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1.広島県ってどんなところ?

「水の都」と呼ばれるほど水に恵まれた広島県。県内には、高梁(たかはし)川・芦田川・江(ごう)の川・太田川・小瀬川という一級河川の5水系があります。南には瀬戸内海があり、海に浮かぶような鳥居で有名な嚴島(いつくしま)神社がある「安芸(あき)の宮島」には年間約450万を超える人々が訪れます。他にも原爆ドーム、平和記念公園や、プロ野球チーム「広島東洋カープ」の本拠地「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」など、観光地も豊富です。中国エリア最多の人口を誇る上に観光客も多い、活気ある県だと言えるでしょう。
一方で、林野が県内面積の約7割を占め、自然にも恵まれています。気候は、県北の中国山地と南の四国山地に挟まれ季節風の影響を受けにくいことから、夏・冬とも瀬戸内海沿岸中心に降水量が少なく、おおむね温暖です。しかし山間地域は冬季の気温が低く、積雪も多くなります。

広島県基本データ
総面積 8,479.65km2 全国11位
総人口(※) 2,812,477人 全国12位

※ 2021年1月1日時点(住民基本台帳より)

広島イメージ
厳島神社の大鳥居

2.広島県の農業の現状は?

2020年の広島県の農業産出額は約1190億円で、47都道府県中27位でした。品目の上位は、野菜が247億円、米が236億円、鶏卵が229億円です。特に鶏卵は全国4位の産出額となっています。
また、島しょ部では比較的温暖な気候を生かし、かんきつ類の栽培が盛んです。レモンを筆頭に、いくつもの品目が全国上位の栽培量を誇ります。
一方、北東の備後(びんご)北地域などでは古くから畜産も盛んで、「広島和牛 元就(もとなり)」や「比婆(ひば)牛」「神石(じんせき)牛」などの広島和牛はブランド和牛として生産されています。
その他、県全域でさまざまな野菜が生産され、名物「広島お好み焼き」に欠かせないキャベツについては県内産でまかなえるようにと、県をあげて生産拡大に取り組んでいます。


広島県農産物分布図
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広島県農産物分布図

3.広島県の代表的な農産物は?

広島県では全国1位の生産量のレモンをはじめ、ネーブルオレンジ、ハッサク、ハルミなどさまざまなかんきつ類が栽培されています。また、クワイ、ワケギも、全国の生産量のうち50%以上を占める農産物です。
米では、1994年に県の奨励品種として採用された「あきろまん」が県内を中心に消費され、「県民米」とも呼ばれます。さらに、酒米の産地があり水にも恵まれている東広島市の西条は、日本三大銘醸地の一つです。
また、在来作物であるアブラナ科の「広島菜」は日本三大漬け菜の一つとも言われ、広島菜漬けは県の郷土食としても親しまれています。他にも「紫たかな」や「観音ねぎ」など、多種多様な在来作物があります。


広島県農産物グラフ
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広島県農産物グラフ

4.広島県の就農状況は?

農業就業人口は減少しており、新規就農者についても同じく減少しています。2012年には209人だった新規就農者は、2019年には97人と半減しています。ただ、法人化した農業経営体の数とその売上高は増えており、新規就農者の内訳に着目すると、雇用就農者のほうが個人就農者よりも減少率が低い傾向です。
県では2021年に農林水産業施策の実行計画である「2025広島県農林水産業アクションプログラム」を策定しています。ここでは「地域の核となる企業経営体の育成」や「新規就業者等の新たな担い手の確保・育成」などをうたい、就農人口の課題について取り組んでいくことが掲げられています。


広島県農業就業者数
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広島県農業就業者数

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