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すだちとはどんな柑橘? 旬の時期や選び方、栽培する方法も解説

すだちとはどんな柑橘? 旬の時期や選び方、栽培する方法も解説

すだちは、爽やかな香りと酸味を持つ柑橘です。特に徳島県が名産地として知られ、料理の味を引き立てる名脇役として親しまれています。焼き魚やうどん、お酒のアクセントにもぴったりです。本記事では、すだちの基本情報や旬の時期、おいしいものの見分け方、更には家庭で育てる方法まで詳しくご紹介します。ぜひ、すだちの魅力を知って食生活に取り入れてみてください。

すだちとは?

香り高く爽やかな酸味が特徴

すだちは、ミカン科の香酸柑橘類の一種で、日本では徳島県が主要な産地として知られています。その生産量は全国の約98%を占めるほど。小ぶりで丸い形をしており、サイズはゴルフボールぐらいです。果皮は鮮やかな緑色で、独特の爽やかな香りを持っています。

すだちの味と使い道

すだちは、果汁にしっかりとした酸味があり、料理や飲み物のアクセントとして使われます。特に焼き魚や刺身、冷奴、鍋料理、うどん、揚げ物との相性が抜群。近年では、ドレッシングやポン酢の材料としても人気があり、更にはパスタやスイーツに活用されることも増えています。

すだちとかぼす・ゆずの違い

よく似た柑橘類であるかぼすや青ゆずと混同されがちですが、それぞれに特徴があります。すだちは、かぼすよりも小さく、酸味が強めで香り成分も豊富。かぼすは少し大きく、酸味がまろやかで果汁が多めです。また、青ゆずは果皮がゴツゴツしており、果汁よりも皮の香りを楽しむ用途が一般的です。

すだちの旬の時期は?


すだちの旬は8月〜10月。特に9月頃に収穫されるものが香り高く、酸味もしっかりしているため最もおいしいとされています。すだちは完熟すると黄色くなりますが、一般的には青い状態の方が風味が良いため、未熟なうちに収穫されるのが特徴です。

すだちにはハウス物・露地物・貯蔵物の3種類があります。ハウス物は3月頃から収穫が始まり、皮が薄く果汁が多め。露地物は9月頃が中心で、自然環境下で育つため最も風味が豊かです。貯蔵物は収穫後に保存され、ハウス物や露地物が終わった頃に出回るので、通年ですだちを楽しむことができます。貯蔵物はハウス物や露地物に比べて、酸味がまろやかです。

すだちの選び方は?


おいしいすだちを選ぶには、まず果皮の色と質感に注目しましょう。新鮮なすだちは濃い緑色でツヤがあり、張りがあるものが理想的です。手に取ったときに見た目よりも重みを感じるものは、果汁がたっぷり詰まっています。

すだちは時間が経つと黄色く変色し、香りや酸味がやや弱まるため、できるだけ青くて鮮度の良いものを選ぶのがポイントです。果皮にシワが寄っているものや、薄緑色で色ムラがあるものは鮮度が落ちている可能性があるため避けましょう。

また、すだちにはハウス栽培と露地栽培のものがあり、ハウスものは果汁が多く酸味が控えめ、露地ものは香りと酸味がしっかりしています。

すだちに合う料理は?


すだちは、そのさわやかな香りとキリッとした酸味が特徴の柑橘類で、さまざまな料理を引き立ててくれます。特に相性が良いのは魚料理や麺類です。焼き魚や刺身に添えるのは定番で、すだちを絞ることで臭みが取れ、旨みが引き立ちます。スライスしたすだちをたっぷり使った「すだちうどん」や「すだちそうめん」も、暑い季節にぴったりの一品です。

また、肉料理にもよく合い、鶏肉や豚肉の蒸し料理、焼きびたしに加えると、脂っこさを抑えてさっぱりと仕上げてくれます。更に、すだちの果汁を生かしたポン酢やシロップは、ドレッシングや和え物、スイーツにも活用できます。果皮をすりおろして料理に加えると、香り豊かで一味違った風味になります。

すだちの栽培方法

すだちを育てる環境

すだちは日当たりと風通しの良い場所を好みます。暖かい気候を好み、年間平均気温が14℃以上の地域が理想的です。柑橘類の中では比較的寒さに強いものの、最低気温が-6℃を下回ると枯れることがあるため、寒冷地では鉢植えで育てて冬は室内に移動させると安心です。

土と肥料

すだちは水はけの良い弱酸性の土を好みます。市販の果樹用培養土を使うと簡単ですが、自作する場合は赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で配合すると良いでしょう。肥料は年に4回(3月・6月・7月・10月)与え、元肥には油かすなどの有機肥料、開花後や成長期には速効性の化成肥料を使います。

水やりと剪定

地植えの場合は自然の雨で十分育ちますが、夏場に1週間以上雨が降らない場合は水を与えます。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。特に夏は乾燥しやすいため、朝夕の2回水やりを行うと安心です。
剪定は3月頃に行い、混み合った枝を間引いて日光と風が内部まで届くようにします。

収穫と保存方法

すだちは植え付けから3〜4年で収穫可能になります。青い状態が香り高く、酸味も強いため、9月頃に収穫するのがベスト。収穫後はポリ袋に入れて冷蔵庫で保存すると、1カ月ほど鮮度を保つことができます。

病害虫対策

すだちにはアブラムシやミカンハモグリガ(エカキムシ)がつきやすく、葉を食害されると成長が阻害されることもあります。定期的に葉の状態をチェックし、害虫を見つけたらブラシで除去したり、市販の殺虫剤を使いましょう。

まとめ

すだちは、爽やかな香りと酸味が魅力の香酸柑橘で、特に徳島県が名産地として知られています。旬は8月~10月で、焼き魚やうどん、肉料理など、さまざまな料理に活用できる万能な食材です。選ぶ際は濃い緑色でツヤと張りのあるものを選ぶのがポイント。家庭でも育てやすく、鉢植えなら寒冷地でも栽培可能です。適切な環境や肥料管理を行えば、香り豊かなすだちを楽しめます。

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