「翔」の名に賭ける創業ストーリーと経営理念
「どんな時代でも食べ物をつくる人は必要」そう確信して、代表取締役の森上翔太さんは20歳で農業への世界へ飛び込みました。

森上さんは農業大学校で基礎を学び、アメリカでの実習で大規模農業の合理性とスピード感を体感。帰国後に設立した社名「あぐり翔之屋」には、アグリカルチャー×翔(未来へ翔ける)×屋(仲間と挑戦する場)の想いを込めて創業。地域に根ざしながら世界を見据える姿勢こそ、同社の出発点です。
そんな森上さんは2020年、世界における日本農業の発展のヒントを得るため2020ナフィールドに応募。見事ナフィールドジャパン第1号選出され、「持続性のある次世代の農業スタイルとは何か」を研究。グローバルな視点での農業経営を学びました。
そんな同社では「持続可能性のある農業を追求し、革新する」をビジョンに3つのミッションを掲げています。
■Development
日本の農業を発展させる
■Creative
農業の可能性を広げ、関わる人々の笑顔を創造する
■Contribute
地域社会に貢献する
日本の農業を発展させ世界を視野に、可能性を広げ笑顔を創り、地域に貢献し耕作放棄地を再生する 「農業をおもしろく、カッコよく、持続可能に」。言葉だけでなく、現場の仕組みで体現していくのがあぐり翔之屋の流儀です。
九条ねぎを主軸にしたものづくり

やわらかな食感と香り、口に広がる甘み。九条ねぎの魅力を一年を通して安定して届けるために、作型の組み合わせや圃場のローテーションを設計し、育苗・定植・収穫までの各工程を標準化しています。気象IoTセンサーが1分単位で集めるデータをもとに、潅水や被覆、施肥のタイミングを微調整。極端気象が増える中でも品質ブレを最小化し、出荷計画に確度を持たせています。苗づくりと定植は機械化を進め、省力化と均一性を両立。収穫後は選別・調整・梱包までの動線を磨き込み、鮮度を落とさず京阪神へスピーディーに届けます。

とうもろこしや枝豆も季節のラインアップとして位置づけ、畑の稼働と売り場の需要を滑らかにつなぐ役割を担っています。
データとカイゼンで「強い現場」をつくる

「現場の強さは仕組みから生まれる」これが同社の信念です。トヨタ式のカイゼンを取り入れ、作業時間を計測してムリ・ムダ・ムラを徹底的に排除。畝立て、定植、管理、収穫、調整・出荷の各工程に標準作業を設定し、誰が作業しても同じ品質に収れんするよう再現性を高めています。
データは意思決定を速くします。気象データに加え、作業ログや歩留まりの可視化によってボトルネックを特定し、設備配置や人員配置を見直す。未経験者でも早期に戦力化できる教育体制を整え、若手や外国人スタッフが同じ基準で成長できる環境を用意しています。人とデータと仕組み、この3点で現場を進化させるのが、あぐり翔之屋流の農業スタイルです。
社会とつながるブランドづくり

仲間と立ち上げた「SAMURAI FARMERS」
仲間と立ち上げた「SAMURAI FARMERS」では、九条ねぎの価値を産地横断で高めています。品質基準の共有、情報発信、販路の共創を通じ、単独では届かなかった市場に“産地の顔”で挑んでいます。
農副連携への挑戦
福祉と農業を結びつけ、多様な人が活躍できる現場をつくっています。将来的には就労支援事業所の設立を見据え「地域の福祉と農業をつなぐ」役割に挑戦していきます。
社会性のある農業を作る
耕作放棄地の再生にも向き合い、地域の課題解決と生産の持続性を両立する“社会性のある農業”を形にします。地域に根差しながら、開かれたブランドを目指しています。
1つ1つの取り組みがあぐり翔之屋としての形を作り、それがブランドとなっているのです。
次の一手。周年供給を磨き、世界水準へ

今後の焦点は明確です。
(1)九条ねぎの周年供給体制をより強固にし、効率化とブランド力向上を目指す。
(2)スマート農業と自動化の導入を一段深め、農業版カイゼンを継続的にアップデートする。
(3)販路はブランド発信と連動して拡張し、消費者接点を増やす。
さらに中長期では多角化も視野に、収益のポートフォリオを設計します。創業時に込めた「翔(かける)」の名のとおり、地域から世界へ。海外での学びを日本の現場に落とし込み、世界に誇れる九条ねぎのスタンダードを、木津川からつくっていきます。気になる点があった方は是非足を運んでみてください。
会社情報
企業名:株式会社あぐり翔之屋
代表:森上 翔太
所在地:京都府木津川市加茂町岡崎山後11-1(〒619-1103)
主な生産品目:九条ねぎ、とうもろこし、枝豆

















