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海も山も温泉もある!住み良い山口県長門市で「地域おこし協力隊」に

海も山も温泉もある!住み良い山口県長門市で「地域おこし協力隊」に

山口県の北西部に位置する「長門市(ながとし)」は、海や山、温泉などの自然環境に恵まれた人口約3万人の町です。地域資源を生かした農林水産業や観光産業などが盛んで、暮らしやすさ、人々の温かさなどに魅力を感じて移住する人が増加中。また、2023年3月には県内初となる「オーガニックビレッジ宣言」を表明。かねてから推進してきた自伐型林業、畜産業などと共にオーガニック(有機稲作)の「地域おこし協力隊」募集もスタートしました。今回は長門市に移住して有機稲作に取り組むご夫妻と、自伐型林業の協力隊員にお話を聞きました。

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「理想の米作り」を求めて、縁もゆかりもない長門市へ

長門市中心部から車で約20分。田園風景が広がる日置(へき)地区の畑(はた)集落を拠点に、市内で唯一有機JAS認証を取得しての米作りに励んでいるのが、株式会社維里(いさと)の首藤元嘉(すとうもとよし)さん・陽子さんご夫妻です。首藤さんが慣行栽培ではなく自然栽培・有機栽培の道に進んだのは、愛媛県西条市の実家の農業を継いだ12年前。農薬散布で健康を害して離農した父親のことや、化学肥料・農薬による水質汚染が生態系に及ぼす悪影響を見つめなおし、自然栽培の稲作を拡大しようと決意したそうです。しかし、地域の共感がなかなか得られず、年間を通して十分な米を作れるほ場を確保できなかったと言います。

「人の優しさが長門市の最大の魅力。子どももすぐに溶け込みました」と首藤さんご夫妻

「もっと広い土地で農業をしたい。むしろ、故郷にこだわらなくてもよいのでは」と考え始めたころ、有機野菜の栽培・販売などを手がける会社の社長から紹介されたのが長門市。同時期に長門市が「オーガニックビレッジ宣言」をするという情報を入手し、ほぼ移住を心に決めて、縁もゆかりもない畑集落を訪ねました。

至れり尽くせりで迎えられた

首藤さん一家は17世帯36人が暮らす畑集落に2022年春に移住。契約した耕作地は12ヘクタールで、現在は遊休農地を整備しつつ7ヘクタールのほ場でイセヒカリと大豆を栽培しています。「愛媛とは土壌の質も違うし、気候も冷涼。除草作業も大変です。以前と同じ栽培方法は通用しないので、3年目の今年から有機稲作に完全移行しました」

首藤さんご夫妻と畑集落の石田さん、岡村さん、柳井さん。長門市役所の担当者も集合

そんな首藤さんを移住前から支えてくれたのが、畑集落のみなさん。例えば、地権者との交渉・契約、耕作放棄地の草刈り・土おこし、用水路の掃除、倉庫の紹介・修繕、防獣柵の補助申請・設置などで新天地での就農をサポート。「この地区で農業を営む人は今後皆無だろうと思っていたので、願ってもない申し出でした」「本気だな!という感じがして嬉しかったですね」と自治会長の石田哲也さんと、中山間畑集落協定代表の岡村芳朗さんが当時の印象を話してくれました。

「畑集落の長所も短所も吸収して、この地に根を下ろしてくれる人が増えてほしいです」(左から石田さん、岡村さん)

有機農業を目指すなら宣言をしている自治体で

今後は畑集落が中間支援団体となって地域おこし協力隊を受け入れ、首藤さんは隊員への有機稲作の指導にあたる予定です。「移住当時の私たちの夢はオーガニックを当たり前にすることでしたが、今はそれに加えて、担い手を育成して畑集落を次世代につなげていく“恩送り”が目標になりました」と首藤さん。有機栽培で就農を目指している方には、「オーガニック宣言をしている自治体が断然おすすめ。行政側の意識が違うし、補助金制度等も整っているので、スタートを切りやすいと思います」と助言もしてくださいました。もちろん一番嬉しいのは、「長門市で一緒に取り組んでくれる仲間が増えること」だそうです。

玄米シリアルや米粉などの加工品も販売。オンラインショップなどで購入できます

有機稲作部門への
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長門市で自伐型林業家に!基礎から学べる研修が決め手

総面積の75%を山林が占める長門市。しかし、市内の林業従事者は年々減少しています。そこで同市では、森の管理者を増やし林業を成長産業にすべく、中間支援団体「リフォレながと」を4年前に設立。この組織を核とし、自伐型林業家として活動する地域おこし協力隊を募集しています。「自伐型林業」とは主に山主からの委託により長期に渡りその山林の施業に携わる林業で、新規参入のハードルが低く、活動しやすいことが特徴。着任3年目の中村敏行さんも「いずれは自分の山を持つこと」を夢見て、28年勤めた旅行会社を辞めて協力隊に入りました。

「同じ道に進む人の参考になれば」との思いから、インスタで日々の活動などを発信中(中村敏行さん)

「津和野や高知での協力隊も考えましたが、長門市の場合、林業を基礎から学んで資格取得までできる半年間の研修(にちなん中国山地林業アカデミー)があるんです。全くの初心者だったので、これが決め手になりましたね。近くにきれいな海があるし、実家の福岡市に近いのもポイントでした」と中村さん。

「リフォレながと」に出勤し、作業場となる山に移動。工具の手入れも欠かせません

普段の業務は山林での作業道作りや間伐など。これらと並行して退任後の準備も進めています。計画としては、リフォレながとを介してこれまで通り山林管理に従事すること、そして市場に出せない木材の活用策を探ること。林業事業者や山主に収益として還元される仕組みを作りたいと言います。また将来的には、残材や放置山林を使って森の中に人が集えるアクティビティスペースを作る構想もあるそう。もともと山や森の自然が大好きだったという中村さん。「林業は基本的に定年がありません。長く好きな場所で、好きなことに携わって生きていきたいですね」

「手を加えることで、山がきれいに変化していく。林業のやりがいです」と中村さん

自伐型林業部門への
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長門市を盛り上げてくれる協力隊を多業種で募集中!

長門市では今回紹介した2業種以外にも、長門和牛、木育、アウトドアツーリズム、しごと創出支援、俵山温泉活性化の全7業種で地域おこし協力隊を募集しています。また、2024年度から移住コーディネーターや定住支援員を増員し、電話相談、空き家紹介、移住希望者のアテンドなどにも力を入れています。「地域おこし協力隊で自分の力を試してみたい」「環境の良い田舎町で丁寧に暮らしを紡ぎたい」など、長門市に少しでも興味を持たれた方は、気軽にお問い合わせください。

 

小さな自治体ですが、活躍の場をたくさん設けています
(長門市役所 村上公章さん)

 

新たな一歩をぜひ長門市で!情熱がある方、大歓迎です
(長門市役所 石田雄一さん)

協力隊全7業種の
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◆お問い合わせ・ご相談

長門市役所 企画総務部 企画政策課
〒759-4192 山口県長門市東深川1339番地2
TEL:0837-23-1117

【関連サイト】
長門市定住支援

【取材協力】
株式会社 維里
中村敏行隊員インスタグラム

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