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2025年に来る野菜・果物はこれだ! 生産者と連携するOisixが見通すネクストトレンド

2025年に来る野菜・果物はこれだ! 生産者と連携するOisixが見通すネクストトレンド

青果を中心とした食品のサブスクリプションサービスOisixから、2025年に注目される青果トレンドが発表されました。食の簡便化・経済性志向を受け、Oisixはどのようにサービスを展開していくのでしょうか。8月31日の「野菜の日」を前に、8月21日に開催された「2025年に注目されるベジフルネクストトレンド発表会」の様子をお届けします。

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Oisixの青果への向き合い方を示す クレイジーベジフル宣言

トレンド発表の前に、改めてOisixの青果への姿勢を示す宣言が行われました。

気候変動の影響で、不作や豊作が発生した生産者を助けるために始まった「おたすけOisix」の取り組みをはじめ、農業の実情を届ける情報発信をしていきます。「農業は大変」という伝え方ではなく、自社の発信力・影響力を生かして消費者の情報をアップデートしたいと考えています。

ただ野菜を販売するのではなく、おいしい食べ方も一緒に提案する、調理負荷を減らせる商品を販売する事で、食卓にうれしい驚きを届け続けていきます。

B品や規格外の作物も、商品化や保育園事業での食育で活用します。生産者のモチベーション向上につながる関係構築をしたいと考えています。

私たち自身が野菜・フルーツにわくわくし続けている姿を積極的にお伝えし、野菜・フルーツに夢中なOisixを発信していきます。

環境やユーザーの変化に対応し、おいしい野菜・果物を、期待を上回る体験を届けたいという強い意志を感じる宣言でした。
まだまだ農業の実情が消費者には届いているとは言いがたいのが実情。農家と二人三脚で歩んできたOisixだからこそ、消費者に届く情報発信ができるのではないかと期待しています。

2025年に注目される野菜や果物のネクストトレンド

ベジフルネクストトレンドと銘打ちOisixが提案する5つのトレンドを紹介します。

野菜が主役で満足できるおいしさ タイパベジ


タイパとは、タイムパフォーマンスのことです。忙しいけれど、おいしい食事を取りたい。でもヘルシーにお腹を満たしたい。そんな現代人のニーズに合わせ、手軽に調理できて食べ応えもある、食卓の主役を張れる野菜をタイパベジとして展開します。
「サーロインなす」や「ステーキれんこん」など、名前を聞けばどう食べればいいか分かるネーミングも特徴的です。ヘルシーな野菜なので、オイルやチーズを使っても罪悪感なくいただけるのがうれしいですね。

場所を取らず、丸ごとなので鮮度も保てる スぺパベジ


スぺパとは、スペースパフォーマンスのことです。核家族化が進み、冷蔵庫の売れ筋サイズも小さくなってきている近年。丸ごとの大根や白菜はお買い得ですが、冷蔵庫に入らなかったり、使い切れなかったりすることもあります。Oisixのスぺパベジは、新開発の小型品種の作付けを生産者に依頼し、小さな野菜をお届けします。味や食感はそのままで小さい野菜はスペースを削減、新鮮なうちに使い切ることができます。
半分や1/4にカットされた野菜は切り口が黒ずんだり、傷みやすかったりしますが、スぺパベジは同じ量でも丸のままなので鮮度が落ちにくいのが強みです。

いつもの野菜の新しいおいしさを体験 極生ベジ


オクラやアスパラガス、ブロッコリーなど、通常火を通して食べる野菜もOisixの低温配送なら生でおいしくいただけます。市場を通さずそれぞれの野菜に最適な方法で食卓にお届けすることで、鮮度を損なわず、取れたての柔らかい食感と甘さを楽しむことができるんです。
今まで生食できなかった野菜の可能性が広がることで、家での食事のバリエーション増にも期待できます。

栄養価に優れた野菜 きくベジ


健康志向の高まりにより、食生活に気を配る人が増えています。ビーツなど日本ではあまりなじみのない野菜も、スーパーフードとして栄養価が注目され、流通量が増えるという影響も。
栄養価の高い野菜が重宝されることもあり、Oisixは特定の栄養成分を多く含む高栄養野菜を「きくべジ」と命名し、おいしく栄養を取りたいユーザーを応援します。

国産だからこそのおいしさ ジャパントロピカルフルーツ


農業に大きな影響を及ぼす気候変動は、新たな可能性も生み出しています。今まで輸入が基本だったバナナやコーヒー、フィンガーライムなどのトロピカルフルーツが国内でも育てられるようになっているんです。
東北や北海道でのバナナ栽培では、原産国と違い害虫リスクがないため農薬を使わずに栽培が可能で、なんと皮まで食べられるんだとか。
海外から輸入する果物は鮮度も落ちてしまい、おいしさのピークを過ぎてしまっていることもありますが、国産であればより新鮮な状態で食べることができます。今まで食べたことのない果物を楽しむことはもちろん、身近な果物の新しいおいしさに気づくこともあるかもしれません。

農家との信頼関係が生み出す取り組み

Oisixの取り組みは、どれも農家との密接な関係があってこそのもの。
例えば、スぺパベジとして売り出す小型野菜は、Oisixが農家に依頼して新品種を作付けしてもらっています。新しい品種を育てるというだけで大変なのに、更にスぺパベジは通常サイズの野菜よりも手間が掛かってしまうんです。同じ作付け面積でも、小型野菜の場合は株間を狭めて密植するため、通常の野菜よりも世話をする株数が増えてしまいます。大きさが違っても1つの株に掛かる手間は同じなので、小さいから楽ということはないんだそう。これまで築いてきた信頼関係があるからこそ、手間の掛かる依頼を受けてもらえるのだと思います。

左から、有限会社あずま産直ねっと 代表取締役 松村氏、株式会社FENNEL 代表取締役社長 森田氏、同社代表取締役副社長 木村氏

スぺパベジを栽培する有限会社あずま産直ねっとの松村さんは、「単価が上がること、小さい野菜で喜んでもらえることが農家にとってのメリットですね」と笑っていました。
また、生産者からの提案や圃場(ほじょう)での試食をきっかけに新しい商品が生まれることもあるそうです。「珍しい野菜を買っておいしく食べてもらうために、どんな風に食べればいいかも一緒に提案していきたい」と語るのは、ビーツやイタリア野菜などを栽培する株式会社FENNELの森田さん、木村さん。日本になじみのない作物を根付かせるには、生産者が積極的に提案し、需要を生み出していくことが必要だと語ります。

料理家・寺井幸也氏監修のKit Oisixメニュー


添加物を極力使わない華やかなケータリング「YUKIYAMESHI」を率いる寺井さんが監修するミールキットの販売も予定されています。普段食べない野菜や果物は、どう調理すれば分からず手が伸びにくいもの。ミールキットであれば食べ方に悩むことなくいただけるので、初めての作物のお試しにもってこい。Kit Oisixは時短調理が可能な上、味はもちろん、栄養バランスも考えられているので、忙しくても食生活に気を使いたい人におすすめです。
当日紹介された野菜を使った彩り豊かなお弁当をいただきました。野菜をメインにしているのに味わいに奥行きがあり、非常に満足感が高かったです。

ビーツの濃いピンク色は今までになかった彩りを添えてくれる

さまざまな変化を飲み込み、生産者と一緒に新たな価値を生み出していくOisix

近年では、料理に使える時間は短縮したいが、おいしく、体にいいものを食べたいと考えている人が多くなりました。特にOisixユーザーのような、食に対する意識の高い層はなおのことでしょう。昔からユーザーに寄り添ってきたからこそ、ニーズに応えるだけでなく、そこから新たなトレンドを生み出すことができるのだと思います。
また、気候変動により作物の質や種類の変化も著しいです。それをポジティブに捉え、「今まで取れなかったものが取れるようになる!」と発信していく姿は大変頼もしく感じます。
消費者ニーズや環境変化を受け入れ、それをもとに今まで存在しなかった商品を展開していくOisixに可能性を感じる生産者も多いのではないでしょうか。サービス内にとどまらず、スーパーなどの一般小売店への影響も期待したいですね。

Oisixのミールキット
「Kit Oisix」の詳細はこちら!

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