ゴールドラッシュの特徴
フルーツのような甘さ
ゴールドラッシュの最大の魅力は、その甘さにあります。糖度は15〜18度ほどと、一般的なトウモロコシよりも高く、メロンやリンゴなどのフルーツに引けを取らないほど。加熱することで甘さがさらに引き立ち、シンプルな調理でその味わいが楽しめます。
やわらかくて食べやすい粒皮
ゴールドラッシュは粒皮が非常に柔らかいことが特徴。噛んだときに歯に残りにくく、小さな子どもから年配の方まで、安心して食べられます。
ぎっしりと美しく並ぶ黄金の粒
名前の通り、ゴールドラッシュは明るく鮮やかな黄色の粒がぎっしりと詰まっています。見た目のインパクトもあり、贈り物としても人気です。
ゴールドラッシュの旬の時期
ゴールドラッシュの旬は、一般的に5月から9月上旬にかけて。なかでも一番の食べごろは7月中旬から8月上旬頃です。
おいしいゴールドラッシュの選び方
粒のハリと詰まり具合をチェック
まずはトウモロコシの粒の状態をチェック。ゴールドラッシュのようなスイートコーンは、粒がふっくらと丸く、先端までびっしり詰まっているものが理想的です。粒がへこんでいたり、すき間があったりするものは、水分や甘さが抜けている可能性があるので避けた方が良いでしょう。
ヒゲの状態で甘さと熟度がわかる
トウモロコシのヒゲは、見分ける際にとても重要なポイントです。ヒゲの量が多いものは、それだけ粒がぎっしりと詰まっている証拠。さらに、ヒゲの色が褐色から茶色に変化しているものは、しっかり熟して甘みがのっています。
皮の色とツヤにも注目
皮付きで販売されている場合は、外側の皮の緑色が濃く、みずみずしさを感じるものを選びましょう。皮が黄ばんでいたり、しおれていたりするものは、収穫から時間が経っている可能性があります。皮の上から触ってもハリがあり、ずっしりと重みのあるものを手に取るのがベストです。
ゴールドラッシュの栽培方法
畑の準備
ゴールドラッシュは、日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。まずは畑の土作りから。種まきの2週間以上前に苦土石灰をまいてよく耕し、1週間前には完熟堆肥(たいひ)や化成肥料を入れて、さらに耕しておきましょう。株と株の間は30cm、列と列の間は80cm程度が目安。複数列を四角形に近い形で配置すると、花粉の受粉効率が上がり、実の粒ぞろいも良くなります。
種まき
トウモロコシの種は畑に直接まきます。1カ所に3〜4粒ずつ、深さ3〜4cmにまいて軽く土をかぶせましょう。発芽に適した地温は25〜30℃以上。寒い時期は、黒マルチ(黒いビニールシート)やトンネル栽培(ビニールで覆う方法)で地温を確保しておくと安心です。土が湿りすぎると発芽率が下がるため、最初の水やり以降は土の乾き具合を見ながら、水の量を控えめに調整しましょう。
間引きと追肥
本葉が4枚ほどになったら、間引きをして元気な株を1本だけ残します。このとき、株を引き抜かずにハサミで根元から切ると、周囲の根を傷めずに済みます。
草丈が50cmほどになったらマルチを外して、1回目の追肥と土寄せを行います。さらに雄穂(ゆうすい)が出てきた頃に2回目の追肥を行いましょう。追肥は1株あたり、化成肥料ひと握り(約50g)を目安にします。
病害虫対策
ゴールドラッシュで注意したいのは、アワノメイガという害虫。雄穂が出たタイミングで、7日おきに2〜3回、殺虫剤を散布すると安心です。薬剤を使いたくない場合は、雄穂が出たら早めに切り取り、幼虫が実に入り込む前に予防をしましょう。
収穫のタイミング
トウモロコシの味は、収穫のタイミングで左右されます。ゴールドラッシュの場合、絹糸(ヒゲ)が出てから20〜24日が目安。絹糸が茶色く枯れ始め、実の先端まで粒が膨らんできたら、試しに1本収穫して、甘みや熟度を確認してみてください。
まとめ
ゴールドラッシュは、甘くてジューシー、しかも見た目も美しいトウモロコシです。旬は6〜8月。機会があれば、ぜひその味を確かめてみてください。
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