慣行栽培で地力が低下。収量・品質アップさせる土の肥やし方とは
慣行栽培での農薬・化学肥料は、作物に素早く養分を吸収させ、病原菌を減らすが、過剰に使い続ければ有用微生物が役割を失い土壌から姿を消す。土壌バランスを回復させる手段となるのが、科学的なデータに基づいた土づくりだ。みどりの食料システム戦略にも策定されている。
アルム農材も土壌診断で適切な土壌改良をサポートする。同社は漢方農材の老舗で、福山大学薬学部の八木晟教授との共同研究で有機適合農薬『アルムグリーン』を完成させて以来、ユニークな農業資材を送り出している。その中から土壌改良を助ける有機JAS適合の3資材を紹介する。
『OKY‒999(スリーナイン)』は土づくりの基本となる有機土壌改良材だ。有機豆腐のおからをベースに、精米後の米ぬか、漢方生薬の発酵残渣を嫌気発酵させた乳酸菌・酵母菌を主体とする微生物性土壌改良材である。乳酸菌が悪いカビを抑え、酵母菌が植物に有益な養分を作る。廃棄予定の有機物を原材料にしているのも特徴的だ。水稲は秋のすき込みに入れ、施設栽培は春先のほ場整備に堆肥と一緒に入れる。
土壌消毒なしでもよくなった・・・コマツナ年8連作する生産者の声
広島市北部のルンビニ農園では、周年栽培のコマツナに『OKY‒999』を使用している。慣行栽培の14、15作目でコマツナがまったく育たなくなり、土の体力を回復させようと土づくりに試行錯誤する中でアルム農材と出会った。年8作するコマツナの毎回の作付時に同材をたっぷり投入。。「使うたびに土壌の状態が良くなり、50連作しても不作はなく、土壌消毒もなしでいけるようになった」と言う。
『Dr・放線菌』『Dr・トリコ菌(トリコデルマ菌)』は共に単一微生物の資材で、放線菌はフザリウムの天敵であり、トリコデルマ菌はリゾクトニアの天敵であると同時に植物へのリン酸供給を促進する能力も持つ植物生育促進微生物(PGPM)である。
このような有用微生物資材を入れることで、土壌内での有用菌の領域を広げ、病原菌の活動領域を制限することができる。
農薬・化学肥料を減らして持続的な農業をスタートさせるに適した有機資材がこれで揃った。
商品名
強力土壌活力材
『OKYー999』『Dr.トリコ菌』
『Dr. 放線菌』
問い合わせ先
株式会社オキ アルム農材事業部
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