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害虫駆除は自分でできる? 効果的な駆除方法や場所別の予防策を徹底解説

Maya Fukuoka

ライター:

害虫駆除は自分でできる? 効果的な駆除方法や場所別の予防策を徹底解説

害虫駆除をプロに依頼すると、費用も時間もかかるため、「できれば自分で対処したい」と考えている人も多いのではないでしょうか?

市販の殺虫剤などを使用すれば、プロに依頼するよりも費用を抑えつつ、害虫の数を減らすことが可能です。

しかし、手軽にできる簡易的な駆除では、根本的な問題解決には至らないケースがほとんど。害虫の種類や状況によっては、思わぬ怪我や健康被害につながる可能性もあるため、無理せず専門業者に依頼するのも一つの選択肢です。

そこで本記事では、自分で駆除できるかプロに依頼すべきかの判断基準や、具体的な駆除・予防方法を徹底的に解説します。

庭や床下、入居前など場所・状況別の具体的な予防策まで紹介していますので、害虫被害にお困りの人はぜひ最後までご覧ください。

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害虫駆除は自分でできる?プロに依頼すべき?

結論、家に出る全ての害虫を自力で根絶することは困難ですが、市販の殺虫剤などで数を減らしたり、家に寄り付かないように予防したりすることは可能です。

ただし害虫の種類や被害状況によっては、多くの費用や手間を要する上、思わぬ事故や怪我を伴うリスクや十分な効果が得られない場合も考えられます。

自分でできる簡易的な駆除では、局所的・一時的に害虫の数を減らせても根本的な解決には至らないケースが多いため、頻繁に発生する場合や被害が大きい場合はプロの専門業者に依頼するのが確実です。

自分で害虫駆除する際に必要な薬剤・費用

自分で害虫駆除を行う最大のメリットは、費用を抑えながら対処できる点です。特別な資格や知識がなくても、市販のアイテムを活用して手軽に害虫を駆除できます。

必要な薬剤は対象となる害虫の種類によって異なりますが、例えば以下のような製品が挙げられます。

  • 殺虫スプレー
  • くん煙剤
  • ベイト剤(毒餌)
  • 粘着シート
  • 忌避剤

費用の目安としては、1,000〜3,000円程度。複数製品を組み合わせて家全体に使用するとしても、数千円〜1万円程度の予算で害虫駆除に取り組めます。

ただし、ハチ・ムカデなどの危険害虫の駆除や、床下での作業が必要になる場合は、防護服や噴霧器などの専門的な道具も揃える必要があるため注意が必要です。

被害状況によっては、薬剤と合わせて10万円前後の初期費用が掛かり、専門業者に依頼した場合と比べても大幅な費用削減にはなりません。

危険害虫や難しい場所での駆除は専門業者に任せよう

ゴキブリやシロアリなど、自宅で発生する害虫には以下のようなさまざまな種類が居ますが、自分で対処できる範囲は限られています

自宅に発生しやすい害虫

ゴキブリ/ハエ・蚊/クモ/毛虫/ムカデ・ヤスデ/ハチ/羽アリ・シロアリ/ダニ・ノミ・トコジラミなど

特に、スズメバチやムカデ、セアカゴケグモなどの、人体に影響を及ぼす危険性がある害虫の駆除は、安易に手を出さず専門業者に依頼することを強くおすすめします。

また、床下や屋根裏など、目に見えない場所で大量に発生している場合や、広範囲に被害が及んでいる場合も、高度な専門知識と技術を持つプロに任せるのが安全です。

自分で駆除すれば確かに費用は抑えられますが、十分な効果が得られず費用・労力が無駄になったり、思わぬ怪我や事故、健康被害に繋がったりするリスクも考えられます。そのため、自力で対処するのが難しいと感じたら、無理をせずに専門業者へ相談してみましょう。

なお、害虫駆除業者の選び方や具体的なおすすめサービスについては、以下の関連記事で詳しく解説しています。気になる人は併せてご覧ください。

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自分で害虫駆除する手順【基本3ステップ】

ここからは、自分でできる害虫駆除の手順を以下3つのステップで紹介します。

  1. 害虫の侵入経路を塞ぐ
  2. 殺虫剤で害虫を駆除する
  3. 害虫の再発原因を取り除く

ただ単に目の前の害虫を駆除するだけでは、再発を繰り返してしまう可能性が高いため、ポイントをしっかり理解して効果的な駆除を目指しましょう。

ステップ1:害虫の侵入経路を塞ぐ

どんなに害虫を退治しても、侵入経路を塞がなければ新たな害虫が次々と侵入してしまいます。そのため、まずは害虫がどこから家に侵入しているのかを特定し、その経路を塞ぐことから始めましょう。

害虫の主な侵入経路としては、例えば以下のような場所が挙げられます。

害虫の主な侵入経路

  • 玄関・窓・網戸の隙間
  • 排水口・換気口の隙間
  • 外壁・基礎のひび割れ

害虫はわずか数mmほど、爪楊枝が入る程度の隙間があれば侵入可能です。これらの場所を重点的に点検し、わずかな隙間でも見つけたら穴埋めパテや隙間テープ、フィルターなどを用いて塞ぎましょう。

全ての侵入経路を塞ぎきることはできなくても、代表的な経路を遮断することで害虫の侵入を大幅に減らせます。

ステップ2:殺虫剤で害虫を駆除する

ある程度の侵入経路を塞いだ後は、市販の殺虫剤を用いて家の中にいる害虫を駆除しましょう。市販の殺虫剤は、大きく「スプレータイプ」「くん煙タイプ」「設置タイプ」の3種類があり、それぞれ以下のような使い分けが適切です。

殺虫剤の種類 効き目 効果的な使い方
スプレータイプ 即効性 目視で確認できる害虫に使用
くん煙タイプ 即効性 見えない場所に隠れている害虫に使用
設置タイプ(ベイト剤) 遅効性 見えない場所に隠れている害虫に使用

局所的に駆除したい場合はスプレータイプ、部屋全体を短時間で駆除したいなら燻煙タイプ、じっくり時間を掛けて巣ごと駆除したい場合には設置タイプ(ベイト剤)がおすすめです。

なお、殺虫剤は駆除したい害虫専用の製品を選び、ペットや子どもに害が及ばないよう用量・用法をしっかり守って使用してください。

また、スズメバチやムカデなどの危険な害虫は、薬剤散布時に攻撃されるリスクがあります。刺されたり噛まれたりすると、アナフィラキシーショックを引き起こし命に関わるケースもあるため、無理はせずに専門業者に任せましょう。

ステップ3:害虫の再発原因を取り除く

害虫は一度駆除したとしても、根本的な原因を取り除かなければ、再び同じ問題が起こる可能性があります。そのため、家の中の害虫を駆除した後は、こまめな掃除や整理整頓を心掛け、害虫が再発しにくい生活環境に整えましょう

基本的に害虫は、餌と棲みやすい環境を求めて家の中に侵入します。特に生ゴミや食べ残し、暗所や湿気を好むため、害虫の温床になりやすいキッチン・水周りはこまめに清掃・換気し、ゴミはなるべく溜めずに処理しましょう。

また、害虫の棲み家や産卵場所となる、段ボールや新聞紙も早めの処分を心掛けてください。害虫が嫌いなニオイを発する「忌避剤」を活用するのも効果的です。

上記のような対策を継続的に行い、害虫が寄り付きにくい住環境に整えることで、再発や再侵入のリスクを大幅に抑えられます。

【場所・状況別】自分でできる効果的な害虫予防策

一度発生した害虫を自力で完全駆除するのは非常に困難ですが、被害が発生する前の「予防」であれば、小さな労力で将来的な被害を抑えることが可能です。

室内・屋外など、それぞれの場所・状況に応じた予防策を講じることで、害虫被害を最小限に抑え、より快適な生活環境を維持しましょう。

  • 室内の害虫予防策
  • 庭・屋外の害虫予防策
  • 床下の害虫予防策
  • 引っ越し先・入居前の害虫予防策

室内の害虫予防策

室内の害虫予防策は、こまめな掃除と整理整頓で清潔な環境を保つことが基本です。自分でできる具体的な予防策としては、以下のような内容が挙げられます。

リビング・寝室 ・侵入経路付近に忌避剤を設置する
・不要な物・段ボール・新聞紙は処分する
・家具の隙間・部屋の隅々まで掃除機を掛ける
・定期的に室内の換気・寝具の乾燥を行う
キッチン・水回り ・食べ残しや生ゴミはこまめに処分する
・食品は冷蔵庫・密閉容器に入れて保管する
・シンク・排水溝を定期的に洗剤で清掃する
・使用後は水滴を拭き取ってよく乾燥させる
押し入れ・収納 ・除湿剤や防虫剤を置く
・定期的に扉を開けて換気する
・衣類は清潔な状態で収納する
・物を詰め込みすぎないようにする

特に、食べ物や汚れが多く、湿度の高いキッチン・水回りは害虫の温床になりやすいため注意が必要です。こまめな清掃や換気を心掛け、害虫が寄り付かないようにしましょう。

庭・屋外の害虫予防策

庭や屋外での害虫予防策は、家の中に侵入してくる害虫を減らす上で非常に重要です。自分でできる具体的な予防策としては、以下のような内容が挙げられます。

庭・屋外の害虫予防策

  • 害虫予防の薬剤を定期的に散布する
  • 室外機周りの隙間をパテやキャップで塞ぐ
  • 雑草や落ち葉・木の実はこまめに除去する
  • 雨水が溜まりやすい物は片付ける
  • 水溜まりになりやすい場所は排水性を改善する
  • 虫が寄り付きにくい色の照明に交換する
  • 夜間はカーテンを閉めて光が漏れないようにする

庭や屋外では、雑草や水溜まり、照明などに注意することで、害虫の発生を減らすことが可能です。家の中への侵入を防ぐことにも繋がりますので、手軽にできる予防策から実践してみてください。

床下の害虫予防策

床下は湿気がこもりやすく、温度も安定しているため、シロアリやゴキブリなどの害虫が棲み着きやすい場所です。自分でできる床下の害虫予防策としては、以下のような内容が挙げられます。

床下の害虫予防策

  • 床下換気口の前に物がある場合は片付ける
  • 防湿シート・乾燥砂を敷く
  • 床下調湿剤を撒く
  • 床下換気扇を設置する

床下の害虫予防策は、徹底した湿気対策を行うことが基本となります。高湿度な床下環境は、害虫だけでなくカビの発生や建物の劣化にも繋がるため、できる限り乾燥した状態を維持することが重要です。

ただし、床下での害虫予防は狭く暗い場所での作業になるため、思わぬ事故や怪我を伴う危険性があります。暗所・閉所での作業に少しでも不安を感じる場合は、無理をせず専門業者に依頼するのがおすすめです

引っ越し先・入居前の害虫予防策

引っ越し先や新居に入居する前は、害虫対策を行う絶好の機会です。以下のような害虫予防策を講じ、将来的な害虫被害のリスクを最小限に抑えましょう。

引っ越し先・入居前の害虫予防策

  • 荷物を運び入れる前にくん煙剤を使用する
  • 侵入経路となりそうな場所をパテや隙間テープで塞ぐ
  • 衣類や家具を清潔な状態にしてから新居に運び込む
  • 古い段ボールの再利用は避けて新しいものを使用する

引っ越し先や新居で害虫が発生する原因として多いのが、旧居から害虫を連れてきてしまうケースです。特に、古い段ボールには害虫が潜んでいたり、卵が産み付けられていたりする可能性があるため、できれば段ボールの再利用は避けて新品を使用してください。

これらの予防策を入居前にしっかり講じることで、入居後の害虫トラブルを大幅に減らせます。新生活を気持ち良くスタートするためにも、手軽にできる予防策から積極的に実践しましょう。

害虫被害を根本から解決するなら専門業者に相談しよう

本記事では、自分で駆除できるかプロに依頼すべきかの判断基準や、具体的な駆除・予防方法を解説しました。

家に出る全ての害虫を自力で根絶することは困難ですが、市販の殺虫剤や防虫グッズを活用して費用を抑えつつ、数を減らしたり予防したりすることは十分に可能です。

しかし、自分で行う害虫駆除に限界があるのも事実です。スズメバチなどの危険な害虫や、シロアリのように建物の構造に関わる害虫、また広範囲に及ぶ被害や再発を繰り返す場合など、個人の手に負えない状況も存在します。

このような害虫被害に遭った際は、自分だけで無理に駆除しようとせず、専門の害虫駆除業者に相談することを強くおすすめします。自分でできる範囲を見極めて駆除しつつ、必要に応じて専門業者に依頼すると、より安全・確実な害虫駆除が可能です。

なお、害虫駆除業者の選び方や具体的なおすすめサービスについては、以下の関連記事で詳しく解説しています。気になる人は併せてご覧ください。

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