年平均で過去最高だった1993年の大凶作「平成の米騒動」を超えて高値圏が続いた。業者間取引の値上がりは店頭価格に影響する。「新米が出回れば価格は下がる」としていた政府の見通しは外れ、高止まりが続く可能性も出てきた。
10月は前年同月と比べ57%の上昇。前月からは1120円上がり、農水省が調査を始めた06年以降では過去最高だった。データの発表元が異なるが、93年は冷夏の影響で年平均が2万3607円だった。03年12月に実施された入札では2万5120円を付けたことがあり、農水省によると過去最高値だという。
高騰の背景には、肥料代など生産コストの増加を反映し、各地のJAなどが農家に支払う「概算金」が上がったことがある。今夏の品不足を受け業者間の集荷競争が続いたことも要因だ。
(c)KYODONEWS
10月コメ取引、高値圏続く 大凶作の93年平均超え
ライター:共同通信社
農林水産省は19日、コメの出荷団体と卸売業者が売買する際の価格を示す「相対取引価格」で、2024年産米の10月の全銘柄平均が玄米60キロ当たり2万3820円だったと発表した。