大根の種類10選
青首大根
青首大根は、その名の通り首部分が青みがかった緑色をしているのが特徴です。この品種はスーパーなどで最もよく見かける大根で、一般的に葉から下の1/3ほどが薄い緑色をしています。
青首大根は品種改良が進み、全国各地の気候に応じて栽培されているため、1年中手に入る便利な野菜です。ただ、旬の時期である12月から2月には特に甘みが増し、おいしくなります。北海道では7月から9月、千葉県では10月から6月に収穫されるため、旬を迎える秋から春にかけて特に多く出回ります。
レディーサラダ
レディーサラダは、神奈川県三浦市で育成されたサラダ専用の赤大根です。特徴的なのは、外側が鮮やかな赤色で、内側は白色という見た目の美しさです。食べ切りサイズで1本約300~350gと小ぶりで、形はニンジンに似ています。
旬は10月中旬から3月末までで、特に秋から冬にかけての時期に多く出回ります。
聖護院大根
聖護院大根は、京都の伝統野菜として知られる丸形の大根で、直径約18cm、重さ1~2kgと大きく、ふっくらとした形が特徴です。聖護院大根の旬は11月から2月で、この時期には特に甘味が増し、おいしさが引き立ちます。
煮物やおでん、風呂吹き大根に最適で、じっくり煮込むと味が染み込みやすく、ほろっと崩れる食感が楽しめます。また、薄切りにして漬物にするのもおすすめです。
二十日大根
二十日大根は、ラディッシュとも呼ばれ、明治時代にヨーロッパから導入された小型のダイコンです。赤くて丸形のものが主流ですが、細長く先だけ白いものや全体が白いものなど、さまざまな種類があります。その名の通り、萌芽から収穫までが約20日と非常に短く、全国で栽培されています。
旬は3月から11月で、春から秋にかけてが最もおいしい時期です。
二十日大根は、生でそのまま食べるのが一般的です。葉は炒め物や味噌汁の具として無駄なく利用できます。
ねずみ大根
ねずみ大根は、江戸時代に薬用として長崎から導入されたとされる信州の伝統野菜です。短形で下膨れの形状と細長い根が特徴で、名前の由来にもなっています。
旬は10月下旬から11月で、主に長野県坂城町や千曲市で栽培されています。
ねずみ大根は辛味が強いので、主におろしにして食べられます。
黒丸大根
黒丸大根はその名の通り皮が黒い大根で、直径は8cm程度の球形です。
旬の時期は秋から冬、特に11月から2月にかけてが最もおいしく、寒い季節にピッタリの食材です。
生食では辛味と苦味がありますが、加熱すると風味が和らぎ甘味が感じられます。また、煮物や味噌汁に入れると、ほくほくした食感が楽しめます。薄切りにしてサラダに加えたり、漬物にするのもおすすめです。
桜島大根
桜島大根は、鹿児島県の桜島地域で200年以上栽培されてきた特産物です。世界最大の大根としてギネスブックに認定され、最大で重さ31.1キログラム、胴回り119センチに達します。
収穫時期は1月中旬から2月上旬で、この時期に最もおいしくなります。
桜島大根は煮崩れしにくいため、、煮物やおでんに最適です。じっくりと煮込むことで、柔らかくほろっと崩れる食感と大根の甘みが楽しめます。
祝大根
祝大根は、奈良県を中心に正月の雑煮用として親しまれてきた伝統的な大根です。長さ約20~30cm、直径約3cmの細長い形状で、輪切りにした際の真ん丸な切り口が特徴です。
収穫時期は12月下旬に集中し、1年を通してこの時期のみです。
祝大根は煮崩れしにくいため、雑煮や煮物との相性が抜群です。特にお正月の料理に欠かせない存在で、白く輝く根の部分は見た目も美しく、縁起物として重宝されます。葉の部分は、炒めものにすると、シャキシャキとした食感と豊かな風味が楽しめます。
辛味大根
辛味大根は、一般的な青首大根よりも小ぶりで丸みを帯び、カブやラディッシュのような形状をしています。白いものだけでなく、赤い辛味大根も存在します。
辛味が非常に強く、その名の通りしっかりとした辛さを楽しむことができます。主に大根おろしとして利用され、ソバの薬味や和食などに使われることが多いです。
旬の時期は11月から1月と短く、この時期に料亭や飲食店でよく見かけます。
紅くるり大根
紅くるり大根は、愛知県の松永種苗が開発した特徴的な赤い大根です。外皮だけでなく中身も鮮やかな紅色で、ビーツのような美しい見た目が特徴です。
旬の時期は秋で、特に10月中旬から3月末までです。
生で食べると、甘みとほのかな辛味が楽しめ、サラダに最適です。薄切りにして酢漬けにすると、色鮮やかで料理が華やかになります。また、煮物に使うと色が映えるため、見た目も楽しめる一品になります。
大根のおすすめレシピ5選
ガーリックバターしょうゆの大根ステーキ | DELISH KITCHEN
材料 | ・大根 ・ニンニク ・サラダ油 ・しょうゆ ・有塩バター ・ベビーリーフ |
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調理目安時間 | 15分 |
費用目安 | 100円 |
>>DELISH KITCHENの「ガーリックバターしょうゆの大根ステーキ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
大根と豚肉と油揚げの煮物 | DELISH KITCHEN
材料 | ・豚こま切れ肉 ・大根 ・油揚げ ・サラダ油 ・細ネギ(刻み) ・酒 ・砂糖 ・しょうゆ ・塩 ・和風顆粒だし ・片栗粉 |
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調理目安時間 | 20分 |
費用目安 | 300円 |
>>DELISH KITCHENの「大根と豚肉と油揚げの煮物」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
大根サラダ | Nadia
材料 | ・大根 ・ツナ缶 ・ポン酢 ・めんつゆ(3倍濃縮) ・すりごま ・鰹節 ・刻み海苔 ・かいわれ大根 ・白いりごま |
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調理目安時間 | 5分 |
>>Nadiaの「大根サラダ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
トロトロ鶏大根のうま塩煮こみ | Nadia
材料 | ・鶏もも肉 ・大根 ・長ネギ ・塩 ・ごま油 ・酒 ・みりん ・鶏ガラスープの素 ・ニンニクチューブ ・すりおろしショウガ |
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調理目安時間 | 15分 |
>>Nadiaの「トロトロ鶏大根のうま塩煮こみ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
モチモチ大根もち | だいどこログ
材料 | ・大根 ・葉ネギ ・片栗粉 ・塩 ・ごま油 |
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調理目安時間 | 15分 |
>>だいどこログの「モチモチ大根もち」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
大根を家庭菜園する方法は?
土作りと準備
大根は深く根を伸ばすため、畑の土を深く耕し、石や根を取り除きます。種まきの2週間前に苦土石灰を施し、堆肥や化成肥料を混ぜておきましょう。特に堆肥は土を柔らかくし、根の成長を促進してくれます。
種まき
種まきは8月下旬から9月中旬が最適です。株間を25~30cm取り、深さ1.5cmの穴に5~6粒の種をまき、軽く土をかぶせて押さえます。畝幅は60~70cmとし、防虫ネットをかけると虫の被害を防げます。
間引きと追肥
発芽後、子葉が完全に開いたら1回目の間引きを行い、3本立ちにします。本葉2~3枚の時に2回目の間引きを行い、2本立ちにします。最終的に本葉6~7枚の時に1本立ちにします。
大根を間引く際にいきなり1本に減らさない理由は、リスク管理のためです。発芽後の初期段階では、苗が病気や虫害、天候不良などで弱ったり枯れたりするリスクがあります。このような状況に備え、最初は複数の苗を残しておくことで、最終的に強く健康な苗を1本選び育てることができるのです。
間引き後は、追肥を行い、株元に土寄せをして根の成長を促します。
水やりと管理
大根は乾燥に弱いため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。特に鉢植えの場合は、水やりに注意が必要です。土の湿度を適度に保ち、過乾燥や過湿を避けましょう。
病害虫対策
大根はアブラムシやコナガ、アオムシなどの害虫被害を受けやすいため、防虫ネットの使用や定期的な殺虫剤の散布が効果的です。また、ウイルス病や軟腐病に注意し、早期に対策を講じることが重要です。
収穫
種まきから約60~90日で収穫時期を迎えます。大根の葉が垂れ、中心部の葉が横に広がってきたら収穫のタイミングです。
まとめ
大根には、青首大根や聖護院大根、紅くるり大根など、たくさんの種類があります。それぞれに独自の特徴があり、料理の用途に応じて使い分けることで、一層おいしい食事を楽しむことができます。家庭菜園でも、大根は比較的育てやすい野菜です。土作りや適切な水やり、防虫対策をしっかり行えば、豊かな収穫が期待できます。いろいろな種類の大根を育てて、おいしい大根料理を楽しんでみてください。