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いまさら聞けない、うどんこ病の原因と症状。酢や重曹を使った治療法も紹介

鮫島 理央

ライター:

いまさら聞けない、うどんこ病の原因と症状。酢や重曹を使った治療法も紹介

農業や家庭菜園の場において、病害虫による被害には気をつけたいものです。特に家庭菜園などの作物が混み合った環境ではうどんこ病が発生しやすく、気づいた頃には株全体に広がってしまっているということも。うどんこ病を予防するには何が必要なのか、また治療はできるのか、お悩みの方も多いのではないでしょうか。本記事ではうどんこ病にかからないために必要な予防方法から、酢や重曹、農薬を使った治療方法まで詳しく解説していきます。うどんこ病はしっかりと予防をして、早期に対処をすれば怖い病気ではありません。シーズンに向けて、本記事を参考に対策を考えていきましょう。

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そもそも、うどんこ病ってどんな病気?特徴や主な症状

うどんこ病とは、葉や茎に小麦粉のような白い粉がふりかけられた姿になってしまう病気です。この白い粉はカビによるもので、葉や茎に菌糸を伸ばし、植物の栄養を吸い取ることで成長していきます。病気が広がると、植物が枯れてしまうなど大きな被害となるでしょう。

多くの野菜や花などで発病する可能性があり、家庭菜園においてもよく見られます。耕作面積が狭く、作物と作物の間隔が狭い家庭菜園では被害が拡大しやすいので注意が必要です。

症状①葉の表面に白斑が生じる

うどんこ病に罹患すると、まず葉や茎に白い斑点状のカビが生じます。
最初はよく観察しなければ見逃してしまうほど小さいサイズの斑点ですが、放置していると葉の表面全体が真っ白になってしまうほど被害が大きくなってしまいます。

症状②次第に濃くなり範囲が広がる

葉の表面でカビが繁殖し菌糸を伸ばしていくと次第に白い斑点が濃くなり、葉の表面全体に広がっていきます。更に病状が進行すると、茎や葉がねじれて萎縮し、やがて葉が黄色く変色し枯死してしまいます。

症状③生育不良を引き起こす

カビは葉や茎に潜み、植物から栄養を吸い上げてしまいます。また葉が真っ白になってしまうと光合成ができなくなるので、株の成長が阻害され生育不良を引き起こします。うどんこ病になると花が落ちてしまったり、野菜や果実の食味が悪くなってしまうのはこのためです。

うどんこ病の原因や発症する条件

うどんこ病は生育不良や枯死などさまざまな被害をもたらします。

ここでは、うどんこ病がどのようにして発症してしまうのか、原因菌や発症しやすい環境など詳しく解説していきます。

原因は土の中にいる糸状菌

うどんこ病の原因は土や植物に潜む糸状菌と呼ばれる微生物です。原因菌の胞子が風に乗って飛散し、野菜などの作物に感染します。カビの一種でありながら、乾燥した環境を好んでおり、湿度の低い秋などでも繁殖してしまいます。

同じ種類の野菜に伝染する

うどんこ病は多くの種類の野菜や花で発生する病気ですが、植物によってそれぞれ原因菌が異なるため、作物の種類をまたいで感染が広がることはありません。

つまりキュウリで発生したうどんこ病はキュウリやゴーヤ、カボチャなど同じウリ科の作物に伝染しますが、ナス科のトマトにはうつらないということです。

春〜秋にかけて発症しやすい

一般的なカビといえば気温と湿度が高いと繁殖するイメージですよね。ですが、うどんこ病は湿度が低く、冷涼な環境を好みます。そのため、湿度が低く気温も涼しい春から秋にかけて、うどんこ病は発症しやすくなるのです。なお高湿度や高温には弱く、梅雨時や夏場はウドンコカビが繁殖しづらいので発生が少なくなります。

野菜が弱っている時に発症しやすい

さまざまな要因で発症するうどんこ病ですが、特に株の元気がない時に発生しやすいので注意が必要です。株が弱まってしまう原因としては、日照不足や肥料の過不足、連作障害などが挙げられます。対策としては、日照不足による生育不良は液体肥料を与えたり、適正量の施肥を心がけるなど、日頃の栽培管理が大切でしょう。

越冬し翌年も被害を及ぼす可能性あり

うどんこ病は土壌や雑草、罹患した作物などに潜み、越冬することもあります。
畑にうどんこ病に罹った野菜の残滓(ざんし)をす込んだり、放置していたりすると、ウドンコカビが生き延びてしまうおそれも。病気になった茎や葉はしっかりと除去し、畑の外で処分することが大切です。

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うどんこ病になりやすい野菜

どんな野菜や果樹でも、うどんこ病になる可能性はあります。
特に、下記の野菜についてはうどんこ病にかかりやすいので注意が必要です。

ウリ科の野菜(きゅうり・かぼちゃ・ズッキーニなど)

時期:春~秋
症状:初期段階では葉の表面に白い斑点と粉状のカビが発生します。病状が進行すると、カビが茎や葉の裏面に侵食し、やがて黄変し枯死してしまいます。
特徴:ウリ科の野菜では、うどんこ病は必ずと言っていいほど発生します。うどんこ病になるものだと認識した上で、防除など対策を行いましょう。

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トマト

時期:春~秋
症状:うどんこ病の原因菌によって異なりますが、主には葉の表面に白い粉状のカビが発生したり、葉が褐色になるなどの症状が現れます。カビは葉の内部で繁殖します。これらの症状が進むと果実にも被害が発生します。
特徴:葉の色が褐色になる症状では、一見しただけではうどんこ病に見えづらいので注意が必要です。

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イチゴ

時期:春~秋
症状:初期段階では下葉に赤褐色の斑点が現れ、次に葉の裏面に白いカビが発生します。進行すると、葉が巻かれるように立ち、果実にもカビが生じます。
特徴:果実にカビが発生すると、肥大化しなくなったり、食味が悪くなるなど大きな被害をもたらします。ハウス栽培においてよく見られる病気です。

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ピーマン

時期:春~秋
症状:初期段階では葉の裏にうっすらと白いカビが生じ、次に表面に黄色い斑点が発生します。病気が進行すると、葉全体が黄色く変化し、枯れ落ちてしまいます。
特徴:うどんこ病の特徴である白いカビが表面に現れづらいので、病気の見落としに注意しましょう。薬剤の効果が現れにくい性質を持っているため、早期の防除が必要です。

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ナス

時期:春~秋
症状:初期段階では葉の表面全体に白い斑点が現れます。症状が進むと、葉っぱ全体が真っ白に変わるほどカビが生じ、裏面にも侵食し被害が大きくなります。また、果実にも被害が現れ、食味を低下させます。
特徴:露地栽培では、梅雨の終わりごろから見られるようになります。夏から秋、ナスが成り疲れてきた頃に多発しやすい病気です。

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うどんこ病を予防するために効果的な対策

かかってしまうと厄介なうどんこ病。できることなら未然に防ぎたいものです。ここでは、うどんこ病を予防するために効果的な対策方法について解説していきます。どれも簡単にできる予防方法なので、ぜひ実践してみてください。

水はけをよくして強い根を育てる

うどんこ病を防ぐには、強い株を育てるのが一番の対策です。畝の水はけを良くして、株の様子を見ながら灌水することで、強い根を育てましょう。うどんこ病は乾燥した空間を好むカビなので、土壌や株に適度な水分を含ませることである程度抑制することができるでしょう。

株間を広くし風通しを良くする

うどんこ病は狭く密集したところでは、爆発的に広がってしまいます。特に家庭菜園などで株が混み合っていると、葉と葉が直接触れていなくても、飛散した胞子が他の株に付着しやすく、感染が拡大してしまいます。株間は広くとり、適宜葉をかき取るなどして風通しを良くしましょう。

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基本的には日当たりの良い場所で育てる

日陰を好む作物でない限り、野菜や果物は良く日の当たる場所で栽培しましょう。作物が成長するには十分な量の日照が必要で、株の健康状態や果実のできに大きく影響します。うどんこ病は抵抗力の弱い株に感染しやすいので、日光をよく当て健康な株を作りましょう。

肥料を与えすぎない

肥料、特に窒素成分を多く含んだ肥料を与えすぎると、うどんこ病が発生しやすくなるので注意です。

また、肥料が多すぎる状態が続くと株自体が軟弱になり、病気になりやすくなってしまいます。肥料は株の様子を見ながら、適量与えるよう心がけましょう。

発症した葉を見つけたらすぐ切除

うどんこ病の症状が出ている葉を見つけたら、すぐに摘み取って畑の外で処分しましょう。
葉や茎で増えたカビは、空気中に胞子を放ちます。カビが他の株へ移ってしまう前に被害を受けた葉を切除することが大切です。

うどんこ病の治療法や対処法

どれだけ予防してもうどんこ病の発生をゼロに抑えられるわけではありません。もし、うどんこ病が発生してしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか。
ここでは、うどんこ病に対し効果的な治療法や対処法を解説していきます。

重曹や酢をスプレーで吹きかける

初期症状であれば、重曹や酢を散布することでうどんこ病を治療することができます。

◯作り方

・重曹スプレー
重曹を水で500~1000倍に希釈してよく混ぜ、スプレー容器に詰める。
・お酢スプレー
食酢を水で100倍程度に希釈してよく混ぜ、スプレー容器に詰める。

薄めた重曹やお酢を吹きかけることで、表面を殺菌しうどんこ病を治療することができると言われています。薄めすぎると効果がなく、濃すぎると作物を傷つけてしまうおそれがあるので、作るときは注意してください。

木酢液・竹酢液をスプレーで吹きかける

木酢液や竹酢液も初期段階のうどんこ病に効果があると言われています。

◯作り方

・木酢液、竹酢液スプレー
木酢液、竹酢液を水で表示希釈倍率通りに薄めよく混ぜ、スプレー容器に詰める。

重曹や食酢と同じように、水で希釈して吹きかけましょう。希釈倍率は商品によって異なるので、容器に表示されている濃度を守って薄めてください。

ただ、食酢液よりも殺菌効果が薄いという意見もあるので、こちらのスプレーは殺菌以外にも虫除けや株の代謝を促進するといった目的で散布したほうが良いかもしれません。

薬剤を散布する

うどんこ病を治療する上で、最も効果的な方法が農薬散布です。ホームセンターや園芸資材店で売られている農薬で十分うどんこ病は治療できます。ただし、うどんこ病は野菜の種類ごとに原因となるカビの種類が異なります。薬剤によっては使用できない作物もあるので、散布前にラベルを見て対象の野菜に適しているのか確認をしましょう。

農業の現場では、ダコニールやベンレート水和剤などがよく使われています。家庭菜園で化学農薬を使いたくないといった場合は、カリグリーンなどのオーガニック農薬を用いると良いでしょう。

発生箇所を切り取る

早期にうどんこ病を発見できたときは、被害箇所を直接切り取ってしまうことで拡大を防ぐことができます。

カビが発生している葉を丸ごとハサミで切り取って、畑の外で処分します。使用したハサミはカビが付着しているので、よく洗いアルコールなどで除菌しましょう。
病気が進み、株全体にうどんこ病が広がってしまうと葉の摘み取りでは治療が追いつかなくなってしまうので、初期段階でのみ有効な対策方法です。

うどんこ病に関してよくある質問

うどんこ病に関してよくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。

Q.発症した野菜や果物は食べられる?

A.うどんこ病のカビは人体に害が無いとされています。そのため、病気の被害を受けた野菜や果実も食べる分には問題ありません。ですがサイズが小さかったり、見た目や味、食感が悪かったりするなど、美味しいものではないでしょう。

Q.うどんこ病は人体に悪影響?

A.上述した通り、うどんこ病は人体に害はありません。口に入ってしまっても健康を害することは無いでしょう。

Q土壌消毒は必要?

A.うどんこ病の原因である糸状菌は絶対寄生菌と呼ばれる種類で、生きた宿主がいないと増えることができません。ですが、うどんこ病に罹患した野菜の残滓を土にすき込んだり、その場で放置していたりすると、土壌中でカビが生き延びている可能性があります。
土壌消毒はうどんこ病だけでなく、その他の病害虫に対しても有効です。石灰散布やマルチングを用いた熱消毒などすると効果的に殺菌できます。

うどんこ病対策は初期防除が大切

どんな作物でも発症する可能性のあるうどんこ病。感染が拡大すると、株全体や果実、作物に悪い影響が出てしまったり、治ったとしても株の体力が著しく落ちてしまうなど、大きな被害をもたらします。

うどんこ病による被害をできるだけ小さく抑えるためには、日々の予防や初期段階での防除が非常に大切です。畝の水はけや風通しを良くしたり、毎日株を観察して葉の異変に注意するなど、細かいケアの積み重ねで病気を抑えましょう。またどれだけ予防を徹底しても病気になってしまうこともよくあります。落ち着いて各種スプレーや農薬を使い治療をしてあげましょう。

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