農業法人あるあるを紹介する。ここでは農業法人での実務についても知ることができる。

ハウスのビニール交換は命がけ

ビニールハウス全体のイラスト
アクロバティックな農業法人では、ハウスの骨組みに乗ってビニールを交換することがある。当然ながら高所作業となり、命がけと言える。「ハウスのビニール交換は業者がやるんでしょ」と、私も思っていた時期がありました。スタッフたちでした。
農家の仕事は畑仕事だけではないのだ。

除草剤・肥料の散布で全身筋肉痛

肥料タンクを背負って肥料をまく人のイラスト
農業法人では、シーズンになると除草剤・肥料の散布を一日通してすることが多い。重さ15〜20キロあるタンクを背負って歩くため、仕事終わりの肩や背中、足腰はボロボロ。もちろん慣れてくれば、筋肉痛に悩まされることは少なくなる。
しかし、除草剤や肥料の散布はシーズンごとに間隔を空けてやってくるため、毎回ニューゲームでの挑戦だ。

夏・繁忙期は勝手に痩せちゃう

温度計と太陽がサングラスをかけているイラスト
農業法人へ勤めると夏や繁忙期は、勝手に痩せてしまう。身をもって毎年体験していたからこその真実である。忙しいことに加え、猛暑のなか働くため、お昼に脂っこい食事を選ぶのは基本避ける。胃もたれしやすく、午後の業務に支障をきたすリスクを上げてしまうからだ。
食事を選ぶ能力が向上し、健康的なライフスタイルが実現!するかもしれない。※個人差があります。

作物を運ぶときに一致団結感がある

手を重ねて一致団結を表すイラスト
農業法人によっても収穫スタイルはさまざま。畑に置かれたパレットにダンボールを積み上げることもあれば、トラクターやローダーにカゴをつけてコンテナを運ぶことも。
収穫物(ダンボールやコンテナ)を運ぶときは、無意識ながらも団結感が生まれる。スタッフのチームワークが良いと、運搬作業がかなりはかどる。運び終えた後は団結力の高まりを感じ、気持ち的にも充足感が芽生えるのだ。

南京縛りのクオリティーが世界レベルになる

ロープのイラスト
農業法人では、ありとあらゆるものを南京縛りするクセがある

南京縛りってなに?
南京縛りとは、ロープ1本で強力に固定できる縛り方の一つ。運送業界でも使われる。

軽トラや2トン車で定植機やマルチ張り機、作物などを運ぶときは、とりあえず南京縛りでガッチリ固定する。農業法人では、南京縛りを覚えることが最初の課題になるかもしれない。そしていつしか世界レベルに……。

農業法人あるある|人間ドラマ編

農業法人あるあるの視点から、雇われ農家の人間ドラマについて紹介する。

農家さんとのコミュニケーションがうれしい

農家のおじさん・おばさんのイラスト
農業法人に勤めていると、周りの農家さんに声をかけられる機会が増える。シンプルにうれしい。「自分も農業界の一員なんだ」と思えるからだ。農家さんとお互いの近況や栽培の状況などについて話せるので、雑談しながら情報をたっぷり得られる。
独立農業ではないものの、同じ農業従事者であることが認識できるイベントだ。

日本に居るのに周りは外国人が多い

外国人実習生のイラスト
農業法人では外国人と作業することが多く、海外生活さながらだ。ほとんどの農業法人が技能実習生を受け入れていることが関係している。入社時は先輩技能実習生が業務を教えてくれる。日本の制度上、技能実習生という枠に収まっているが、正規雇用してほしいくらい頼もしい人材ばかりだ。
「これを機に外国語を習得してみようかな」と思うことも。

技能実習生と仲良くなってご飯作ってもらいがち

外国人実習生と日本人男性が楽しそうに話しているイラスト
農業法人にある程度勤めていると、技能実習生から「昼食を一緒に食べないか?」と、声がかかる。自国の料理を作ってくれてごちそうしてくれるのだ。
グローバルな環境を求める人にとっても、農業法人は魅力的な選択肢なのかもしれない。

ほかの農業法人の社員との関わりは意外と少ない

男性二人がきまずそうにしている様子のイラスト
農業法人に勤めていても、ほかの農業法人の社員と関わることは意外と少ない。なんならお互いどう思っているのか、手探りしている感がある。一例を挙げると、出荷場で鉢合わせしたとき「どちらが先に声をかけるか」のような駆け引きがある。勇気を出して声をかけてみると、人当たりの良い人しかいない現実が待っている。お互いが勤める農業法人の内情を知ることができ、会話が弾むことは間違いない。

農業法人あるあるを自分の目で確かめよう

今回紹介した農業法人あるあるは、農業法人での勤務生活のごく一部である。農業法人での農業は大変な面もあるが、楽しいこともある。農業に興味ある人から農業法人への就職・転職を検討する人まで、ぜひ参考にしてほしい。この記事をキッカケに、農業法人の見学や体験に足を運び、あなたの目でも確かめてみよう。

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