- 奈良の特徴
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1.奈良県ってどんなところ?
奈良県の地形は、吉野川に沿ってほぼ東西に走る日本最大の断層・中央構造線で北部と南部に分けられます。
北部は、奈良盆地を中心として生駒や笠置などの山地、奈良丘陵などで構成されています。北東部の大和高原を源とする初瀬川は、いくつかの河川と合流して大和川となり大阪湾へ流入します。気候は主に内陸性で、年間通じて雨が少なく、夏は蒸し暑く、冬は底冷えが厳しいのが特徴です。
南部はほとんど山岳地帯であり、吉野山地とも称されます。また和歌山県のイメージが強い紀伊山地には、奈良県南部の山々も含まれています。気候は山岳性で、夏場は雨が極めて多く、冬は厳しい寒さに見舞われ積雪もあります。
奈良県基本データ | ||
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総面積 | 3,690.94km2 | 全国40位 |
総人口(※) | 1,315,207人 | 全国27位 |
※ 2024年1月1日時点(住民基本台帳より)
2.奈良県の農業の現状は?
2022年の奈良県の農業産出額は390億円で全国第45位。その内訳は、米が89億円、野菜が109億円、果実が71億円です。耕地面積は1万9000ヘクタールで田と畑の比率はおよそ7対3。京阪神の大消費地に近いという立地条件を生かして、都市近郊型の農業が営まれています。また県は「特定農業振興ゾーン」を設定して、県内農地の有効活用・生産性向上を図っています。
奈良県北部の大和平野地域では米のほか野菜や花き、北西部の丘陵地帯ではキク(切り花)、東部の大和高原地域では茶や高原野菜などの栽培、畜産が行われています。
また南部の五條・吉野地域では柿やウメなどの果樹の栽培が盛んであり、全国屈指の美林「吉野林業地帯」では、スギやヒノキなどの木材が生産されています。
3.奈良県の代表的な農産物は?
奈良県の農産物のなかで、収穫量が全国第2位の柿は代表的な果物の一つです。露地もののほか、収穫時期が早く糖度が高いハウス柿も7月から出荷されています。そのほかミョウガの収穫量も全国第2位、パンジー(花壇用苗もの類)の出荷量とルッコラの生産量はいずれも4位と健闘しています。
また奈良県は、大和まな(小松菜の仲間)などの大和野菜、サクランボ、切り花のダリアなどを将来性が期待される「チャレンジ品目」として農業の振興を図っています。さらに花きのキク、茶、イチゴ、大和畜産ブランド(大和牛、大和肉鶏、ヤマトポークなど)を県の農業をけん引する「リーディング品目」として、産地の競争力を高めています。
4.奈良県の就農状況は?
2020年の奈良県の総農家戸数は約2万2000戸。10年間で6000戸余り減りました。また農業就業人口の推移を見ても、2015年以降は2万人を下回り減少傾向です。
2020年の農業従事者の年齢別構成を見てみると、70歳以上が半数を超え、49歳以下の若い農業従事者は8%ほど。奈良県でも、意欲ある農業の担い手の定着を進めています。
新規就農者数については、近年は50人前後で推移。県は「なら食と農の魅力創造国際大学校」などで農業従事者の育成を行うほか、県内5カ所の「担い手ワンストップ窓口」で農地の確保や農業技術の習得に関する情報を提供しています。
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