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【広島県・北広島町】技術面と資金面の手厚いサポートで、ミニトマトやホウレンソウを出荷する新規就農者を育成!

【広島県・北広島町】技術面と資金面の手厚いサポートで、ミニトマトやホウレンソウを出荷する新規就農者を育成!

農業を始めたいと考えている方をサポートしようと、国をはじめ各自治体で新規就農者支援が行われています。その支援策は多種多様で取り組みはさまざまです。ここでは独自の制度を確立し農業の担い手育成に力を入れる、広島県北広島町の『北広島町認定就農研修生制度』に注目。研修生を受け入れる先進農家と研修生に取材しました。

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就農後も手厚いサポートが続く『北広島町認定就農研修生制度』

広島県の北西部に位置する「北広島町」は、自然が豊かな地域です。夏はキャンプやトレッキング、冬はスキーやスノーボードといったアウトドア・アクティビティで賑わう他、神楽や田楽などの民俗芸能が今も残り、田園文化が息づく町。

北広島町役場

そんな北広島町では、中国山地の豊かな森が育む水と澄んだ空気の中で、標高差や寒暖差を利用した農業が営まれています。冷涼な気候を生かしトマトやホウレンソウなどの栽培が盛んで、隣接する100万人都市である広島市への「食」の供給で重要な役割を果たしています。

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今回ご紹介する『北広島町認定就農研修生制度』では、同町での新規就農、または町内の集落営農法人への就業を考える新規就農希望者を対象に原則2年間の農業研修を実施しています。研修できる品目はトマト、ミニトマト、ホウレンソウ、花壇苗の4品目。いずれも北広島町の代表的な園芸作物です。

2年間の研修期間中は「(1)就農研修支援」として毎月15万円の資金が町から交付されるのはもちろん、就農する際に必要な設備等の経費を一部補助してくれる「(2)初期投資支援」と経営を早期に安定させるために就農後5年間の補助を行う「(3)経営安定支援」という3つの手厚い支援制度で新規就農者を育成し、就農後も安定した農業経営をサポートする仕組みが北広島町には整っています。

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また、同町の就農支援策は経済面や技術面だけではありません。省力化を図るための共同選果場の整備や販路の確保など、町・JA・農家が一体となって農業の活性化に取り組んでいることも大きな魅力です。

『北広島町認定就農研修生制度』の詳細はこちら

就農後を見据えた指導で、後継者育成に力を注ぐ先進農家

最初にお話を伺ったのは、研修生を受け入れている先進農家の大石克哉(おおいしかつや)さんです。

大石さんは農業用ハウスでミニトマトをメインに栽培し、冬場はホウレンソウに取り組んでいます。JAのミニトマト部会の部会長を務め、10a当たりの生産量トップを誇ります。2012年から研修生を受け入れ、これまでに3名の卒業生が独立就農し、現在も2名の研修生を指導しています。

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地域の農業を牽引する大石さんですが、経歴は意外なことに農家一筋ではありませんでした。大学卒業後はプログラマーとして首都圏で就職。その後、家庭の事情で北広島町に戻ってJAに勤めます。将来のJAを担う人材としてさまざまな部署を経験し、当時ブームになっていた「産直」の担当になったことが、大きな転機となりました。

「盛り上がる産直ブームの裏側で、市場に出荷する野菜の作り手が減少し、地域の農業が衰退していくのを目の当たりにしました。産直では多少見た目が悪くても売れますが、その分価格が安くなるので、農業で生計を立てるのは厳しくなります。このままでは農業をやりたいと思う若い人たちがいなくなると危機感を持ち、生計が立てられるような市場野菜を作ろうと一念発起したんです」と、振り返ります。

地域の農家などと連携し「産地化」に奮闘してこられた大石さんは、研修生に対しても強い信念で向き合います。

「2年間の研修期間中は、私の農業用ハウスでミニトマト栽培の基礎から出荷時の検品まで一連の作業を経験してもらいます。卒業後にはミニトマト部会の平均収量5t/10aを上回る、6t/10aの収量をクリアできる力量になれるよう指導しています」

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続けて「私は“若い人が生計を立てられる園芸農業を作る”という思いでずっとやってきました。研修生には生産技術はもちろんですが、農園の運営技術を教えることも大切にしています。就農してからオーバーワークにならないよう、研修生1人ひとりの力量や得手不得手を見極めながら指導しています」と、就農後を見据えた研修に力を注いでいます。

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「卒業してからが本当の研修です。自分でやって初めて分かることがたくさんあります。農業では体力的にも精神的にも辛くなる時が必ずやってきます。そんな時に支えになれる存在でありたいと思っています」と、後継者育成に使命感をにじませます。卒業生の農業用ハウスには何年たっても足しげく通い、都度アドバイスをしたり相談に乗ったりしているそうです。

ミニトマトなどの栽培を学ぶ、2名の研修生にインタビュー

続いてお話を伺ったのは、2021年9月から研修をスタートした山田優二(やまだゆうじ)さん。北広島町出身の山田さんは、町内の集落営農法人「東山」の社員として研修制度を活用中。卒業後は学んだ技術を生かして、水稲中心の同法人が新しく立ち上げる園芸部門の責任者になることが決まっています。

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異業種から就農した山田さんにきっかけを聞いたところ「以前は金属加工の会社に勤めていました。コロナ禍の休暇中に営農法人の農作業を手伝ったことで、農業もいいなと思ったんです」と笑顔で答えてくれました。

「研修では作業全体を滞りなくこなせるようになることを一番に取り組んでいます。生長段階で必要な農薬や水、温度管理など、覚えることはたくさんあります。大石さんは細かなノウハウまで丁寧に教えてくれるのでとても勉強になります」と笑顔で話す山田さん。

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「卒業後には責任者として営農法人の園芸部門に取り組まなくてはいけません。当然プレッシャーもありますが、卒業後も大石さんに指導を仰げるのはとても心強いですね。今もハウスの設計や見積りなど大石さんに相談しながら進めています。まずは品質の高いミニトマトを栽培できるようになって、ゆくゆくはハウスを増設して生産量をアップしていきたいです」と、力強く語ってくれました。

次にお話しを伺ったのは、研修1年目の隅岡元氣(すみおかもとき)さんです。

以前は広島市内の自動車メーカーに勤めていましたが、叔父が経営する法人の立ち上げメンバーとして農業に携わることになりました。

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農作業を経験する中で「自分が栽培した農作物でお客さんが喜んでくれる様子を見て、自分も独立してやってみたい」という思いが強くなり、2022年4月から研修制度を活用し、ミニトマトやホウレンソウの栽培を学ぶことになりました。

「やはり補助金などの研修制度が充実していることが大きな魅力でした。小さな子供がいるので、自然が豊かで子育てしやすい環境なのもいいですね。田舎の割に学校も多くて移住者が増えていると聞きます」と隅岡さん。

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「卒業後は北広島町の北東部にある大朝地域で就農するつもりです。研修ではミニトマトがどういう原理で育って実を着けるのかなど、基礎の部分をしっかりと理解しながら勉強していきたいと思っています。大石さんにもたくさん質問しながら、自分のものにしていきたいですね」と、就農後をしっかりと見据えて研修に取り組んでいます。

『北広島町認定就農研修生制度』の詳細はこちら

就農8年目に法人化を果たした卒業生と就農準備中の研修生にインタビュー

◆お問い合わせ

北広島町役場 農林課 農業振興係
〒731-1595 広島県山県郡北広島町有田1234番地
TEL:050-5812-1857
E-mail:sangyo@town.kitahiroshima.lg.jp
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