家庭菜園初心者も必見! 大玉トマトの育て方 プランター栽培方法も

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家庭菜園初心者も必見! 大玉トマトの育て方 プランター栽培方法も

連載企画:農家が教える栽培方法

家庭菜園初心者も必見! 大玉トマトの育て方 プランター栽培方法も
最終更新日:2020年05月16日

トマトを育てたい! 家庭菜園を志すならまず初めにそう思うという人もきっと多いはず! ある程度慣れた人は、大玉トマトは難しいから、と敬遠する人もいますが、実は栽培自体はとても簡単です。もちろん長くたくさんとり続けようと思うと難しいのは確かです。しかし、とても強い植物なので枯れることはそうそうありません。気軽にチャレンジしてみましょう!

以下がトマトの栽培カレンダーになります。

大玉トマトの育て方

トマトの種まき

さあ、初めてトマトを育ててみよう!と思い立ったのであれば、4月にホームセンターで苗を買うことをおすすめします。その場合は畑づくりの項まで飛ばしてください。

大玉トマトの育て方

トマトを種から育てる場合、植え付ける4月下旬に間に合わせるためには1~2月に種をまかなければいけません。ハウスや暖房設備がある人は少ないでしょうから、3月以降にビニールを被せて種まきをしましょう。どんなに遅くまいても、収穫できるのが遅れるだけでちゃんと栽培できるので時期は気にせずにトライしてみましょう。
購入したトマトの種をポットに一粒ずつまきます。2~3粒まいて最終的に一本に間引きするのも良いですが、トマトの種って一粒あたりがとても高価なので私は一粒ずつまきます。
土の表面が乾かないように、毎日水やりを欠かさないようにしましょう。
また、3月以降は、晴れの日は日中はビニールを外し高温になりすぎるのを防いで、夜間はビニールで覆うなど、毎日管理を欠かさないようにしましょう。

トマトの実ごと土に植える

大玉トマトの育て方

実は大玉トマトを輪切りして土に埋めておくだけでも芽が出てきます。
立派な果実が収穫できることはほぼありませんが、芽が出てくると結構感動するので一応紹介しておきますね!

トマトのための畑づくり

大玉トマトの育て方

トマトを植え付ける2週間前から畑の準備を始めます。もしそこが初めて作物を植え付ける場所であれば、牛ふん堆肥(たいひ)か腐葉土を1平米あたり20リットル、苦土石灰を100グラム散布して耕します。
普段から土づくりしている畑では特別必要ありません。
1週間前に、元肥として化成肥料を50グラム(窒素-リン酸-カリウムが8-8-8の場合)ほど施してよく耕し、畝を立てておきます。
猛暑の草管理を軽減するためにも、マルチシートという農業用ビニールで畝を覆っておくことをおすすめします。

プランターでトマトを育てる場合

プランターで育てる場合、一株育てるために土の量が最低20リットル程度必要になると考えてください。直径30センチ×深さ30センチくらいのプランターが用意できると良いでしょう。野菜用培土がホームセンターで販売されていますので、それを利用しましょう。

トマトの植え付け

大玉トマトの育て方

トマトを畑やプランターに植え付けます。深く植えすぎないように気をつけてください。
植え付けたらたっぷりと水をやって、土と根っこを密着させます。
ひもで支柱に固定してしっかりと直立するように支えておきます。4月は強風も多いのでせっかく植え付けたトマトの苗が倒れてしまわないようにしましょう。

大玉トマトの育て方

植え付ける際に粒剤タイプの殺虫剤を一つまみ入れておくと1カ月間虫の心配がないのでおすすめです。

棒4本を挿して、肥料袋などを切り抜いたもので四辺を囲ってあげると、保温効果によって初期の生育が充実し、春の害虫が寄り付きにくいのでこちらもおすすめします。

トマトの仕立て方

大玉トマトの育て方

大玉トマトは、基本的に真上へ一直線に茎を伸ばしていきます。
もっとも簡易な方法は1.5メートル程度の棒(市販されているイボ竹など)をまっすぐ立てる方法です。
風で倒れてしまうので下図のように組み上げ斜めに仕立てるか、ひもでがっちりと固定しましょう。

大玉トマトの育て方

仕立てた支柱に、伸びてくるトマトの茎を30センチ間隔くらいで同様にひもで固定していきます。

トマトの芽かき

大玉トマトの育て方

トマト栽培においてとても大切な「芽かき」という作業があります。
まっすぐ一直線に伸びているトマトの茎ですが、四方に広がる葉の根元から「わき芽」が発生してきます。これを放っておくと、果実をならせたいメインの茎の養分を奪ってしまうため、できるだけ早いうちに切除しておきます。まだ小さいうちなら指でプツンとちぎれますので、気が付いたら適時除去していきましょう。

トマトのホルモン処理

大玉トマトの育て方

葉にかけると、葉焼けという現象を引き起こす可能性があるので、手のひらで受けて噴射する

だんだんと茎が伸びていき、葉が茂ってくると、一カ所に黄色い花がたくさんつきはじめます。一番最初に咲いた花はなんとしてでも結実させましょう。
トマトの花は何もしなくても受粉し、結実しますが、大玉トマトを栽培する場合は植物ホルモンの「トマトトーン」(商品名)を使用することを強くオススメします。
咲いた花に一吹きシュッと吹きかければ完了です。花がついている茎にかかるだけでも効果がありますので、かたまって咲いている花全体に一吹きで終わらせましょう。何度もかけてしまうと奇形などの不具合が発生してしまいます。

トマトの摘果・肥料・葉かき

摘果

トマトの摘果・肥料・葉かき

大玉トマトを育てる場合、咲いた花をすべて収穫することはできません。一カ所に3~4個程度ならせることを前提に品種改良されたトマトなので、トマトの大きさがピンポン玉くらいの大きさになったときに、形の良いものを3つほど選び、残りを手でとってしまいます。

追肥

最初のトマトがピンポン玉の大きさになったころ、というのがトマト栽培の重要なポイントで、このタイミングで摘果すると同時に、追肥としてスプーン一杯の化成肥料を株元にパラッと散布してあげます。

葉かき

トマトの摘果・肥料・葉かき

最初のトマトの色がつき始めたころから、葉かきという作業を開始します。
現在着色しているトマトより下位の葉は、上にあるトマトへ養分を送る役割がありませんので、全部切除してしまいます。ただし、最初のトマトより下にはたくさんの葉っぱがあり、いっぺんに外してしまうとダメージが大きいので、1週間ほど間をおいて2回に分けて切除すると良いでしょう。
葉が青々としていて木の元気がよさそうに見えるのでしたら、いっぺんに終わらせても問題ありません。

以降、2段目のトマト、3段目のトマトと同様に、花が咲いたらトマトトーン→ピンポン玉になったら摘果と追肥→収穫と同時に下位の葉かきを繰り返しながら徐々に上へ上へと進んでいきます。
この作業の繰り返しがトマト栽培で、いかに長くこの作業を続けられるかが成功のカギとなります。5段のトマトがとれれば成功と言えるでしょう。

トマトの病害虫・生理障害

できる限り長くトマトをとり続けたい、と誰もが思うのですが、やはり虫や病気、またさまざまな生理障害に悩まされるのもトマト栽培です。
乾燥した25℃くらいの比較的冷涼な環境で日射量が豊富、という日本では実現不可能な気候の原産地で生まれた植物ですので、梅雨という長期間高温多湿に陥る時期を持つ日本での夏の栽培はトマトにとって土台困難なものなのです。
代表的な病害虫についてだけ、ここでは取り上げておきます。

オオタバコガ、ハスモンヨトウなど

トマトの実を食べる大型のイモムシです。ガの幼虫なのですが、せっかくできたトマトに穴をあけられて食害されてしまい、ガッカリ度No.1の害虫です。
お手持ちの殺虫剤で対応しましょう。農薬の毒性が怖い方は、手でつぶすか、ゼンターリという生物資材(最近はホームセンターでも見るようになりました)をかけることでも死滅します。

灰色かび病、うどんこ病

トマトにはよく発生します。苗のころから発生するカビの病気です。
灰色かび病は、葉に発生すると被害箇所が褐色化してカビが付着します。花や果実が枯れているときはこの病気を疑ったほうがよいでしょう。うどんこ病はわかりやすく白い粉が付着します。どちらの場合も市販薬ではベンレートやダコニール1000で対応します。

尻腐れ病

トマトのお尻が黒ずんで腐ってしまう症状で、カルシウム欠乏によって誘発されます。
家庭菜園ではほぼ出ると言ってもいいくらい多い障害で、普段からカルシウム剤を散布していない限りは発生します。
ただし、多くの場合土中のカルシウムが足りない訳ではなく、水不足のせいでカルシウムが吸えていないだけです。梅雨明け以降は晴れ間が続いているようであればしっかりと水やりをしましょう。

大玉トマトを夏場に5段も収穫できれば大成功だと思ってよいでしょう。肝心なのは梅雨時期を乗り切る水はけの良い畑選びと、梅雨明け以降の乾燥対策です。
頑張って育ててみましょう!

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