連携契機に、人手不足解消の一助へ
「つなあぐ」は、住友化学が2023年に立ち上げた農業総合情報サービス。農業ニュースやコラムなどを掲載するwebサイトと、生産者のお悩みを解決する複数のアプリを組み合わせたデジタルプラットフォームだ。
情報閲覧や機能利用でポイントが貯まる「つなあぐポイントサービス」などの機能を展開しており、貯めたポイントは電子ギフトや日用品などに交換できる。継続して利用するアプリの個数が多いほど会員ステージが上がり、ポイントが貯まりやすくなる特典もある。
5月23日には、本連携に関するオンラインレクチャー会が行われた。同社アグロ&ライフソリューション事業部の梶塚俊哉(かじづか・としや)さんは「持続可能な社会、農業の実現を目指す中、かねてから農業現場における労働力不足を、解決すべき喫緊の課題と捉えてきた。こうした問題意識についてマイナビ社と議論を交わす中、お互いの強みを生かして解決できないかと検討してきた」と、連携に至った背景を語った。
同事業部で「つなあぐ」を担当している牧英樹(まき・ひでき)さんが、「つなあぐ」とID連携することで、「農mers」会員ステージが確認でき、最大300ポイントが加算されるなどの会員特典について説明。今後は「農mers」の利用や受け入れ状況に応じたポイント加算を検討すると共に、「農mers」の機能改善も視野に、サービスを展開していく方針。外部サービスとの連携も積極的に進め、生産者のニーズに合ったきめ細やかなソリューションを提供していく構えだ。

「農mers」画面のバナーをクリックし、つなあぐIDと連携することで「つなあぐポイント」が貯まる
「農mers」を展開するマイナビの横山拓哉(よこやま・たくや)農業活性事業部長は「人手不足が深刻化している農業現場において、柔軟な受け入れは今後一層、重要性を増すだろう。今回の連携を新たなスタートとして、人手不足解消の一助になるよう、取り組みを加速したい」と力を込めた。