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巨峰はどんなブドウ? 特徴や旬の時期、栽培する方法を解説

巨峰はどんなブドウ? 特徴や旬の時期、栽培する方法を解説

巨峰は、日本を代表する黒ブドウのひとつで、その名の通り大きな粒と濃厚な甘さが魅力の人気品種です。みずみずしくて香りもよく、長年にわたって多くの人に愛されてきました。この記事では、巨峰の特徴やおいしい時期、さらには家庭菜園で育てる方法についてもわかりやすくご紹介します。

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巨峰の特徴

見た目のインパクトと食べごたえ

巨峰の粒は1粒あたり10〜12グラムほどと非常に大きく、大きいものでは1房600グラムになることもあります。ただし、1房が大きければ甘みが強いというわけではありません。粒の数が少ない場合、1粒あたりに十分な養分が行き渡りやすくなるため、結果的に糖度が高くなる場合もあります。

味わいと香りの特徴

糖度は18〜20度ほどと高く、紫黒色の果皮と引き締まった果肉が特徴。ジューシーで多汁な果実からは、濃厚な甘みとコクが感じられ、ほどよい酸味が全体の味わいを引き立てます。果肉には繊細な風味があり、香りも豊か。ブドウ本来の魅力をしっかり味わえる品種といえます。

巨峰の旬の時期

旬の時期は8月中旬〜10月上旬

巨峰は夏から秋にかけてが旬で、特においしいのは8月中旬から10月上旬ごろ。この時期に出回る露地栽培の巨峰は、自然の気温差や日差しをたっぷり受けて育つので、甘さや香りがグッと深まります。中でも9月頃は、糖度も高く果肉の状態も良好で、巨峰本来の風味がもっとも引き立つ時期です。

ハウス栽培なら5月下旬から

より早い時期に巨峰を楽しみたい方には、ハウス栽培のものがおすすめ。こちらは5月下旬から7月頃にかけて出荷され、雨風の影響を受けずに安定した品質で育ちます。見た目がきれいで粒ぞろいなのも特徴です。

おいしい巨峰の選び方

軸の色と太さを見る

まず注目したいのは、房についている軸の部分。新鮮な巨峰は、軸が青々とした緑色をしています。時間がたつとだんだん茶色くなって乾いてくるので、買うときはなるべく緑色の軸をした房を選びましょう。
また、軸がしっかり太くて丈夫そうなものは、実がしっかり熟して育った証拠。甘さがしっかりのっていて、食べごたえも期待できます。

粒の大きさや形を見る

巨峰の粒がそろっているかどうかも、おいしさを見分けるヒントになります。大きさが均一で、ひと粒ひと粒がふっくらまん丸なものは、全体の熟し方がそろっていて、味にムラがありません。
逆に、粒の大きさがバラバラだったり、つぶれていたり、形がいびつだったりするものは、熟し具合に偏りがあることも。見た目の美しさだけでなく、味にも関わるので要チェックです。

表面にブルーム(白い粉)があるもの

ブドウの表面に白い粉のようなものがついていることがあります。これは「ブルーム」と呼ばれる天然成分で、果実の水分を保つ働きがあります。農薬ではなく、実が元気な証拠。
全体的にうっすらブルームがついている巨峰は、みずみずしくて甘みもしっかりあります。逆に、ブルームが取れてテカテカしているものは、鮮度が落ちている可能性があるので注意しましょう。

巨峰の栽培方法

栽培に適した場所

巨峰の栽培は十分な日光が当たり、風通しがよく、湿気がこもりにくい環境が理想的です。庭先やベランダで育てる場合は、1日に5時間以上直射日光が当たる場所を選びましょう。風通しが悪いと病気の原因にもなるので、周囲に高い建物や密集した植木などがないかも確認しておくと安心です。

水やりは頻度が大切

水やりは大切ですが、常に湿っている状態はかえって根腐れを招きやすいため、土の表面が乾いてからたっぷりと与えるのが基本です。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るくらいの量を目安にします。

夏の暑い時期には朝夕2回の水やりが必要になることもありますが、春や秋は1日1回で十分です。冬場は巨峰が休眠期に入るため、水やりの頻度を減らし、10〜15日に1回程度にとどめておきましょう。

肥料は適切に使用

肥料の与えすぎは禁物です。とくに窒素が多すぎると枝葉ばかりが茂り、肝心の実つきが悪くなります。11月頃には元肥として、バランスの良い化成肥料を10〜15グラムほど施します。その後、5月から6月にかけて、実の肥大を助けるために少量の固形肥料を追加するのが一般的です。なお、鉢植えと地植えでは土壌条件が異なるため、鉢の大きさや水はけの様子に応じて量を調整してください。

剪定(せんてい)と整枝で調整

冬に落葉したあとは、2月中旬までを目安に枝の剪定作業を行います。
枝数が多すぎると栄養が分散し、実一つひとつに十分な養分が行き渡りにくくなります。そのため、実の品質を高めるには、枝の数を絞ることも重要です。

収穫とそのタイミング

実が育ってきたら、色づきにも注目してみてください。巨峰の場合は、実の色が赤褐色から黒紫に変化してきたら収穫の合図です。なお、収穫期はおおよそ10月下旬から11月上旬が目安になりますが、地域の気候や栽培環境によって多少前後します。

見た目だけでなく、実際に一粒味見して甘みが十分か確認してから収穫するのが理想的です。完熟直前まで待つことで、香りや味に深みが増します。

収穫後の手入れと保存

収穫した巨峰は、涼しく乾燥しすぎない場所で保管しましょう。新聞紙などで軽く包んで冷蔵庫に入れれば、鮮度を保ったまま数日間おいしく楽しめます。あまり詰めすぎると潰れてしまうので、やさしく扱うことも忘れずに。

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まとめ

巨峰は、甘くて香り豊か、そして食べごたえも抜群なブドウです。旬の時期には店頭で見かける機会も増えるので、ぜひ選び方のポイントを思い出しながら、おいしい一房を見つけてみてください。また、もし興味が湧いたら、栽培にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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