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コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパンが挑む「農業の人手不足」という大きな課題

コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパンが挑む「農業の人手不足」という大きな課題

高齢化と離農、そしてそこから引き起こされる食糧危機のリスク…。まさに「農業クライシス」とも言える未来を変えるために立ち上がったのが、全国にコンビニエンスストアを展開するセブン‐イレブン・ジャパン。社会課題先進国の日本において「農業」の改題を解決したい!セブン‐イレブン・ジャパンだからこそできる、異業界からの視点でのさまざまな工夫が盛り込まれています。

プロジェクトのきっかけは「大切に作られた農作物をムダにしたくない」という想い

「セブン‐イレブンだからこそ、日本の農業が抱える『労働力不足』という課題を解決できると考えました。それが本プロジェクトの1つなのです」

そう笑顔で話すのは、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンのみらい事業創造部の鈴木鉄士(すずき・てつじ)さん。産地間で連携して農業従事者を増やす「くろっぷGO」の発案者です。

立ち上げのきっかけとなったのは、自身が農家と関わったあるプロジェクトだったと鈴木さん。当時、鈴木さんは静岡県磐田市のセブン‐イレブン数店舗を担当する店舗経営相談員の業務についていました。セブン‐イレブン・ジャパンでは、地産地消を掲げ、ご当地の食材を使ったオリジナル食品も積極的に開発していますが、そこで出会ったのが磐田市の小松菜農家でした。

「農家を訪ねて、農作業のお手伝いをしながら色々なお話をしていると、『収穫の繁忙期に人手が足りない』という悩みを聞いたのです。大切に育てられた小松菜が、収穫できずに廃棄されることもある。その状況を解決できないかと考え始め、たどりついたのがこのプロジェクトでした」

プロジェクトのために調査を続けると、日本の農業が抱える未来への不安も見えてきた、と鈴木さん。それは近い将来に起こるであろう、農業従事者数の大幅な減少と、それによる農業総産出額の大きな減少でした。

「日本人の平均健康寿命は74.1歳と言われています。日本の農家の平均年齢は、なんと67.9歳。つまり、6年後までに健康寿命を迎え、活動が難しくなる農家の方が多いのではないかと感じました。その数、全農家の70%。それだけの方が離農すると、2021年に8.8兆円ある農業総産出額が、単純に7割減で2.6兆円に。まさにこれは「農業クライシス」のような状態だと感じました。農業労働力の創出は、セブン‐イレブン・ジャパンのビジネスだけでなく、日本の食と農の未来のために急務なのです」

こうして鈴木さんは本プロジェクトを組み立て、セブン&アイグループが開催する社会課題解決型ビジネスンテストの『SMiLE』に応募しました。その結果、経営層からも「食と農業の問題に取り組むのは、私たちこそやるべきだ」と後押しをもらい、新規事業として取り組むことが決まりました。

スキマバイトアプリで農業の労働力不足解消を目指す

プロジェクトの核となるアプリ「くろっぷGO」は、「農家の働いてほしい時間」と「求職者の働きたい時間」をマッチングする、農業に特化したスキマバイトアプリです。
「全国に約22,000あるセブン‐イレブン店舗では、約40万人の従業員が働いています。ヒアリングを行うと、誰もが『働きたいと思う時間』すべてでシフトに入って働けているわけではありませんでした。世の中にはそうやって使われない労働力があるはず。そんな労働力を農家の作業に充てられないか、と考えたのです」

アプリの開発にあたり、鈴木さんは全国延べ300軒の農家にヒアリングを行いました。結果、農家・ワーカーそれぞれから要望や懸念を吸い上げることができたといいます。

例えば、農家からは『人の募集をしたことがないのでやり方が分からない』『誰が来るかわからないのは不安』『専門的な作業は任せられない』など。ワーカーからも、作業内容や時間帯を詳しく知りたい、必要な服装や道具はなにか、農家の人となりや圃場の詳細など様々な情報を知りたいと要望がありました。

「これらを解決するアプリを作りたい」と、鈴木さんの方針は決まっていきました。

農家・ワーカー双方の使い勝手を追求した 「くろっぷGO」

「くろっぷGO」は、一般的なスキマバイトのマッチングアプリと同様、農家の登録・求人リクエストは無料で行えます。求人に応募する働き手であるワーカーも、登録・求人検索・応募は無料で行えます。マッチングが成立して、農家からワーカーへの支払いが発生して初めて手数料が発生する仕組みです。

農家は、スマホで作業内容や時間を入力することで、詳細な情報が記載された求人が簡単に作れます。また求人募集する時間は、セブン-イレブン・ジャパンのシフトやタスクの自動作成システムを応用して、作業ごとに細かく設定できるように工夫されています。

「セブン‐イレブンでは、時間ごとに細かくお店の作業が割り当てられています。同じように『くろっぷGO』では『午前9時から収穫作業(1時間)/2人』などと入力すれば、必要な求人ができます。ワーカーも自分の予定とやりたい作業で求人を検索し、ピンポイントで応募ができるようになります」

また、ワーカーの個人プロフィールも充実させました。これまで経験した農作業の回数や、扱ったことのある農作物が一覧でバッジで表示できるようになっています。これによって雇う側の農家は、得意不得意や経験値を確認して採用を決めることができます。

「獲得したバッジは、そのまま農作業のスキル・熟練度を表します。その獲得バッジに合わせた求人をレコメンドできるようにもなっています。また、今後はその値に応じて称号を付与し、時給アップなどができるようにしていきたいと思っています。収穫時期に合わせて日本を縦断する凄腕農業フリーランサーが生まれる可能性もあります」

「セブン‐イレブン・ジャパンだからこそ」描けるアプリ利活用の未来

アプリの今後の開発について、セブン&アイグループが扱う「nanacoポイント」を付与することも検討中だという鈴木さん。そのほかにも、セブン‐イレブン・ジャパンだからこそできる未来も描いています。

「普段セブン-イレブンで働く方が農家の元で働けば、セブン-イレブンと農家のパイプができることになる。すると、その農家で収穫した野菜や果物を、セブン‐イレブンで販売するということなども期待できると考えています。農家にとっては新たな販路ができ、より多くの収益を得ることができる。これが実現すれば「農業クライシス』を防ぐ、大きな一手となると期待しています」

「くろっぷGO」は2025年4月にローンチし、埼玉県で農業産出額1位である深谷市で実証実験を行う予定です。その結果を踏まえて、ブラッシュアップを繰り返し、なるべく早く全国でサービスを開始したいと鈴木さんは話します。セブン‐イレブン・ジャパンだからこそできるスケールとスピード、そして手法で、日本の農業と食の未来を変えていく。その日がすぐそこまで来ているかもしれません。

【取材協力】
株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
【労働力確保体制強化事業に関するお問い合わせ】
株式会社マイファーム
農業労働力確保支援事務局

MAIL:roudouryoku@myfarm.co.jp
TEL:050-3333-9769

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