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1.京都府ってどんなところ?
京都府は南北に細長い形をしており、そのほぼ中央に位置する丹波山地を境に、大きく北部と南部に気候が分けられます。北部では日本海気候の特性が見られ、冬は大雪で、春から夏にかけて日本海で低気圧が発達すると「フェーン現象」により高温となることがあります。南部は太平洋(瀬戸内)気候で、雨が少なめで乾燥しやすく、日照時間は長めで夏と冬の気温差が大きいのが特徴です。
また丹波山地を源とする桂川水系と由良川水系の河川があり、その流域には亀岡盆地や福知山盆地のほか、桂川・宇治川・木津川などが流れる京都府最大の盆地、山城盆地(京都盆地)が広がっています。ちなみに、国内で人口100万人を超える百万都市が盆地にあるのは京都市のみです。
京都府基本データ | ||
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総面積 | 4,612.20km2 | 全国31位 |
総人口(※) | 2,530,609人 | 全国13位 |
※ 2021年1月1日時点(住民基本台帳より)
2.京都府の農業の現状は?
京都府の耕地面積約2万9900ヘクタールのうち、およそ8割が水田であり稲作が中心となっています。2020年の農業産出額は約642億円で全国第38位、部門別ではお茶が4位、豆類が20位、鶏卵が26位、野菜が29位など。ブランド京野菜の生産に力を入れて、収益性の高い農業を展開しています。
また総面積の約7割が森林であり、丹波まつたけ、丹波くりなどの林産物も高級品として全国的によく知られています。さらに、800年ほどの歴史を持つ宇治茶は国内外で高く評価されています。「お茶の京都」として、茶畑の美しい景観を維持、お茶産業の振興、お茶文化の発信に取り組んでいるのです。
3.京都府の代表的な農産物は?
古くから京都では品質がよく他の地域にはない野菜が作られてきましたが、病害虫に弱いなどの理由から生産量は多くありませんでした。そこで京都府は、特に古い歴史を持つ約40種類の野菜を「京の伝統野菜」とし、普及・PR活動を行っています。
そのうちの九条ねぎ・賀茂なす・京みず菜・聖護院だいこん・聖護院かぶなどを中心に、京都でとれる農林水産物のなかで特に品質のよい31品目を「京のブランド産品」として京のふるさと産品協会が認定、「京マーク」シールを貼り流通させています。
また京都で育った米を「京都米」と呼んでいます。なかでも南丹地域で作られたキヌヒカリは3年連続で「特A」ランクを獲得した実力派です。
4.京都府の就農状況は?
2019年の京都府の農業就業人口は約1万9000人で、2012年の3万人余の就農人口からみると4割近く減少しています。また2018年の新規就農者数は165人、同年の農業集落は約1700カ所で、それぞれの活動は活発であるものの、高齢化にともない多くの集落の存続が危惧されている状態です。
そのような状況を踏まえて、京都府では「宇治茶実践型学舎」や「担い手養成実践農場」などで研修生を受け入れており、就農者の育成に力を注いでいます。また「農林水産業ジョブカフェ(京都ジョブパーク農林水産業コーナー)」では、常駐の専門相談員が農業を始めたい人の相談に応じてくれます。
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