大阪や京都も通勤圏。歴史ロマンと自然豊かな「奈良県明日香村」で農業を始めてみませんか!|マイナビ農業

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大阪や京都も通勤圏。歴史ロマンと自然豊かな「奈良県明日香村」で農業を始めてみませんか!

大阪や京都も通勤圏。歴史ロマンと自然豊かな「奈良県明日香村」で農業を始めてみませんか!

奈良県では、全国上位の生産量を誇る柿、小菊、梅、お茶といった品目の他、水稲はもちろん、野菜(トマト、ナス、ホウレンソウなど)やイチゴ、花卉などが作られています。「京阪神」という一大消費地に隣接する地の利を生かし、輸送コストを抑えて鮮度の高い農産物を安定供給できることが強みの一つです。その奈良県の中央部に位置するのが、「日本のはじまりの地」とも呼ばれる明日香村。古墳などの遺跡や史跡で全国的に知られていますが、実はさまざまな作物が栽培され、農業も盛んです。しかし、同地でも「耕作放棄地の増加」は課題で、役場では「次代を担う人材の確保と育成」を目指す独自の取り組みを計画中としています。その担当者と明日香村に移り住み非農家からイチゴ栽培に取り組む堀江さんを取材しました。

6次産業化支援による所得向上と新規就農者への支援策を計画中

全国どこの地域でも農家の高齢化と担い手不足による「耕作放棄地の増加」は、喫緊の課題です。ここ奈良県明日香村でもその状況は変わりません。

そこで国や県による新規就農者への支援制度だけでなく、明日香村でも「次代を担う人材の確保と育成」に関する取り組みを独自で計画しています。

明日香村役場

「明日香村は、教科書に載るような古墳や史跡があちこちにあり、『日本のはじまりの地』とも呼ばれる歴史ロマンと自然の豊かな街で、穏やかな気候で災害も少なく、何より大阪や京都から約1時間でアクセスできる利便性も魅力です。そんな立地にも興味を持っていただき、奈良県が窓口となる新規参入者支援事業(農家実践研修)の研修先に、ぜひ明日香村を選んでもらいたい」と語るのは、明日香村役場・観光農林推進課の中川さん。

明日香村役場

国の「農業次世代人材投資資金(支給要件あり)」を活用できれば、研修中の2年間と就農後の5年間は年額で最大150万円の助成を受けることが可能です。

奈良県で農業をはじめるには

現在、役場が注力するのは「農産物の加工・販売を行う6次産業化」で、村の農林産物等交流促進施設「明日香夢の旬菜館」を活用した加工品の商品開発や製造を推進。農産物に付加価値をつけて販売し、農業所得の向上を目指しています。

明日香村役場

ツルムラサキを練り込んだ「翠麺(みどりめん)」や奈良県生まれの品種のイチゴで作った「あすかルビーソフトクリーム」、新生姜で作った「生姜の佃煮」などが商品化され、観光客などにも好評です。その他では、明日香村産のヒノヒカリをはじめ野菜や加工品などの宅配便サービスも展開しています。

「作りたい品目に合わせて技術指導ができる親方農家を探し、丁寧な相談と適切なマッチングでみなさんの就農をバックアップします」と微笑むのは移住・就農希望者と農家をつなぐ明日香村役場の吉田さん。

また、新規就農者への支援策として、明日香村地域振興公社が販路面をサポートしたり、農業機械の貸し出しや農作業受託など、営農形態に応じた支援を行っています。

明日香村役場

明日香村役場の中川さん(右)と吉田さん(左)


 

都心部での移動販売で感じた農業の可能性―これが就農の決め手に

大阪府出身の堀江さんは梅田の一等地でゲームセンターを共同経営する起業家で、35歳の時に妻の実家がある明日香村に移住。しかし、すぐに農業を始めたわけではなく、移住から10年ほどは大阪に通っていたと話します。

明日香村役場

「大阪での仕事を続けながら、家庭菜園レベルでの野菜作りや米作りを行い、できた野菜などを軽トラックに積んで大阪市内で売ってみたんです。それが新鮮で、値段も手ごろだと評判になり3年くらい続けていましたが、自分の畑の分だけでは足りなくて、周囲の農家の方からも仕入れて販売していました」と堀江さん。

この移動販売で農業の可能性を感じ、本腰を入れて取り組むことを決断。ちょうどその頃に「農業用ハウスを貸してもいいよ」という農家の方との出会いもあり、イチゴの施設栽培に挑戦することになりました。

イチゴは単価が高く、収量が安定しているのに加え、明日香村で奈良県品種の『あすかルビー』を作ることに“つながり”みたいなものを感じたことが決め手になったといいます。

師匠のもとで1年間学んでひとり立ち。現在はイチゴ、ナス、水稲を栽培

家庭菜園レベルでの農作業の経験があるとはいえ、非農家出身の堀江さんにとって農家への転身は大きなチャレンジ。

その挑戦を支えてくれたのが、「明日香村農林産物品評会」で特賞を受賞したこともある先輩農家の松原さん。イチゴ栽培の師匠である松原さんのもとで1年間の技術研修を受け、2013年4月にひとり立ちを果たします。

明日香村役場

「単価が高くて収量も良いイチゴなのですが、最初は手間の多さに閉口しました。苗を作って、定植し、防寒、防除と時間のかかる作業がたくさん…ハウスでの高設栽培なので資材や燃料など、一定の経費も掛かりますからね。でも、村には21軒のイチゴ農家による『明日香村苺研究会』という組織があり、お互いの技術やノウハウを共有でき、他のメンバーのハウスを見学する仕組みがあるんです。不安なことや分からないことは研究会で解消できたのが良かったですね」と、穏やかに話す堀江さん。

10aでスタートしたイチゴのハウスは、9年目の現在は16aまで拡大しています。

水稲(20a)や育苗期間の合間に取り組んでいるナスの露地栽培(10a)は、イチゴが収穫できない時期の収入源。イチゴは1月初旬から5月末ごろまで観光農園としてオープンする他、市場出荷や直売所を通じた販売を含めると年間でおよそ1000万円の売上があるといいます。

明日香村役場

今後は『あすかルビー』以外にも『古都華(ことか)』や『珠姫(たまひめ)』などの奈良県品種を栽培し、イチゴ狩りに来てくれたお客様に食べ比べを楽しんでもらえたらと目標を教えてくれました。

最後に就農を考えている方にメッセージを求めたところ…

「私も非農家からの就農ですが、経験上…突然やって来て、今日からここで農業を始めます!というのは、かなり難しいと思います。最初の1~2年は研修を受けながら地域との交流を深めることをお勧めします。農家は1人社長とはいえ、周囲の協力があってこそ成り立つ事業ですから…つながりを大切にしてほしいですね。新規就農を考えている方は、ぜひ明日香村でのイチゴ栽培を目指してください。時間も手間もかかる作物ですが、かけた時間や手間は必ず成果となって返ってきます。一緒に『あすかルビー』のシェアを高めましょう」と、堀江さんから熱いメッセージをいただきました。

明日香村役場

明日香村は大きな産地ではありませんが、ここには他の自治体にも負けないサポートや地域の温かいコミュニティがあります。この場所、この規模だからこそできる農業を実現するため、明日香村への移住や就農を考えてみませんか。
 

<取材協力>
堀江農園 堀江満生さん

2021年あすかいちご狩りパーク

 

お問い合わせ先

明日香村役場
観光農林推進課(明日香村農業委員会事務局)

〒634-0111 奈良県高市郡明日香村大字岡55番地
TEL:0744-54-2001
E-mail:a-sangyo@tobutori-asuka.jp
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