お遍路を機に農業の道へ!安心・安全な野菜を届けたい
穏やかな瀬戸内海がすぐそばに見渡せる竹原市高崎町。一面に広がるトウモロコシ畑を背に、一笑農芸の小中さんが迎えてくれました。

一笑農芸 小中将史さん
「農業に興味を持つ子どもが増えてほしい」という思いから、収穫体験会なども実施しています
広島市出身の小中さんは、20代の終わりに歩き遍路を経験。その道中「好きなことを一生の仕事にしよう」と決意し、静岡県の企業で2年間、野菜の栽培技術を学んでUターンしました。日当たりが良く、冬でも雪が降らない広島県内の土地を探していたところ、竹原市高崎町の農地を発見。3haを借りて2018年に就農しました。
「長く耕作放棄地だったので、土壌を整えるまでが大変でした」と振り返りますが、徐々に隣接する休耕地の所有者から「うちの畑も使ってほしい」と頼まれるようになり、エリアを拡大。現在は約6haの圃場でレタス、ブロッコリー、トウモロコシなどを栽培し、食品会社や卸売業者に出荷しています。
そんな小中さんの信念は、有機肥料・減農薬で野菜を育てること。「もちろん作業の負担はありますが、子どもが安心して食べられるものしか作りたくないし、売りたくないんです」と話します。野菜の状態を見つつ、農薬は全く使わないこともあるそうです。

小中さんの圃場。しっかりと根を張り、大きく育ったトウモロコシは、主に広島市内のスーパーで販売
レタスがずっしり重くなった!「健康農業のための万田酵素」の効果を即実感
就農して数年、一次発酵済みの有機肥料を特に問題なく使っていた小中さんですが、販路開拓などを考える中で、「農業分野の製品も手がけている万田発酵に、アイデアや情報をもらいたい」という思いから同社を訪問。「植物の発酵技術を生かした万田酵素の製造工程に昔から興味があって、話を聞いてみたかったんです」と話します。
担当者から万田酵素を植物用に応用した「万田31号(健康農業のための万田酵素(※)」の説明を受け、植物性原材料を発酵・熟成させた成分が土壌の微生物に働いて作物の生命力を引き出すこと、野菜がストレス環境下でも元気に育つこと、自身が追求している有機栽培に欠かせない資材であることを理解。定期契約を結び、3年前から取り入れるようになりました。

「健康農業のための万田酵素」
その効果は1年目から実感。例えば、レタスの平均サイズは8玉ですが、1個当たりの重量が重い6玉サイズが取れるようになり、その分収益も増加。また、レタス栽培に関しては食害の減少というメリットも。これは「健康農業のための万田酵素」を吸収した苗が炭水化物の生成を促進し、表面が硬くて虫が付きにくいレタスが育つからだそう。食べると張りがあり、野菜本来の甘みを感じるそうです。

小中さんは野菜の吸肥力が高まる出穂時や、土壌の微生物の動きが鈍化する冬季などに、希釈した同商品を灌水や散布で使用。栽培する野菜全ての根張りが良くなり、力強く育つという手ごたえを感じています。また、2024年に土壌の調査を依頼した際には、「バランスが良い自然な状態が保たれている」という嬉しい結果が出たそうです。

「健康農業のための万田酵素を使うことが、自分の中の有機栽培の原則です」と話す小中将史さん
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(※)健康農業のための万田酵素
万田発酵株式会社が2022年からスタートした販売プロジェクト。「万田31号」を年間1リットル/1ヘクタール以上使用する、慣行農法に対して化学肥料の使用量を50%以上削減するという条件を満たすと、収穫した農作物を「万田酵素で育てた健康野菜」などのブランドロゴで販売できる。生産者のメリットは、作物の品質向上や高単価で販売できることによる収益アップなど。万田発酵では出荷先の紹介などにも応じている。
土壌環境を健やかに保ち、自然の循環サイクルを取り戻す
「健康農業のための万田酵素」の良さが多くの人に届くように、小中さんは実体験を勉強会で話すなどの活動もしています。背景にあるのは、「自然界の循環サイクルを正しいものにしたい、自然を豊かにしたい」という想い。

栽培条件等をクリアした農作物は「万田酵素で育てた○○」ラベルを貼って販売できます
「例えば、農薬や除草剤を使えば、それが海に流れて海洋生態系が乱れ、魚が住めなくなります。漁業にも影響が出てしまう。生産者が農薬の危険性をもっと身近に感じて、健康農業のための万田酵素を使った有機・減農薬栽培に取り組めば、従来の自然が戻ってくると思うんです」。
さらに、消費者サイドも同じことを認知すれば、「少々の虫食い野菜でも購入するようになるでしょう」と小中さん。見た目がきれいすぎる野菜は逆に不自然なのだそうです。
「小中さんの考えは、有機農業や減農薬の促進を項目に掲げる国の政策『みどりの食料システム戦略』にもつながるんですよ」。そう話すのは、万田発酵株式会社アグリバイオ技術部の岸田晋輔さん。

小中将史さん(右)と万田発酵アグリバイオ技術部の岸田晋輔さん
「この施策もあって、近年バイオスティミュラント資材(植物本来の力を引き出す資材)が注目されるようになりましたが、当社は30年前から同じコンセプト商品を手がけてきました。先駆けメーカーとして、元気な土で力強い作物を作りたいという生産者の助けになりたいんです」

小中さん栽培のもぎたてのトウモロコシは生でも十分甘く、豊かな果汁が口中に広がります
「慣行農法を続けてきた人には、なかなかマッチしないかもしれません」と岸田さんは続けますが、発酵の力で人が健康になれるなら、植物にも応用できるということを証明し、万田発酵が自信をもって何十年も販売してきた製品です。興味がある方にとって、試す価値があるロングセラー商品に違いありません。
お問い合わせ
万田発酵株式会社お客様満足室
住所:〒722-2102 広島県尾道市因島重井町5800-95
TEL:0120-85-3181○取材協力
一笑農芸
〒729-2313 広島県竹原市高崎町2417-9















