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フィカス・ベンガレンシスの育て方を観葉植物愛好家が解説。植え替えのポイントや挿し木による増やし方まで徹底解説

itoh.tomohiro

ライター:

フィカス・ベンガレンシスの育て方を観葉植物愛好家が解説。植え替えのポイントや挿し木による増やし方まで徹底解説

丈夫で育てやすく観葉植物の中でも高い人気を誇るフィカス・ベンガレンシス。大ぶりで丸みをおびた深緑の葉と、清廉な印象を与える白い幹のコントラスト。ゴムの木らしいシルエットで、個体によって樹形や表情が異なるのもフィカス・ベンガレンシスの魅力です。観葉植物として世界中で人気があるのはもちろん、ベンガル菩提樹という別名でインドでも親しまれるフィカス・ベンガレンシスの育て方の基本からよくあるトラブル、気をつける病害虫、剪定や植え替えのポイントまで、詳しく紹介していきます。

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フィカス・ベンガレンシスの基本情報


フィカス・ベンガレンシスはクワ科イチジク属に属する常緑高木で、「ベンガル菩提樹」や「バニヤンツリー」とも呼ばれます。

観葉植物として庭園や室内で栽培されるほか、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では樹皮・葉・気根・樹液・果実などさまざまな部分が活用され、木材としても活躍しています。また、大きく育つため日陰を提供する憩いの場としても愛されるフィカス・ベンガレンシスの特徴や花言葉、栽培の基本などを紹介していきます。

ゴムの木のひとつとしての特徴

熱帯地域原産のフィカス・ベンガレンシスは、自然環境では非常に大きく成長します。観葉植物の中でも成長が早く、定期的な剪定や鉢のサイズ管理が必要となります。枝が広範囲に広がり、インドでは菩提樹の一種として重要視されています。

ゴムの木の仲間のため、枝を剪定したり葉を摘むと白い樹液が出てきます。樹液がつくとかぶれる場合があるため、子どもやペットがいる家庭では注意が必要です。

フィカス・アルテシマとの違い

ベンガレンシスとアルテシマは非常によく似ていますが、アルテシマは葉が黄緑でテカテカした雰囲気なのに対し、ベンガレンシスは羽毛が生えたような質感で表面もザラザラし、色も濃いめの傾向があります。

フィカス・ベンガレンシスの花言葉

ヒンドゥー教の神話に「望みを叶える木」として登場するフィカス・ベンガレンシス。その花言葉は「不変の愛・永遠・長寿」です。インドでの神聖な象徴としての役割に由来し、気根が広がって何百年も生き続ける姿から「永遠・長寿」といった意味が込められていると考えられます。

フィカス・ベンガレンシスの風水

風水においても壮大な樹形や生命力の強さから、大地のエネルギーを集めるポジティブな観葉植物として重宝されています。「繁栄と成長」「安定と調和」「長寿」をもたらす植物とされ、大きな葉が空間を浄化すると信じられています。

病害虫に強いが、環境には要注意

自然界では数百年にわたって生きることもあり、病気や害虫に対する抵抗力も強いのですが、環境が合わないと弱ることがあります。温暖で湿度の高い環境を好む一方で寒さには弱く、10℃以下になると葉が落ちたり成長が止まったりします。成長が早く大きく育つため、狭い部屋では管理が難しい面もあります。

フィカス・ベンガレンシスの育て方

フィカス・ベンガレンシスの適切な置き場所や光の条件、水やりのタイミングと量、肥料や温度管理など、栽培の基本を紹介します。

適切な置き場所や環境

熱帯原産で光と湿度を好むため、明るい窓辺がおすすめです。室内の蛍光灯やLED照明だけでは光量不足になる場合が多いため、自然光が入る場所で育てましょう。暗い環境では、葉の色が薄くなり、落ちやすくなります。成長も遅くなり、気根の発達も弱まります。適切な光と配置で、フィカス・ベンガレンシスの美しい葉と力強い成長を楽しめます。

水やりのタイミングと量

土の表面が乾いたら水やりを行います。過湿は根腐れの原因になるため、土が乾くまで待つのが重要です。成長期の4月~9月は週に1~2回程度、休眠期となる10月~3月は2~3週間に1回程度でかまいません。

葉がわずかにしおれ気味になった時が水切れの合図。葉が黄色くなったり鉢底から異臭がする場合は根腐れの可能性があります。

肥料やりのコツ

成長期の4月~9月に施肥します。休眠期の10月~3月は必要ありません。
葉の色が薄かったり、新芽が少なかったり、成長が遅いと感じる時が施肥のサイン。ゆっくり栄養を放出し、長期間効果が持続する固形肥料を2ヶ月に一度のペースか、観葉植物用の液体肥料を10日に一度のペースで与えます。液体肥料は「できるだけ薄めに、こまめに」が施肥のコツ。過度な肥料は根を傷める原因となるため、適量を守ることが重要です。

温度管理のポイント

高温多湿を好む植物なので、できるだけ暖かい環境で育てましょう。理想的な温度は18~25℃。冬場は10℃をキープできる室内で育て、8℃以下になると大きなダメージを受けますので注意が必要です。暑すぎる環境や直射日光も葉が弱る原因となるため、真夏でも38℃以下の環境で育てます。

よくあるトラブルと解決法

フィカス・ベンガレンシスは栽培トラブルの少ない、とても育てやすい観葉植物ですが、考えられるトラブルを知っておけば、いざという時に慌てることなく対応できます。

葉が落ちる

「光量不足」「水の管理状況」「急激な温度変化」「ストレス」「乾燥」「害虫」など、さまざまな要因が考えられます。よく観察して葉が落ちる原因を見極め、対応します。

葉が茶色になる

「過湿や乾燥」「肥料焼け」「光量不足」「栄養不足」「病害虫」などが考えられます。こちらもまずは原因をしっかりと究明しましょう。

葉や枝にクモの巣のような塊がある

ハダニが原因です。濡れたふきんなどで拭き取り、ひどい場合は殺虫剤を使って駆除します。ハダニは水気を嫌うので定期的な葉水も有効です。

葉に斑点やシミが現れる

「直射日光による葉焼け」「乾燥」「 カビや細菌の感染による葉斑病」「害虫」などが考えられます。弱った葉は取り除き、病害虫が原因の場合は殺虫剤や殺菌剤を用います。

気根が伸びすぎる

気根が伸びるのは健康に育っているためなので問題ありません。見た目が気になる場合は清潔な剪定バサミでカットしても大丈夫です。

根腐れを防ぐ方法は?

過湿や排水不良が原因なので、水やりのタイミングを適切に行ったり、鉢や用土で水はけがいい環境を作ってあげることが大切です。虫による食害の可能性もあるため、根腐れしたと感じたら根の状態を確認して、傷んだ部分は早めに取り除くよう心がけましょう。

よく見られる病害虫

フィカス・ベンガレンシスによく見られる病害虫を紹介します。病害虫に強い植物ですが、不調を見つけたらその原因をできるだけ早く取り除き、風通しのいい環境でリカバリーに努めましょう。

ハダニ

0.5mm程度の小さな赤や黄色の虫で、乾燥した環境で繁殖します。葉の裏に細かい白い点やクモの巣のような糸が見られ、葉のツヤがなくなったり黄色くなったりします。見つけたら濡れふきんなどでしっかり拭き取り、ハダニが嫌う葉水を定期的に行って予防しましょう。

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カイガラムシ

葉や茎に固い突起や綿のような塊が付きます。1~3mmの硬い殻や白い綿状の虫で、茎や葉の裏に付着して樹液を吸います。見つけたらハダニと同じように濡れたフキンで拭き取り、スミチオンやオルトランなどの殺虫剤で駆除します。

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アブラムシ

新芽や若い葉に集まる緑や黒の小さな虫で、発生すると新芽が縮れたり葉が変形したりといった症状が出ます。アブラムシが出す分泌物が、すす病の原因にもなります。見つけたら物理的に取り除き、ひどい場合は殺虫剤で駆除します。

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うどんこ病

高温多湿や風通しが悪い環境で育てると、葉の表面に白い粉のような斑点が現れます。進行すると葉が変形し、成長が止まります。カビによる症状のため、感染した葉は早めに取り除いて廃棄し、殺菌剤で対処します。

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フィカス・ベンガレンシスの剪定のコツ


成長が早いフィカス・ベンガレンシスは、剪定することでコンパクトかつ美しい樹形が保てます。軽い剪定を定期的に行って、室内でも扱いやすいサイズを維持しましょう。
よく切れる剪定バサミを使い、使用前にアルコールなどで消毒を行います。ゴムの木の仲間なので、剪定すると枝や葉から白い樹液がポタポタと落ちます。新聞紙を敷いてから作業を行うと、周囲が汚れるのを防げます。また、必ず手袋と長袖で作業を行います。

フィカス・ベンガレンシスの剪定適期は4月〜9月ごろ。休眠期の10月〜3月は成長が遅く、剪定によるストレスで葉落ちや弱るリスクが高まるので避けましょう。
樹形をよく観察し、伸びすぎた枝や密集した枝を落として日当りと風通しを良くします。弱った葉も取り除き、不要な気根は根元でカットします。

植え替えのタイミング

定期的な植え替えは1~2年に1回が目安ですが、根詰まりや土の劣化、水はけ不良、全体に元気がなくなった時などが植え替えの適期です。成長期の4月~6月に植え替えを行うことでストレスが抑えられ、リカバリーも早くなります。

植え替えに必要な道具

現在の鉢より1~2サイズ大きい鉢と水はけのいい用土を準備します。室内で育てる場合は、虫や匂いの発生リスクが少ない室内観葉植物の専用土を使うと
便利です。作業は手袋をして行い、下には新聞紙を敷きつけるといいでしょう。傷んだ根をとりのぞくためのハサミとスコップも用意します。

植え替え手順

<手順1>
ゴム手袋を着用し、新聞紙を敷いて作業スペースを準備します。

<手順2>
鉢からゆっくり引き出します。土を軽くほぐし、傷んだ部分は清潔なハサミで切り取ります。

<手順3>
用土を少しずつ加え、隙間を埋めていきます。深く埋めずに、以前と同じ高さが基本。土を軽く押さえて根と密着させます。

植え替え後の管理

土全体が湿るよう、じょうろで水をゆっくりと与えます。植え替え後の2週間は水やりを控えめにして、明るい間接光が当たる場所で管理します。直射日光や暗すぎる場所は回復に時間がかかるので避けましょう。新しい土に栄養が含まれているので、植え替えから1~2か月は肥料を与えなくても大丈夫です。

挿し木による増やし方


ゴムの木の仲間は生命力が強く、フィカス・ベンガレンシスも挿し木で比較的簡単に増やせます。挿し木の適期や手順、どのような点に注意すればいいかを解説します。

挿し木の手順とポイント

成長期の4月〜6月は挿し木後の発根が早く成功率が高いので、剪定した際はぜひチャレンジしてください。挿し木の方法も簡単で、炎などで消毒したカッターで枝を斜めにカットして水に挿しておくだけで発根してくれます。剪定枝の長さは10cm〜15cm。葉は2~3枚だけ残します。大きすぎる葉は半分にカットすることで水分蒸散を抑えられますが、白い樹液が出てくるので無理に切らなくてもいいでしょう。根が出たら小さめの鉢に植え替えます。

インテリアとしての活用アイデア


どんなインテリアスタイルにも合わせやすいのがフィカス・ベンガレンシスの魅力です。フィカス・ベンガレンシスのインテリアとしての活用アイデアをいくつかご紹介します。

フィカス・ベンガレンシスの樹形デザイン(曲木)に挑戦

フィカス・ベンガレンシスは幹がしなやかで曲げやすい品種のため、園芸用ワイヤーを使って樹形をデザインすることが可能です。柔らかめの若い枝にワイヤーを巻きつけ、幹を軽く前後に動かして柔らかくしてから少しずつ曲げていきます。

リビングルームの主役として

フィカス・ベンガレンシスは“華”がある観葉植物です。空間に1鉢あるだけで存在感を与えてくれます。大型の鉢植えを堂々と中心に置いたり、コーナーのアクセントにするのがおすすめです。

空間の仕切りとして

オープンな間取りのリビングやダイニングで、複数株を並べたベンガレンシスをパーテーションとして使います。気根が育つとよりユニークな視覚効果が生まれます。

小型の鉢をデスクや棚に

小型の鉢にコンパクトに仕立てたフィカス・ベンガレンシスを飾ります。丸みを帯びたフォルムや葉と幹のコントラストが空間のアクセントに最適です。

観葉植物の王様でスタイリッシュな空間づくりを!

「観葉植物の王様」と言われるほどの人気を博しているフィカス・ベンガレンシス。寒さは苦手だけど比較的育てやすく、存在感がありながらどんなインテリアにもフィットするスタイリッシュさを持ち合わせています。
成長が早いフィカス・ベンガレンシスはこまめな剪定が必要になりますが、そのちょっとした手間も含めて初心者にもおすすめの観葉植物だと思います。インドでは「智慧の木」として知られているのでスピリチュアルな世界が好きな方にもおすすめです。

フィカス・ベンガレンシスは育てる楽しさを存分に感じられる植物です。これから観葉植物を育ててみようと考えている方はぜひ最初の1鉢に選んでみてください!

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