華やかな味や香りに魅了され、栽培が難しい『古都華』に挑戦
奈良県平群町で3万株のイチゴを育てている阪野さん。10年ほど前までは水産系の食品メーカーに勤めていた新規就農者です。就農を目指して農業大学校で学んでいた際に出会ったイチゴのおいしさに惚れ込み、『古都華』を栽培するイチゴ農家になりました。
「学生時代には養殖マグロに関わるなど、もともと何かを作ることには興味があり、いつか自分の作ったものを喜んで食べてもらえる生産者になりたい…と農業に対する憧れがあったんです。農業大学校で学ぶ中で、イチゴをやりたいと方向性が見え始め、卒業後に1年間ほど古都華作りの第一人者の辻本忠雄さんのもとで修行し、阪野農園をオープンしました」
現在、阪野農園では『古都華』の他、『ゆめのか』や『章姫』などの品種を栽培していますが、その中でも『古都華』は一番繊細なイチゴだといいます。
「ハウス内は気温や湿度を24時間管理し、高設栽培で育てています。土耕栽培だと果皮が柔らかいので畝に触れたところから傷んでしまうし、糖度が15度と高いので地面から虫が寄ってきて大変です。また寒さにとても弱く、最低温度8度を死守しないとすぐに身割れを起こします。他の品種と比べて花が少ないので、収穫出来る量は一般的な品種の3分の2程度と、非常に気を遣うイチゴなんです」と阪野さん。
決して育てやすい品種とは言えない『古都華』なのですが、阪野さんは厳正な基準をクリアした生産者に送られる『平群ブランド認定』を持つスペシャリスト。販売は道の駅やスーパーマーケットの産直コーナー以外にも、洋菓子店やカフェ、有名百貨店などへ直接販売しています。
「阪野農園産の古都華」と銘打ったパフェが有名な銀座の老舗カフェで提供されるなど、注目を集め、その食味や見た目の華やかさから阪野農園のイチゴの虜となるファンは後を絶ちません。
できるだけ農薬を使わずに良いものを育てたい…と辿り着いた『UV-B電球形蛍光灯セット』
甘味も酸味も濃厚な『古都華』は、「芳醇な香り」や「ゼラチンを塗ったかのような果皮の艶」が売りのポイントなのですが、農薬がイチゴの果実にかかると繊細な香りに影響が出たり、色艶が悪くなったりすると感じていました。
イチゴ農家の悩みの種である、イチゴうどんこ病やハダニ類の対策には農薬による防除が一般的です。「できるだけ農薬を使わずに良いものを育てたい」と考えていた阪野さんは、何か良い方法はないか思案していました。
そんな時に信頼する会社から紹介されたのが、パナソニックの『UV-B電球形蛍光灯セット』でした。
植物の葉に適度な紫外線B波(UV-B)を照射することで、植物が体内の抵抗性遺伝子を活性化。その結果、感染抑制タンパク質が生成されるので、イチゴうどんこ病などの病気の発生を抑制することができるというメカニズムを利用したこの商品は、イチゴ栽培の他にもバラやキクなどの花卉栽培でも活用されています。
阪野さんは試験導入した年の変化に手ごたえを感じ、翌年には全面導入を決めました。
「導入したハウスと導入していないハウスでイチゴうどんこ病の発生にハッキリと差が出ました。農薬代や散布作業の手間をトータルで考えても価値のある商品です。設置も簡単で、私は電気工事士の資格を持っているのでタイマーはホームセンターで買って自分で取り付けました」と笑います。
設置数は1000㎡当たり60本が目安です。3~5m間隔で株上1.2mにソケットを設置してランプを取り付けます。使い方も夜間に3時間点灯するだけと実にシンプルです。ランプの照射効果は約4500時間も持続するので、年間8カ月間の点灯で、およそ6年間使用できるという長寿命で経済的。
また、『UV-B電球形蛍光灯セット』はハダニ類にも一定の抑制効果が認められています。UV-Bをハダニの卵に照射する(3時間照射後、日の出まで3~4時間の暗黒の時間が必要)ことで、ふ化率を低減することができるのです。
阪野さんはハダニ類の対策として「天敵資材」も導入していますが、今シーズンは花が咲き出してから現在まで、農薬を一切散布せずに栽培できていると話します。※
最後に『UV-B電球形蛍光灯セット』はどのような農家に最適かを阪野さんに伺うと、「農薬によっては色や匂いに影響が出ることや、摘みたてを安心して口に入れてもらうことを考えると観光農園には特におすすめです。また、繊細な品種を作られている方や収穫期をもう少し伸ばしたいと考えている方にも役立つのではないでしょうか」と教えてくれました。
<取材協力>阪野農園
うどんこ病やハダニ類対策でお悩みの方、減農薬や農作業の省力化に取り組んでいる方は、パナソニックの『UV-B電球形蛍光灯セット』を検討してみてはいかがでしょうか?
紫外光照射を基幹とした イチゴの病害虫防除マニュアル(農研機構)
(兵庫県立農林水産技術総合センター)
※本商品は病害の被害を軽減することはできますが、病害をゼロにできるものではありません。
コメントはあくまで個人の感想によるものです。効果には差があります。
「農薬散布の量は減りましたか? また効果についてご自身が実感されている感覚に近い比率を教えてください。」という設問に対し、8人中、2人が「7割以上減った」、2人が「5~7割減った」、0人が「3~5割減った」、1人が「3割以下減った」、3人が「いいえ」と回答。
「作業負担は減らせましたか? また効果についてご自身が実感されている感覚に近い比率を教えてください。」という設問に対し、8人中、2人が「7割以上減った」、2人が「5~7割減った」、0人が「3~5割減った」、2人が「3割以下減った」、2人が「いいえ」と回答。
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