農業用フィルムのパイオニア、MKVアドバンス株式会社
MKVアドバンス株式会社(以下:MKVアドバンス)は、昭和26年、日本で初めて農業用ビニールフィルムを開発・販売した専業メーカーです。
かつて田植え前の稲の苗は「保温折衷苗代」という方法で育てられていました。苗床の上に油紙を被覆して保温し、苗の成長を早めたり、均一に育てたりする仕組みです。油紙は熱を逃がしにくい性質を持ち、苗の品質向上に役立ちましたが、透光性や耐久性には限界がありました。
そこで登場したのが塩化ビニールのプラスチックフィルムです。光を通しながら高い保温性を発揮し、より健全で安定した育苗が可能に。これにより農業の生産性は大きく飛躍し、施設園芸という新たな道が開かれたのです。以後、同社は70年以上にわたり、農業資材一筋で研究・開発を続けてきました。
経営理念は「技術革新の追求」と「持続可能な農業への貢献」。単に作物を守るだけではなく、農家の収量と収入を向上させ、経営を力強く支えることこそが使命。その姿勢がパイオニアとしての信頼を築いてきました。
農家を悩ませる二大課題
MKVアドバンスは、長年にわたり農家に寄り添い、現場の声を資材開発に反映してきました。そのなかで浮かび上がったのが、施設園芸に共通する二大課題「夏の高温障害」と「冬の燃油消費量」です。
夏の高温障害

近年の猛暑・酷暑は、施設園芸に深刻な影響を与えています。夏秋トマトや葉菜類、イチゴ苗などは一定以上の温度になると光合成がスムーズに働かず、生育不良や高温障害が頻発。特に育苗期の生育不良は、その後の収量や品質に直結し、「苗づくりの失敗=シーズン全体の失敗」というリスクにつながります。
冬の燃油消費量

一方、冬の課題は燃油コストです。暖房を減らせば収量や品質が落ちる、かといって燃油代は経営を直撃─。北日本を中心に「燃料代が利益を食いつぶす」という声は少なくありません。燃油価格が3倍に跳ね上がった事例もあり、生産の持続可能性が危ぶまれています。
こうした現場の切実な声に応えて開発されたのが、夏の高温対策に「メガクールネット」、冬の燃油量対策に「W快適エアカーテン」です。それぞれの特徴と導入効果を詳しく見ていきましょう。
夏を守る─「メガクールネット」

緑色のネットが可視光線は透過させつつ赤外線を遮断します
真夏の温度対策として一般的な遮光ネットは、太陽光を遮るため温度上昇を抑えられる一方で、作物に必要な光(可視光線)までカットしてしまう課題がありました。
「メガクールネット」は、可視光線を透過させながら、熱エネルギーを持つ近赤外線だけを効率よく遮断。必要な光を通して光合成を妨げず、余分な熱だけを防ぐ特性により、ハウス内温度を下げながら作物の健全な生育を守ります。
素材の仕組み
メガクールネットの繊維には、近赤外線を吸収する特殊な加工が施されています。近赤外線は「熱」として蓄積しやすいため、これを遮ることでハウス内の温度上昇を抑止。一方で、作物が光合成に使う可視光線は通すため、生育に必要な光環境は維持されます。
つまり「熱だけをカットして、光は届ける」これが従来の遮光資材との大きな違いです。
「遮光資材はどうしても光を奪ってしまう。メガクールネットは“必要な光は残す”点が特長です」(MKVアドバンスご担当者さま)
展張はハウスの外側が効果的。使用後は取り外して納屋などで保管すれば、2〜3シーズン繰り返し使用可能なためコストパフォーマンスにも優れています。
導入事例:長崎県・イチゴ農家

使用時の様子
イチゴの苗づくりは夏場が勝負。しかし酷暑の影響で苗が弱り、シーズン全体の収量・品質が落ちるのが悩みでした。メガクールネットを導入した結果、苗の高温障害が改善し、健全な苗を確保できるようになりました。「イチゴは苗で決まる」と言われるほど苗づくりは重要。導入農家からは「安心してシーズンを迎えられるようになった」との声が寄せられています。
※近赤外線を遮断することで地温が下がり、水分が乾きにくくなります。従来通りの灌水では過湿になるため、植物の状態を見極めた水管理が必要です。
冬を守る─「W快適エアカーテン」

「W快適エアカーテン」。2層のフィルムで快適なハウス環境を
冬の厳寒期に活躍するのが「W快適エアカーテン」です。特殊加工により2枚のフィルムの間に空気層を形成することで断熱効果を高め、通常の1層フィルムと比べて燃油使用量を30〜40%削減することが実証されています。
素材の仕組み
W快適エアカーテンは、耐候性のある防曇塗布フィルムを二重構造にすることで、その間に空気層をつくります。この空気層が断熱材の役割を果たし、暖房で温めた空気を逃さず保持します。
さらにフィルムには微細な穴を開けており、ハウス内に湿度がこもりにくくムラのない環境を維持可能。従来の内張りカーテンフィルムで問題になっていた「湿度の偏り」や「結露による病害リスク」を抑えます。
「暖房費を抑えながら、快適なハウス環境をつくれるのが大きな強みです」(MKVアドバンスご担当者さま)
経営を守る、省エネ効果

フィルムに空気を送り込みます
ここ数年、重油価格の高騰は全国の施設園芸農家に大きな打撃を与えています。「燃油代が3倍になり、利益が消えてしまう」という声も少なくありません。W快適エアカーテンは、そうした経営リスクを軽減するために開発された資材です。燃油使用量を削減することで、収益の安定化につながる“経営の味方” として多くの農家に導入されています。
「ハウス全体を覆うのが最も効果的ですが、サイドだけの施工でも2割前後の削減効果があります。まずはサイドから導入して、効果を実感する農家さんも多いです」(MKVアドバンスご担当者さま)
実証データ
茨城県の環境管理センターによる冬春トマト栽培の実証試験では、W快適エアカーテンを導入した区画で通常の1層フィルムに比べて30〜40%の燃油削減が確認されました。
この効果は単なる試験室レベルではなく、実際の営農条件で得られたもので、信頼できるエビデンスとして位置づけられています。
農家の声(北海道)
北海道・七飯町で花卉を栽培する農家からは、次のような声が寄せられています。
- 暖房は相当焚かずにすんで、2〜3割は減ったんじゃないか
- 湿度が全然違う。病気の心配が減った
- シーズンによっては1年で十分ペイできる
実際の利用者の実感と、試験機関によるデータの両方が、W快適エアカーテンの効果を裏づけています。
経営安定のカギは、資材選びにあり
施設園芸の農家にとって、夏の高温障害と冬の燃油消費は避けて通れない課題です。MKVアドバンス株式会社が開発した「メガクールネット」と「W快適エアカーテン」は、それぞれの季節に特化して問題を解決し、農作物の安定生産と経営の持続可能性を支えます。
同社の製品は、単なる資材ではなく、農家の収量と収入を伸ばし、経営を力強く守るパートナー。
次の収穫を見据え、経営を安定させる一歩として─。資材選びから始めてみませんか?
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MKVアドバンス株式会社 農業資材営業部
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